体が回転しやすくなって、理想のフィニッシュに!ポイントは「縦の力」と「力を全部あずけること」
野村タケオがゴルフ関節調律®に通って変化をレポート!【vol.4】
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。
体ガチガチのオッサンゴルファーの僕が、脱力することで最も効率のいいスイングができるようになり、飛距離も伸びちゃうという「ゴルフ関節調律®」でどれだけ変わっていくのかというのをお届けする連載の4回目です!
仙骨からグルグルと背骨を回していくというのを最初から教わっているのですが、どうしてもインパクトでは手で打ちに行ってしますんですよ。これは僕だけの悪いクセではなく、多くのゴルファーに見られる動きだそうです。これはどういう意識にすれば直るのでしょうか?仙骨や背骨の意識だけでなく、グリップでも動きが変わってくるらしいです。今回もとても興味深い話が聞けましたよ~!
<取材・文> ゴルフバカイラストレーター 野村タケオ
「ゴルフ関節調律®」って何?
「脱力関節調律®」という治療法を用いて、ゴルフのパフォーマンスアップに特化した調律のこと。「脱力関節調律®」とは各関節の「脱力」を促し、正しい「動き」へと導くことで痛みや不調を取り除く治療法で、押したり、揉んだり、伸ばしたりしないソフトで気持ちのいい施術です。
「ゴルフ関節調律®」の特徴としては、脱力するという感覚が分かるということはもちろん、感覚だけでなく解剖学的にゴルフの動きを理解して、最も効率のいいスイングを習得できるということです。
また、国家資格有資格者が開発したメソッドであり、さらに医師の監修のもと体系化された治療法を基にした技術です。
ですから、ゴルフのパフォーマンスアップと同時に、痛めない・疲れない身体の使い方を身につけることができます。
教えてくれる人
山本ゆう子先生
●一般社団法人日本脱力関節調律協会 代表理事
●や・ゆ・よ株式会社 代表取締役
●ゴルフ専門ほねほね脱力サロンnaturaca 代表
●帝京平成大学卒業
●柔道整復師・日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
https://www.kansetsutyoritsu.com/
最後までスムーズに回れていない!?
野村 山本先生!今回もよろしくお願いします!
山本 よろしくお願いします!最近のゴルフの調子はどうですか?
野村 なかなか調子いいんですよ!飛距離も少し伸びている気がします!
山本 それは良かったです。仙骨の意識や、肋骨が動く意識がだんだんできてきているってことだと思います。あとは普段からちゃんと寝返りのドリルとかをやってもらうと、もっと動きが良くなると思いますよ。
野村 あ~…すみません、あまり寝返りとかやってません…。
山本 野村さんの動きを見てると、それはすぐに分かります。ちゃんとやってくださいね。
野村 がんばります…。
手打ち解消!飛距離アップに大事な『仙骨』って知ってますか?
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。 少し前に「ゴルフ関節調律®」というのを体験してきた話...
山本 では、今回もいつものように短いグリップを持ってスイングをしてみてください。仙骨から動き出してくださいね~。
野村 はい!仙骨から動き出して~…クルクルと回転していく…。
山本 テークバックまではとても良いと思います。でも、切り替えしてから、どうしても手が動き出しちゃいますね。最後までクルクルと下から回っていって欲しいのですが、肩のあたりまで来たときにバタンと全体が一緒に回ってしまいますね。
野村 あ~そうか、やっぱり途中から手でクラブを振っちゃうんですね~。この動きがなかなか直らないんだな~。
縦に力を使い、頭のてっぺんに力が抜けていくイメージで!
山本 クラブを持っているとその動きが出やすいので、まずは胸に手を当ててやってみましょう。
野村 はい。では胸に手を当てて仙骨からクルクル…。
山本 仙骨からの回転を背骨に伝えて、そこから頭のてっぺんに力が抜けていくイメージを持ってください。縦に力を使うというイメージです!
野村 なるほど!頭の先まで回転のエネルギーが伝わっていくイメージですね!これなら途中で詰まることもなく、最後まで回転できる感じがします!
山本 では、もう1回短いクラブを持って、同じイメージで振ってみましょう。
野村 仙骨から背骨にクルクルと力を伝えて、縦に縦に力を使い、頭のてっぺんに向かって力が抜けていく…。
山本 そうそう、いい感じです!手を意識するのではなく、縦に力を使って脳天に力が抜けていくイメージです!
野村 この縦に力を使って脳天に力が抜けていくっての、かなりわかりやすくて良いですね!
山本 最後までしっかりと回れるようになってきたので、フィニッシュが最初よりも大きくなっているのがわかりますか?
野村 おー!本当だ!しっかりと体が回ってるし、大きくて安定したフィニッシュになってますね!今までこんなフィニッシュになったこと、なかったな~。
山本 今までは途中から手で打ちに行ってたから、最後まで綺麗に回れなかったんです。
手のひらを柔らかくすれば力が抜けたグリップができる!
野村 縦に力を使うイメージで最後まで回転するイメージはよくわかったのですが、どうしてもクラブを持っちゃうと手に力が入って、手で振る動きが出ちゃうんですよね~。グリップってどう握るのが正解なんでしょうか?
山本 手のひらがガチガチになっていると、クラブを握ろうとするとどうしても力が入ってしまうんです。なので、手のひらを柔らかくすることが大事です。
野村 手のひらを柔らかく?どうすればいいんですか?
山本 この空気を抜いたボールの上に手を置いて、完全に手のひらの力を抜いてボールの上で手をゆらゆらと動かしてみてください。
野村 こんなかんじでしょうか?
山本 まだ指に力が入っていますね~。重力に逆らわず、完全にボールに手のひら全部をあずけるような意識でやてみてください。
野村 ボールに力を預ける…。なるほど、なんとなくわかってきました!
山本 では、その手でグリップしてみてください。その指に力を入れるとかではなく、手のひらと指全体でグリップするようなイメージです。
野村 おお!なんだか手のひら全体がグリップに吸い付いて、ピターッとフィットしてるような感じがします!ギューッと握っているわけではないのに、本当にフィット感が凄い!
山本 そうです、そんな感じでグリップできれば、手に力を入れなくてもしっかりとグリップできるんですよ。手に力が入らなければ体の回転もスムーズになるんですよ。試しに手を前に出して、ギューッと手のひらを握って体を回転してみてください。
野村 あー。力が入っていると、思ったほど回転しないですね。でも、普段の僕ってこんな感じかも(笑)。
山本 では、手を開いて全く指先に力を入れずに同じ動きをしてみてください。
野村 うわっ!さっきよりもずいぶん楽に回転しますね。力が抜けただけで、こんなに回りやすさが変わるんですね。
山本 そうなんです。いくら仙骨から回転して縦に力が使えるようになっても、手に力が入っていたらスムーズに最後まで回転することはできないんです。
野村 なるほど~、せっかくの回転を邪魔することになっちゃうんですね。
山本 特にパソコンなどをよく使う方なんかは、どうしても手のひらがガチガチになりがちですので、普段から柔らかくしておくと肩こりなんかも楽になりますよ。
野村 それはいいですね~。肩こりも楽になって、スイングも回転しやすくなる!でも自分でやるとなると、やっぱ先生が使っているようなボールを買ったほうがいいんですかね?
山本 そうですね~、これはストレッチとかで使うようのボールの空気を少し抜いているのですが、そんなに高いものではないので、ひとつ買っておくといろいろ使えるのでおすすめです。でも柔らかめのクッションとかでもできますよ。ポイントは全部力をあずけることです。
野村 クッションでもできるんですね。でもボールを買っておけば、ラウンド前にも使えますよね。前回習った肋骨を動かす練習にも使えるし、1つボール買っておこうかな。
山本 そうですね。ゴルフ場に行くまでの運転でも手のひらは硬くなっちゃうので、ラウンド前にやるのはおすすめです。
野村 よし、次のラウンドの前には絶対にやることにします!
山本 毎日の寝返りドリルもやってくださいね!
野村 はい…がんばります…。
- 回転の力を縦に使い、脳天に力が抜けていくイメージで!
- 手のひらを柔らかくすればグリップの力が抜けてスムーズに回転できる!
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文・野村タケオ
ゴルフバカイラストレーター、野村タケオ。京都府出身。
様々なゴルフ雑誌やウェブサイト等にイラストやイラストコラムを寄稿。
毎週水曜の22時からYouTubeライブで生放送「野村タケオゴルフバカTV!」を放送中。
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