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重田栄作のゴルフ「100切り」レッスン|パー3ティショット編
《全10回》第6回
「100切りまであとちょっと!」「90台もあれば100オーバーも……」そんな、“100の壁”と戦うゴルファーに送る、お助け企画。大叩きに陥りがちな落とし穴を知ったり、ちょっとした工夫をするだけで簡単にスコアが縮められる「お役立ちヒント」が続々登場。ドライバーからパターまで、全10回でお届け!
●第1回:ドライバーティショット編1
●第2回:ドライバーティショット編2
●第3回:セカンドショット編1
●第4回:セカンドショット編2
●第5回:セカンドショット編3
●第6回:パー3ティショット編
●第7回:ショートゲーム編1
●第8回:ショートゲーム編2
●第9回:ショートゲーム編3
●第10回:ショートゲーム編4
パー3。ティが高い方が、ラクに打てると思ってませんか?
ティはギリギリ低く! あくまでも「いいライを作る」イメージで!
通常、地べたから打つウッドやアイアンを、「ティアップして打つ」という特殊な状況がパー3のティショット。1ラウンドでも4回、しかもその都度、打つ番手が違ったりして、100切りゴルファーにとっては「運任せ」的なホールかもしれません。
フェアウェイからのショットではまずまずの当たりが出るのに、パー3になるとダメで……、なんて人も多いのでは? その原因は、セットアップにある可能性が高いです。
上級者と違ってアベレージゴルファーほど「ティアップの高さ」が高すぎる傾向にあります。高い方がラクに打てる気がするのでしょうか? でも、地ベタから打ち慣れているクラブを握っているのに、たまに出会うパー3でティを高くするのは逆効果。インパクトポイントが変わって、ミートするのが難しくなるだけです。
プロの中には、芝の状況などが良ければそのまま地ベタに球を置いて打つ選手もいるほど! もともとティイングエリアで、基本的には平らで芝がそろえられていてライがかなりいい状況ですから、ティアップするにしても、上の傘が出る程度まで。「芝が奇麗にはえそろったフェアウェイの上にボールがある」ような、少し球が浮いたベストなライを作ってあげことを目的と考えてください。
あとは、こうやって絶好なライを作ったわけですから、練習場のイメージで力まず振り抜くだけ! ただここでも落とし穴があり……、パー4やパー5と違って“届く距離”のため、逆に欲が出てしまうのか、ガチガチにリキんで打ちにいったり、普通に打てば上がるのに球を上げようとしてすくい打つケースが多いですよね。
決して飛ばそう、上げようとせず、肩の力を抜いて打ってみてください。あくまでも100切りを目指すなら全ホールボギーで「90」。パー3は「4」で上がればいいわけですから、グリーン近くまで運ぶことができればOK! 無理なルートを選ばず気楽にショットすることも大切です。
重田栄作
1968年6月18日生まれ。神奈川県出身。ジャンボ軍団・金子柱憲の専属キャディで4勝に貢献した後、03年にプロテスト合格。07年より山梨アーバングリーン八田でレッスン開始。現在は関東ゴルフ連盟チームKGAジュニアのコーチを務める傍ら、アマチュアからプロまで幅広くレッスン活動を展開中。
取材協力・シャトレーゼヴィンテージゴルフ倶楽部(山梨県)
撮影/相田克己
取材・文/今泉純子