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重田栄作のゴルフ「100切り」レッスン|セカンドショット編Part3

《全10回》第5回

2019/05/22 ゴルフサプリ編集部

「100切りまであとちょっと!」「90台もあれば100オーバーも……」そんな、“100の壁”と戦うゴルファーに送る、お助け企画。大叩きに陥りがちな落とし穴を知ったり、ちょっとした工夫をするだけで簡単にスコアが縮められる「お役立ちヒント」が続々登場。ドライバーからパターまで、全10回でお届け!

●第1回ドライバーティショット編1
●第2回ドライバーティショット編2
●第3回セカンドショット編1
●第4回セカンドショット編2
●第5回セカンドショット編3
●第6回パー3ティショット編
●第7回ショートゲーム編1
●第8回ショートゲーム編2
●第9回ショートゲーム編3
●第10回ショートゲーム編4

バンカー越えはもちろん、バンカー方向を狙うのも絶対NG!

“バンカーには絶対入れない”が100切りの鉄則。100切りさんが狙うべきは一体どこ!?

ピンまで150ヤードのセカンドショット。グリーンの右手前にはバンカーが待ち構えているホールロケーションです。あなたはどこを狙いますか?

ピンを狙って真っすぐ飛べば、仮にショートしてもギリギリバンカーの左サイドを抜けていってくれそうな場面ですが、少しでも当たりが薄くなって右にふければバンカーの餌食に……。
100切りを狙うなら、全ホールボギーでも「90」。ボギーオンでOKですが、バンカーに入れてしまえば無駄な2打、3打を叩いてしまう可能性は十分に考えられます。「絶対にバンカーだけには入れない」ルートを選ぶことが、100切りを目指す上では重要なのです。

「100の壁」に苦しむゴルファーは、ナイスショットの確率が低いわけですから、失敗した場合のことを考えてルートを選ぶことが鉄則です。この場合、どれだけミスしてもバンカーにだけは入らない、逆サイドの「左のノリ面」を狙うのが正解。ここが100切りさんへのおすすめルートです。

なぜ逆サイドを狙うのか? もちろんバンカーを徹底的に避ける、という意味合いもありますが、次のアプローチを考えてもこちらのほうが断然おすすめなのです。
もしピン方向を狙ってバンカーをうまく越えたものの、グリーンの右サイドに外れた場合は、エッジからピンが近いアプローチが残ります。「ランが使えない寄せ」が求められ、難度があがります。こうなると、余計なプレッシャーがかかってトップしたり、ザックリしたり……、グリーンそばからグリーン周りを行ったり来たりするという、最悪の事態に陥ることも……。

逆に左サイドのノリ面を狙えば、バンカーを徹底的に避けられるうえ、仮に右に曲がってくれれば運よくグリーンオン、外れてもエッジからピンが遠いアプローチが残り、ランを使って寄せられるという、アベレージゴルファーにとって一番打ちやすい状況が残るわけです。

これは、ハザードの多いパー3などでも同じ。例えばこのホール、ピン方向は池やバンカーが絡んでいるし、さらに左サイドは傾斜になって一見難しそう……。

ですが、実は左サイドは、傾斜以外は何もないイージーなライ。バンカーや池など落とし穴の多いピン方向は狙わず、真逆の左のラフを狙って、2打目で確実に乗せる作戦のほうが無難なのです。

グリーン周りにバンカーがあるときは「絶対にバンカーには入らない」ルートを冷静に考えることが第一。「逆サイド」から乗せるルートを探ってみるのが、100切りへの近道かもしれません!!

重田栄作
1968年6月18日生まれ。神奈川県出身。ジャンボ軍団・金子柱憲の専属キャディで4勝に貢献した後、03年にプロテスト合格。07年より山梨アーバングリーン八田でレッスン開始。現在は関東ゴルフ連盟チームKGAジュニアのコーチを務める傍ら、アマチュアからプロまで幅広くレッスン活動を展開中。

取材協力・シャトレーゼヴィンテージゴルフ倶楽部(山梨県)
撮影/相田克己
取材・文/今泉純子