ボールは曲げても信念曲げるな!ラウンド中のミスショットを気にしすぎてはいけない理由
スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|メンタル理論編 VOL.10
一度ミスしてしまうと、そこでもう自信喪失に陥るゴルファーがとても多い。しっかりと練習を積んでゴルフ場に来たのなら結果に左右されないで、最後まで自分を見失わないでプレーすることが大切だ。難しいことだが、そう心に誓ってプレーしてみよう。
Q.「球が曲がると次のショットも曲がりそうで怖くなります」
信念を曲げないこともレベルアップの上で大切なポイント
何が起きても自分の信念を変えないことが、メンタルコントロールの上でとても重要だ。
目標をしっかりと狙って打ったつもりのショットが大きく曲がってしまった。すると大半のゴルファーは、次のショットでも「曲がる」と思い込みがちです。スタート前の練習場でいい当たりが結構出て、「よし、今日はいい感じだぞ」と期待したところ、朝一番のティショットがミスしたら、「あー、やっぱりな」とか「練習場とコースはやっぱり違うんだ」などと簡単に思い込んでいませんか?
1日のラウンドが終わって、「スタート前の練習ほどショットの内容がよくなかったな」などと反省するのはいいのですが、多くの人は信念を曲げてしまうのが早すぎます。場所が変わっただけで、スイングでやるべきことは何も変わっていないのに、結果によって信じることがどんどん変わってしまうわけです。
たとえば練習場でスライスを直す練習に励んで、ドローが打てるようになったとします。コースに出てドローの球筋をイメージし、ドローを打つための構えをつくりました。でも、そこでスライスが出てしまった。
そうなると大半の人は、次のホールから左を向いてスライスの構えをつくろうとします。これでは元々のスライスの動きをまた引き出してしまうことになってしまいます。
スライスが出たのはそのホールだけかもしれないのに、折角ドロー打ちの動きが体に馴染んできているのに、またスライスを呼び戻すような考え方に走ってしまう人がとても多いのです。そこを変えない限り、技術も変わりません。
練習場でドローが打てるようになったのなら、コースでも何が起きてもフェアウエイ右サイドを向いてドローを打つスイングを続けましょう。続ければそれに見合う結果もついてきます。1日のプレーでもそれを続けるうちに内容が少しずつよくなります。技術を引き上げるには、この思考がとても大事です。自分を疑うのはもうやめましょう。
A.何が起こっても自分を信じ続けましょう
北野正之
(きたの・まさゆき)
1966年5月18日生まれ。93年プロ入り。
松原ゴルフガーデン(埼玉県草加市)やサザンヤードCC(茨城県水戸市)などで多くのアマチュアをレッスン。
イラスト/北村公司
GOLF TODAY本誌 No.570 99ページより
<メンタル理論編>
●Vol.1:スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|メンタル理論編 VOL.1
●Vol.2:スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|メンタル理論編 VOL.2
●Vol.3:スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|メンタル理論編 VOL.3
●Vol.4:スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|メンタル理論編 VOL.4
●Vol.5:スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|メンタル理論編 VOL.5
●Vol.6:スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|メンタル理論編 VOL.6
●Vol.7:スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|メンタル理論編 VOL.7
●Vol.8:スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|メンタル理論編 VOL.8
●Vol.9:スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|メンタル理論編 VOL.9
●Vol.10:スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|メンタル理論編 VOL.10
●Vol.11:スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|メンタル&マネジメント VOL.11
【関連】
・スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|スイングテクニック編 VOL.1