ゴルフを変える腸活 第7回|6つの心がけで腸は2週間で整う!前編
腸は「第2の脳」といわれるほどメンタル面の影響を受けやすい器官。ゴルフのプレー中にお腹の環境や働きを左右することがあってもおかしくないのですが、「ちょっとした習慣や心がけで、2週間くらいあればお腹の調子は整います」と小林暁子医師は言います。テレビや雑誌で注目されている“腸活”。さっそく今日から取り入れて、次のゴルフでは快適ラウンドを楽しみましょう!!
指導・小林暁子先生(医学博士)
順天堂大学医学部卒業。2012年、便秘外来、内科、皮膚科、女性専門外来など全身の不調に対応する小林メディカルクリニック東京を開業。便秘外来では、のべ20 万人以上の治療に携わるとともに腸内環境の正しい知識普及につとめる。
前日から腸に残っている便をスタート前に出し切れば不安解消!!
次のゴルフからお腹の心配がなくなる!
ゴルフのラウンド中に限ってお腹が痛くなってしまう……ゴルファーの皆さんが今まで持たれていたお腹の不安は、これまでのお話によってだいぶ解消したことと思います。今回は今までの復習も兼ねて、ゴルファーの方々に心がけていただきたい、腸を整えるためのポイントをまとめてみました。
これからご説明することを守っていただければ、早い人なら2週間で腸内環境が整ってきます。ゆっくりでもおよそ1か月あれば数値などが改善しますので、できることは今日からでも取り入れてみましょう。次にゴルフへ行かれる時は、お腹の心配がなくなり、快適にラウンドを楽しめます。
前日の昼食から腸を整え始めよう
ポイント1
ゴルフへ行く前の晩、遅い時間に夕飯を食べると、食べたものをほとんど消化できない状態で朝になってしまいます。これはお腹が痛くなる大きな原因。ゴルフの朝は早く起きなければなりませんし、いつも通りの睡眠が必要です。全てのタイムテーブルを早め、さらに寝る3時間前に夕飯を食べ終えるよう行動しましょう。夕飯だけでなく昼食から考えると時間調整しやすいと思います。ゴルフの時はもちろんですが、会議や出張のため早く起きなければならない時なども心がけるといいと思います。
前夜のNGメニューは揚げ物や刺激物
ポイント2
前夜控えた方がよい食べ物は、消化が悪いもの、消化に時間がかかるもの、刺激が強いものなどです。唐揚げ、天ぷら、コロッケといった揚げ物、脂身の多い肉料理など油っぽいものは避けるべきです。唐辛子の効いた辛いもの、生ものなども同様です。どうしてもお肉が食べたいときは、ひき肉料理や小さく切った肉を煮込んだ料理などがベターです。前夜、どうしても飲み会に参加しなければならない場合はこれらの点を参考にしておつまみを選んでください。いうまでもありませんが、大量のアルコールは脱水を引き起こすので避けるべきです。
コースでお茶を飲み、便意を待つ!
ポイント3
お腹が張ったり、お腹を壊したりする現象は、腸に便が残っていることで起こります。便が残っていなければそうならないわけですから、ラウンド中トイレがない場所でパニックになる不安をなくすためには、当日ラウンドへ出る前にある程度おなかに溜まっているものを出し切っておくことが重要になります。トイレに行く時間的余裕を持ち、リラックスして便意を待つために、少なくとも1時間以上前にコース入りしてお腹を落ち着かせましょう。ミルクたっぷりの紅茶でも飲んでゆったり過ごせば、その間にお通じが出ます。
次回は、後編の3ポイントについてお話しします。
まとめ
・腸活の成果は2週間から1か月で表れる
・夕飯が遅いと、翌朝、前夜食べたものが消化されていない
・腸に便が残っていることがトラブルの原因
□寝る3時間前までに夕飯を食べ終える
□前夜の晩ごはんで消化に時間がかかるメニューは避ける
□1時間以上前にコース入りしてトイレタイムを作ろう
《次回のテーマ》
6つの心がけで腸はたった2週間で整う!後編
【シリーズ一覧】
●第1回:ラウンド中にお腹が痛くなる原因は?
●第2回:理想のトイレタイムはいつ?どこで?
●第3回:朝食は食べたほうがいいの?
●第4回:朝食をコンビニで買ってもいい?
●第5回:腸活はゴルフにどう影響するの?
●第6回:ゴルフ前夜、飲み会の注意点は?
●第7回:6つの心がけで腸は2週間で整う!前編
●第8回:6つの心がけで腸は2週間で整う!後編
●第9回:普段から心がけたい理想の朝食
●第10回ラウンド中には適度な間食を!
【関連】
・スコア80台でラウンドするためのゴルフ学|メンタル理論編 VOL.1
・ゴルフのメンタルに強くなるコツを北野正之が伝授【Vol.1】