ゴルフのメンタルに強くなるコツを北野正之が伝授【VOL.1】
90を切るための思考法を学ぼう!
「ゴルフはメンタルのスポーツ」とよくいわれるように、技術はちゃんと備わっていても、心理面のコントロールがうまくいかないとスコアがまとまりにくい。どうすればメンタルに強くなれるのだろうか。ゴルファーたちの悩みを北野正之プロが解消!
北野正之
(きたの・まさゆき)
1966年5月18日生まれ。93年プロ入り。松原ゴルフガーデン(埼玉県草加市)やサザンヤードCC(茨城県水戸市)などで多くのアマチュアをレッスン。
Q「感情のコントロールがうまくできません。
どうすればいい?」
A「渋野日向子選手のように
他人と笑顔で接しましょう」
すぐに感情的になりやすい人は
つとめて笑顔を浮かべるようにしてみよう
なかなか調子が上がらなかったりミスショットが続けて出たりすると、ついイライラしてしまいがち。ダボを叩いた後はムッツリと黙り込んで、プレーが投げ槍になってしまう人は上級者にも案外多く見られます。
そうなると同伴のゴルファーたちも気分を害されて、気まずいままで一日のプレーを終えてしまうことになります。
イライラしてしまう人も周囲の人もしかめっ面を浮かべて、互いによりつこうとしなくなるのは残念ですし、とても寂しいことだと思います。
感情のコントロールまで気が向かないわけですが、そんなときはつとめて「笑顔」を浮かべるようにしてはどうでしょうか。
口角を上げるだけで
心と体のバランスが整いやすい
2019年は渋野日向子選手が大ブレイクし、「しぶこフィーバー」が社会現象となりました。「スマイルシンデレラ」こと渋野選手の笑顔は多くの人たちを惹きつけてくれたものです。
笑顔の魔力は計り知れないほどで、口角を上げているだけでも気持ちの上でリラックスでき、心と体のバランスが整いやすくなります。
かつて米女子ツアーで大活躍したアニカ・ソレンスタムも口角を上げたままでプレーしていました。笑顔を浮かべる時間が他のプレーヤーよりも長くて、スイング中もつねに笑顔に近い表情を浮かべていたのです。そうすると筋肉がほぐれますから、アドレスやスイングに良い影響を与えてくれます。
それに渋野選手のようにニコニコしていると自分もそうですし、周囲も明るくなります。ミスしても「こんなこともあるよね」と笑い飛ばすくらいのほうが気持ちの上でポジティブになれますし、プレーを早く立て直すこともできます。
スマイルは皆でゴルフを
楽しむために欠かせないツール
メンタルが強くないと難しいと思うかもしれませんが、笑顔を浮かべていると心の状態も変わってきます。
いいスコアを出せても、「あの人とはもう回りたくない」と思われるのは悲しいですよね。100や90が切れなくたって「また一緒に回りたいな」と思われるほうがゴルファーとして幸せなはず。笑顔はゴルフを心底楽しむためのツールでもあるのです。
〈まとめ〉
・ミスしても、「こんなこともあるよね」と笑顔になろう
・口角を上げているだけで緊張がほどけるからミスが減る
・みんなでニコニコしていればゴルフを心から楽しめる
取材・文/三代 崇 協力/サザンヤードCC
【シリーズ一覧】
●VOL.1:感情のコントロールがうまくできません。どうすればいい?
●VOL.2:ミスを次のホールまで引きずってしまうのですが…
●VOL.3:バンカーショットでいつも失敗ばかり。どうすれば?
●VOL.4:ミスショットが続くと、すぐにキレてしまいます
●VOL.5:バンカーショットでいつも失敗ばかり。どうすれば?
●VOL.6:プレー中に助言を受けるとボロボロになってしまいます
●VOL.7:番手選びで迷い、失敗してガッカリの連続です
●VOL.8:ナイスショットの後にミスが出てしまうのはナゼ?
●VOL.9:球が曲がると次のショットも曲がりそうで怖くなります
●VOL.10:集中力が18ホール持たず、突然ミスが出てしまいます
●VOL.11:ネガティブな思考が抜けず、自分に自信が持てません
●VOL.12:待ち時間のあるときはイライラしてしまうのですが…
●VOL.13:好・不調の波が激しいです。対処法を教えてください
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