「あぁっ!間違えて人の球打っちゃった!」怒られちゃう前に知っておきたい話
逆上がりできないティーチングプロのゴルフが上手くなる話|第17話
こんにちは。逆上がりのできないティーチングプロ 名取確(なとり・たしか)です。
人の話をよく聞きなさいと習って生きてきたけど、人のボールをよく見なさいなんて学校で習ってきてないから間違えちゃうのもしょうがないってもんです。自分もボールを思いっきり打ってるんだから別にいいはずだけど、自分のものを人のクラブでぶっ飛ばされたと思うとちょっとムカつきますよね(笑)
誤球の処理ルール
間違ってボールを打ってしまうことを「誤球」といいまして、一応ルール上は誤球の処理というものがキッチリ決まっております。
仮に、AさんとBさんがプレー中に誤球をしたとイメージしてください。飛距離は同じくらいの2人。ボールは同じ白いボールで同じブランドのボールを使っています。とあるホールでのティーショット、落ちどころの先が下っていてティーショットの行方が最後までは見えません。
Aさんが先にティーショットを打ちました。ナイスショットでフェアウェイを捉えたように見えました。
次に打ったBさん、こちらもナイスショットでフェアウェイ左端に飛んだように見えました。
2人が歩いていくと、1つはフェアウェイにボールがあります。Aさんは自分のボールだと思い込んで、2打目を打ちました。すると、ラフでボールを探していたBさんから「あれ?これAさんのボールじゃない?!」と。
Aさんのティーショットはナイスショットでしたがフェアウェイから転がってラフに入ってしまったのですね。逆にBさんのティーショットはフェアウェイの端から転がって真ん中まで出てきたようです。
同じブランドのボールでも違いがわかるようにBさんはボールにマジックで印をつけていましたが、ラフにあったボールには印がありません…Aさんはめちゃくちゃ焦ります。「あれ?こんな時どうしたらいいんだっけ?!」あたふたしているAさんをBさんは少し冷ややかな目で見ています。
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ルール上の処置と大切なこと
誤球に気付いた時のルール、まずは謝る!(笑)それはルールじゃなくてマナー。Aさんはすぐに気づいて「すいません。よく確認せずに打ってしまいました。失礼しました。」とBさんに全力で謝りました。するとBさんも「いや、フェアウェイのボールを確認すべきでした。お互い様ですよ。」と、すぐに笑顔で許してくれました。
誤球をしてしまったAさんは動揺しますし、Bさんも心が乱れます。プレーに大きな影響を及ぼしてしまうかもしれません。でも失敗はチャンスの種。そういう時にスマートに対応できる人は、絶大なる信頼を得ることができます!
きっとAさんとBさんは、次回一緒にプレーする約束をして帰路につくことでしょう。
ルール上の処置は以下です。
● Aさん=正しいボールを打ってプレーを続ける(2打罰)
● Bさん=ボールがあったと思われるできるだけ正確な位置にプレースしてプレー再開(無罰)
そんなに難しいことはありません。Aさんが間違って打ってしまった球は「なかったことにする」だけです。2人ともが打ち直しの1打を「ナイスショット」できるように心のフォローをすることがとっても大事ですね。
2人ともナイスショットして、3打目地点に向かいます。もちろんAさんは、打ってしまった誤球のボールを急いで拾いに向かい、丁寧に拭いてからBさんにお返ししました。2人とも笑顔で次のプレーに向かうこと間違いなしです。
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さらにペナルティが加わる場合
今回のドラマでは、誤球をした場所がフェアウェイ想定なのでボールのあった場所がわかりやすかったのですが、Aさんが打ったときに芝が削れてしまっていました。Bさんには、同じようなライでスイングに影響がない場所にプレースしてプレーを続けてもらいます。
誤球をしてしまったAさんは、見つけてもらった自分のボールでプレーを続けます。ただし、2打罰がつくのです。OBを打ったのと変わりません。ナイスボールを打ってても、球を間違えるとこんな悲惨な目に合うのです。
今回の想定では、近くにボールがあったから良いですが、ラフが深かったり林に打ち込んだりして自分の球が見つからなければ、さらにロストボールのペナルティーが科されます。ロストの原因になったショットを打ったと思われる地点に戻って、1打罰を加えてプレーをし直す必要があります。
元の場所に戻ると時間がかかるので、ロストした地点の近くで2打罰扱いでプレー再開するのが通常だと思います。なので、ロストボール&誤球となると、2打罰+2打罰=4打罰となる可能性だってあります。辛すぎるっ!
そんな目に遭うのは誰でも嫌なので、誤球にならない工夫をしておくことをおススメします。
使うボールで対応する
①自分のボールを決めておく
私はいつも、Callawayのクロム ソフト TRUVISというサッカーボール柄のものを使っています。仲間うちでは「あいつはサッカーボール柄」と浸透してて、それは避けてくれます。12ダース買っておきました(笑)
②カラーボールを使う
最近は、様々なカラーボールが出ています。色んな実験動画などを見ると黄色いボールは比較的アドレスをしやすく、ボールの行方を追いやすいようです。色が一人だけ違えば、誤球の恐れはないですよね。
③ボールにマークをつける
本当に全く同じボールということもよくあります。ボールにはメーカーのロゴマークが複数付いているので、全てのロゴの横にカラーペンで印をつけておくとわかりやすいですね。ディンプルに合わせていくつか〇を塗りつぶしておく等が簡単で良い方法です。
他にも、ラインを引く人もいますし、ボールにオリジナルのプリントをしている方もいます。方法は様々ですが「自分のボールにこだわりを持つ」というのがポイントなのかもしれませんね。
クラブにはこだわりを持つ方がほとんどですが、実はボールは物凄く違いが大きいので、こだわって選ぶべきです。それは、また別の機会にもお伝えしたいと思います。
人の打つ球をよく見ておく
当たり前ですが、誤球をしないようにするにはみんなで人の打った球をよく見ておいて、行方不明にしないことが大事。そのためには、どこから見ていればいいかお伝えします。
飛球線真後ろ(3m以上離れる) | 飛ぶ方向はわかりやすいけど、スイングの邪魔になるので視界に入らないよう距離を取ります。近いと嫌われますので注意! |
プレーヤーの真ん前(2m以上離れる) | 実は邪魔にならない場所。なぜなら打つ人はボールを見ているので視界に入りません。そして飛球方向を追いやすい! |
プレーヤーの真後ろ(2m以上離れる) | 真後ろからだと、ボールが飛んだ方向を見る時に視界が狭いことが多く、実はボールを追いにくい率が高いけどプレーヤーの邪魔にはなりません。 |
実は、ボールを追うにはプレーヤーの真ん前がおススメです。コースを広く見れることが多いのでボールの行方を追うには最適。皆さん、上級者のショットを参考にしたくて見る時に飛球線の真後ろに立つことが多いですが…すげー邪魔なことがしばしば(苦笑)離れてくれれば全然OKなのですが、近いと視界に入ります。
昔私も先輩のショットを見たくて近くからカメラ構えて怒られたもんです。3m以上は離れて、視界に入らないところでお願いします♪とにかく、安全上もマナー的にもあまり近くに居るのはやめましょうね。それはティーショットでもセカンドでもパッティングでもすべてに共通しています。
こういうこともすべて含めて「Play Fast」なんでしょうね。ゴルフは考えれば考えるほど本当に愛に溢れたスポーツだなぁ。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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逆上がりできないティーチングプロ(ペンネーム)
世田谷区在住。世田谷区喜多見で<ゴルフのある人生を共に歩もう>をテーマに、インドアゴルフ練習場EndlessGolfを運営しています。ティーチングプロと不動産業のリアル二刀流。一生ゴルフで感動し続けられる仲間をたくさん作りたい想いの溢れる40代です。
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