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練習場でドライバーばかり打ってませんか?ベストスコアが更新できない人のためのアプローチ練習法

逆上がりできないティーチングプロのゴルフが上手くなる話|第23話

2022/11/16 ゴルフサプリ編集部 名取 確

ゴルフ場,グリーン

こんにちは。逆上がりのできないティーチングプロ 名取確(なとり・たしか)です。
インドアゴルフスクールで、いつもレッスンに入って思うのは「みんな、アプローチの練習してないな」と言うことです。ドライバーやアイアンといった番手の大きいクラブの練習ばかりで、アプローチを磨く方はなかなかいない。マジでもったいない!アプローチの練習をすれば、全てのショットは上手くなるのに…。

アプローチ&パターがスコアの半分。わかっちゃいるけど…

ゴルフ最高のシーズンである秋が深まってきました!グリーンは早いし綺麗だし、紅葉が進んで景色も綺麗。空気も澄んできて何もかもが気持ちのいい秋。

こんな時期だからこそ、ベストスコア更新したいと思う気持ちは皆さん一緒です。毎ラウンド、チャンスはあるんです。では、どうすればベストが更新できるのかと聞かれれば、間違いなくアプローチ&パターです。

それはなぜか?!「アプローチ&パターでスコアの半分はできているからです。」と、理屈じゃわかってるけどほんとか?!と、先日の自分のスコアカードを見直して数えてみました。50ヤード以内のアプローチ&パターの数を数えてみたら…40。おぉ!そんなにあるのか!

【ティーショット】
ドライバー:10回 3Wor5W:4回 アイアン(PAR3):4回 合計18回
【セカンド】
UT以上:3回 アイアン以下:11回 合計14回

40+18+14+バンカー+1=73
アプローチ&パターのうち、パターが31回だったのでアプローチは9回です。バンカーもウェッジなので、10回とカウントしてみると、使用クラブの比率は以下となります。

1位 パター 31回(42.4%)
2位 ドライバー 10回(13.7%)
2位 ウェッジ 10回(13.7%)
4位 5W 3回(4.1%)
4位 9i 3回(4.1%)
6位 3W 2回(2.7%)
6位 7i 2回(2.7%)

あくまで参考値ですが、どう見てもアプローチ&パターの大切さが際立ちますね。

両者の練習せずして、スコアアップするわけないのは一目瞭然なんだけど、なぜかショットの練習ばかりするのが、ほとんどのゴルファーです。確かにゴルフの気持ち良さといえば、ボールが遠くに飛ぶ気持ち良さですから、それもわかりますけどね~。

今日は、とにかく皆さんが練習しないアプローチに注目してお話してみたいと思います。

パーオン、ボギーオンを理解しよう

先ほど紹介した私のラウンドのパーオン率は61%でした。ハッキリ言ってショットはそんな調子よくなかったです。リカバリーで何とかスコアがまとまったという感じでした。

ちなみに、パーオンというのは「2打パットを打てばパーが取れる状態でグリーンに乗せること」

PAR3:ワンオンすればパーオン。これはわかりやすい!

PAR4:2打目(極めて稀にワンオン)で乗せればパーオン。ドライバーが良い当たりをして、セカンドもいいショット!2打でグリーンオンすればパーオン。もちろんティーショットをミスしてもリカバリーで2打で乗せればパーオン。

PAR5:3打目(チャンスホールは2オンも)までで乗せればパーオン。最初ミスしても、次ミスしてもリカバリーチャンスは3打目まで2度あります。だからPAR5はパーが取りやすいんですね。

良いショットが連続して、グリーンオンすればそれは幸せだけど大体そんなに甘くない。トッププロでもパーオン率は70%行けばいい方なんですよ。

今、日本ツアー男女のパーオン率トップの選手で75%です。言わずと知れたショットメーカーの稲見萌寧選手、桂川有人選手が1位。オリンピック銀メダリストで75%ですから、その数字の凄さが良くわかると思います。

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一般では上手い方とされる、80台で回っている人でも良い時でパーオン率は60%台。普段は30%台前後なんですよ。ということは、残りの70%近いショットはグリーン周りに外しているわけです。そこからのリカバリーがいかに大事かということが数字ですぐわかります。

まぁ、パーオン率を上げようというのは少し難しいので、せめてボギーオン率を80%にしておけば80台では回れるので、まずはそれを目指してみましょう。

90を切ろうとしたときの想定スコアを考えてみました。パー×4+ボギー×10+ダブルボギー×2+トリプルボギー×1=17オーバー。これで、89になります。

パーとボギーの14ホール/18ホール=77.77%です。14ホールをボギーオン以内で乗せて、あとは3パットしないようにすれば80台を出せるってことを覚えておきましょう!

20~30%台のパーオン率に、50%分ウェッジのアプローチでボギーオン率を高めておけば80台を出せます。また、3パットをしないようにするには、ただ乗せるだけではなくて、2パット圏内にアプローチを寄せる必要があります。歩幅10歩以内にアプローチを寄せておけば、大体2パットで何とかなるでしょうからその範囲を目指してアプローチします。

パーオン率、ボギーオン率については理解をして頂けましたでしょうか?

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アプローチの練習環境をつくる方法

ゴルフ練習

アプローチのウェッジ使いが上手くなれば、悪くても80台で回れるスコアメイク方法が理解できるようになりますよ。逆にウェッジの練習をしない人は80台で回れないということです。

アプローチの練習はまず、環境づくりが何よりも大事です。私が今までやってきたアプローチの練習方法は以下の3つ。

①インドアゴルフ練習場に入会して練習
1日1時間程度は毎日でも通えるなど、練習に行けば行くほどお得なシステムのところが多いので、なるべくたくさん通ってアプローチ中心に練習しました。60分中、少なくとも最初の30分はアプローチを打つようにしていました。

②打ち放題の練習場でひたすらアプローチ
1球いくらの練習場では、なんだかもったいなくてアプローチってやれませんよね。これが真理だと思う!なので、打ち放題プランのある練習場に行ってひたすらアプローチ練習。腰が痛くなるから、たまに長いクラブを振ってストレッチ。3時間1045球が私の持っている記録です。フロントの人にビックリされましたよ(笑)

③コースのアプローチ練習場に入り浸り
ラウンド時はアプローチ練習場のあるコースをなるべく選んで、プレー時間遅くても開場時間に着いてとにかくアプローチ練習場に入り浸りました。今でも同じです。10時スタートでも6時半にコースに着いてほとんどはアプローチ練習場&パッティンググリーンに居ます。

自分で書いてて気づいたのですが…ケチだな!(笑)

でも、これこそ普通の生活をしている普通のゴルファーの気持ちと合っているのではないかと。練習場で打つからには、飛ばしたいという気持ち。飛ばさないと、お金がもったいないという気持ちがアプローチ上達を阻害しています。もったいなくない環境を…むしろ、いっぱい打てば打つほど得したと思える環境を自分で作ればいいと思いませんか。

家でアプローチのスペースを作れる人は限られていると思うけど、アプローチの素振りをしたりするくらいはできるかもしれないし、とにかく小さなスイングを身体に沁み込ませる作業をやってみて欲しいなと思います。

アプローチをやれば全部上手くなる

アプローチ練習

また、もう1つ皆さんが見逃していることがあります。それは、アプローチのスイングは全てのスイングの基本になるから、アプローチを練習すれば全てがレベルアップするということです。

・手打ちをしない
・手ではなく足で打とう
・グリップエンドがおへそを向くように
・右肩が開かないように
・フェースコントロール命などなど

どれも他のショットでも共通するところなのですが、大きなスイングの中ではわかりにくいことだらけ。一番身体に沁みるのは小さなアプローチの動きでこれらを覚えることです。

だから、アプローチの練習をドライバーでもFWでもUTでもアイアンでもやれば良いと思います。ドライバーで打ちっ放し練習場の50ヤードの的狙って球を運ぶ練習をすると曲がらないストレート・フェードが打てるようになります。

FWをティーアップして同様のアプローチスイングの練習をすると、レベルスイングができるようになるので、コースでFWのダフリトップが激減します。

アイアンでアプローチ練習をすると、林の中から等のトラブルショットで真っすぐ100ヤードくらいまでは自信をもって打てるようになるので、革命的にトラブルが怖くなくなります。

全クラブでアプローチの練習をすることは利益はあっても害は全くありません。本当にアプローチこそがゴルフレベルアップの肝なので、大きなスイングばかりやっているうちは正直そこまでのレベルアップはできないと思った方が良い。

本気でスコアアップしたい人、カッコいいスイングを身につけたい人はアプローチばっかり練習してみてください。人生が変わります。

さて、また次回はスコアの40%を占めるパターについてお話してみたいと思います!

最後までお読みいただきありがとうございました。



文・名取 確

名取 確

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逆上がりできないティーチングプロ(ペンネーム)
世田谷区在住。世田谷区喜多見で<ゴルフのある人生を共に歩もう>をテーマに、インドアゴルフ練習場EndlessGolfを運営しています。ティーチングプロと不動産業のリアル二刀流。一生ゴルフで感動し続けられる仲間をたくさん作りたい想いの溢れる40代です。


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