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「G430、振れない」と諦めたシニアゴルファーに「G430 HL ドライバー」は、激飛を体験させてくれる!

『G430 HL MAX ドライバー』と『G430 HL SFT ドライバー』をコースで打ってみた!ロマン派ゴルフ作家が検証する!

2023/01/21 ゴルフサプリ編集部 篠原嗣典

G430 HL ドライバー

2種類の『G430 HL ドライバー』は、ヘッドスピード38m/s以下専用?コースに持ち込んで、その真相をレポートする。

撮影/篠原嗣典

G430ドライバーを諦めるな!あなたのためのG430 HL ドライバーがある!

G430 HL ドライバー

ピンゴルフは、2023年3月2日に『G430 HL ドライバー』を発売する。『G430 HL ドライバー』は2種類で、『G430 HL MAX ドライバー』『G430 HL SFT ドライバー』のラインアップである。

『G430 HL ドライバー』のコピーは“速さと高さで激飛。”だ。『G430 ドライバー』のコピーは“激飛。快音。”だったが、比べてみるととてもわかりやすい。『G430 HL ドライバー』は、速さと高さを強調しているのだ。

さて、追加バージョンというケースでは、専用ヘッドに専用シャフトが基本だが、『G430 HL ドライバー』は違うのである。

例えば『G430 HL MAX ドライバー』のヘッドは、『G430 MAX ドライバー』のヘッドなのだ。その証拠に、ヘッドのどこを探しても『HL』の文字は見当たらない。僕も現物を見るまで気が付かなくて、間違って『MAX』のヘッドが試打用で届いたのだと思って、ピンゴルフの担当者に確認してしまったのだ。

『G430 HL SFT ドライバー』も同様で、ヘッドは『HL』専用ではない。もちろん、元々が素晴らしいドライバーなので余計にイジる必要がない、と考えれば納得もできる。追加バージョンというよりも、『HL仕様』というふうに考えるのが正解なのだ。

では何が違うかというと、ヘッドの後方についている弾道調整機構のウェイトが『HL』専用になっているのだ。そして、シャフトとグリップは完全に『HL』専用になっている。

シャフトは2種類で、「FUJIKURA SPEEDER NX 35」と「FUJIKURA SPEEDER NX 45」。30グラム台と40グラム台のシャフトは、フレックスフリーになっている。グリップは、「IOMIC STICKY SL AQUA」で、35グラムしかない。

その結果、『G430 HL MAX ドライバー』の総重量は、約274グラムしかないのだ。(「FUJIKURA SPEEDER NX 45」装着時)

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ピンゴルフの説明によれば、『G430 HL ドライバー』は、ヘッドスピード38m/s以下のゴルファー用にチューニングしているという。その潔さが良い。それ以上の速度で振れるゴルファーには、他の『G430』のラインアップがあるということだ。

『G430 ドライバー』のインプレで僕は、全てのゴルファーに合う組み合わせがあるように考慮されていることを絶賛したが、盲点があったのだ。

『G430 ドライバー』は、発売されてバカ売れしているらしいが、『G430 MAX/SFT/LST』ではカバーできていなかったゴルファーに手を差し伸べているのが『G430 HL ドライバー』なのだ。

G430 HL MAX ドライバーは飛ぶのは当たり前で、素晴らしい安定度を発揮する!

G430 HL MAX ドライバー

ヘッドが同じなので、まずは、『G430 MAX ドライバー』を試打したときのまとめを再確認する。
試打スペックは、ロフトは10.5度、シャフトはPING TOUR 2.0 CHROME Sフレックス。

●打音と打感
大きめの打音、シャープで硬質な音質。乗り感がある手応え。
●弾道
やや低めの高弾道。基本はストレートで敏感に曲げられる。ややとらえる挙動がある。
●飛距離
平均220ヤード。最長飛距離ホール240ヤード。

『G430 MAX ドライバー』も良かったけれど、『G430 HL MAX ドライバー』で試打ラウンドして、後者のほうが良いと思った。

試打をした『G430 HL MAX ドライバー』のスペックは、ロフト10.5度(ロフトは10.5度のみ)、シャフトは「FUJIKURA SPEEDER NX 45」だった。

打音と打ち応えはほぼ似ていて、弾道も同じなのだが、ややとらえる挙動が薄くなっていた。それによって、格段に扱いやすくなって我慢しないで振れるようになった。

僕のヘッドスピードは40m/sだが、冬場は厚着をしている関係があって、38m/sでピッタンコになっていたのも、良い効果になったのかもしれない。

軽いシャフトは頼りなさを感じるものもあるが、この純正シャフトは振るとかなりしっかりしていて、思い通りに動いて余計なことをしない。好感触だった。

試打ラウンド中に、狙ったところにしか飛ばなかった。そして、軽くフェードさせたり、ドローさせたりも気持ち良く反応してくれた。

特筆したいところは、ホールによって許可を得て2球を同じティーから打ったが、球質が違うボールを打ったのに、2ヤードも離れずに並んで止まっていたのだ。この安定性は凄い。ブレない、ということはこういうことなのだと、同伴者が感心していた。

当たり前であるが、『G430 HL MAX ドライバー』は、飛ぶドライバーとしても機能してくれていた。オートマチックで、再現性が高いドライバーとして信頼できる。

打ってみるとわかるのであるが、再現性が高いドライバーは鈍感なものが多いが、『G430 HL MAX ドライバー』はかなり敏感なのだ。敏感な部分を一切損なうことなく、再現性がアップしているのは機能ではない。

打ち手とのマッチングが良かったという可能性もあるが、とにかく素晴らしかったのである。

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G430 HL SFT ドライバー

『G430 SFT HL ドライバー』についても、ヘッドは同じなので、『G430 SFT ドライバー』のインプレを振り返ってみる。ロフトは10.5度、シャフトはALTA J CB BLACK Sフレックス。

●打音と打感
やや大きめの打音、パシッという濡れ感があり、残響も美しい音質。弾き感と乗り感のバランスが良い手応えがある。
●弾道
高めの高弾道。ドローバイアスは軽めの効果だが、確実に効く。普通に打てば10ヤードドロー。フェードも打とうとすれば打てる敏感さもある。
●飛距離
平均220ヤード。最長飛距離ホール230ヤード。

『G430 SFT HL ドライバー』のスペックは、ロフト10.5度、シャフトは「FUJIKURA SPEEDER NX 35」だった。

一転して、『G430 SFT HL ドライバー』は、『G430 SFT ドライバー』とかなり違うことに驚かされた。打音や弾道、飛距離などは、同じヘッドなのでほぼ同じだが、振った感じや、扱いやすさなどは別のドライバーになっている

まず、『G430 SFT HL ドライバー』は持った瞬間に、強烈な軽さを感じてビックリする。総重量は約265グラムだというが、それ以上に感じた。

そして、軽いほうの「FUJIKURA SPEEDER NX 35」シャフトは、少しボールをとらえる挙動が入り、強く振るとアンダースペック的に暴れる。これは、40m/sのヘッドスピードでは機能しづらく、もっとヘッドスピードが遅いゴルファー向けにチューニングされているのだと思われる。

ただし、『G430 SFT HL ドライバー』を試打ラウンドで使ってみて、多少の暴れ球による曲がりで狙い通りに行かないホールはあったが、それは2ホールだけで、あとは飛距離もしっかりと出て、軽いドローとストレートでプレーできた。

ドローバイアスがあるドライバーでも、それが強すぎないものであれば、グリップをウィークにするだけでどうにかできるものだが、『G430 SFT HL ドライバー』でもそれは通用した。

ただドローバイアスそのものは、『G430 SFT ドライバー』よりも、『G430 SFT HL ドライバー』のほうがより強く発揮される傾向があった。タイミングを合わせることを強く意識して、スイングすることが打ち熟すコツになった。

やさしいクラブという表現は複数の意味があって、その内の2つであるスライス防止と、パワー不足を助けてくる機能について、『G430 SFT HL ドライバー』はやさしさを発揮してくれる。

パワー不足も敏感に分けられる。よりパワー不足を感じているなら「FUJIKURA SPEEDER NX 35」のシャフトを選び、そうでなければ「FUJIKURA SPEEDER NX 45」が打ちやすいはずだ。この2本の純正シャフトは、重さの差以上に違うことで、ゴルファーを助けるようになっている。

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まとめ

『G430 HL ドライバー』が、どうして2種類のシャフトを用意して『G430 MAX』のヘッドと『G430 SFT』のヘッドを用意したのか?

不思議に思うゴルファーも多いと思うが、僕はラウンド試打を通してピンゴルフの自信を感じた。

個人的には『G430 ドライバー』は、ピン史上最強のドライバーになっていると感じている。だからこそ、プロや上級者だけではなく、非力なゴルファーなどより助けを必要する弱きゴルファー向けにチューニングして、『G430 ドライバー』の恩恵を共有したいと願ったのだと考えると、スッキリと納得できるのだ。

『G430 ドライバー』を諦めてしまったゴルファーに、諦めないで良いのだ!と伝えたい。
『G430 HL ドライバー』は、打てばわかる結果が出るところが素晴らしいのである。

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篠原嗣典

篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家。1965年生まれ。東京都文京区生まれ。板橋区在住。中一でコースデビュー、以後、競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れる青春を過ごして、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、2000年にメルマガ【Golf Planet】を発行し、ゴルフエッセイストとしてでビュー。試打インプレッションなどでも活躍中。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。


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