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ブルックス・ケプカのドライバースイングを分析【連続写真つき】

ブルックス・ケプカのドライバースイングを分析【連続写真つき】

連載「大判写真で見る、一流プロのドライバーマネどころ」VOL.10

2019/08/30　ゴルフサプリ編集部

今年5月に、世界ランク1位になったケプカは「マスターズ」で2位タイ、「全米プロ」で優勝、「全米オープン」で2位と3試合連続で2位以内と驚異的な成績を残しています。最大の魅力は飛距離ですが、パワフルなショットを生む要因とは？
今回はブルックス・ケプカのドライバースイングを写真とともに解説していく。

世界ランク1位“メジャー最強男”ブルックス・ケプカのスイング理論は？

スイングのヒミツ｜インパクト後も重心は右サイド

右サイドに軸を残したまま、クラブを振り切ることで、ヘッドスピードが最速になる。またフォローまでタテ振りにすることで体からヘッドが離れない。

マス目連続写真で見るブルックス・ケプカのドライバースイング分析

❶ ワイドスタンスで下半身を安定！
肩幅より、やや広めのスタンスにすることでスピーディに上半身を動かしても下半身が安定する。

➋ 切り返しで左手首を折る
トップから切り返しの一瞬で、左手首を甲側に戻す動きを入れて、クラブを少し倒してダウンスイングに。

体が支点の振り子ではなく、体がつねにクラブをリードする

❸ 体が先に動くので、超ハンドファースト
常に体が先に動いているので、手が遅れてきて、インパクトでは超ハンドファーストになる。

【POINT】
手の軌道はアップライトに動いているがダウンスイングはオンプレーンにできるのが高身長選手の特長。常に手が体から離れないことで、スイング軌道が安定する。

ブルックス・ケプカのドライバーグリップのヒミツ

ゆるゆるのフックグリップ！

グリッププレッシャーはゆるゆるに近い感覚でほとんど力を入れていない。左手はストレートに近いが、右手を少しフックグリップにしているのは、最近の米国ツアーのスタンダードと言える握り方。

新世代のスイングで、DJより完成度が高い！

タイガー・ウッズでも、ローリー・マキロイでもない新世代のスイング。背が高くて体力のある人が、今どきのドライバーの性能を最大限に生かす打ち方と言えるでしょう。ダスティン・ジョンソンも同じタイプのスイングですが、腕が体から離れないぶん、ケプカのほうが完成度は高い。このスイングとしては、現状はケプカが№1だと思います。

特徴は体とクラブの関係性です。始動で体重を右に乗せていくのですが、体が先行しクラブが後から追いかけてくる仕組みが見られます。これはダウンスイング時のセオリーですが、それをバックスイングでも行っています。

そのため、自分側から見て左側にクラブがある時間が長くなり、それがややアップライトなバックスイングにつながっています。

そして切り返しではリストでクラブを倒してプレーンへ導き、クラブを寝かせたまま左へのダイナミックな踏み込みでインパクトを迎えています。

アマチュアはテークバックの始動を手で行ってしまう方がほとんどなので、右軸に力を貯めるバックスイングはマネできるポイントです。ぜひコツをつかんで、パワーを逃がさないようなインパクトを手に入れてください。

ブルックス・ケプカのドライバースイングのマネどころ

クラブを左に見ることがタテ振りの第一歩に

ケプカのパワフルな右サイドを作るには、バックスイングでシャフトをタテに動かせる動きが必要です。この時の右肩はハンドルを回すような動きで、右サイドでパワーを受け止めることがポイントです。従来のスイング理論にあるヘッドの重さを感じる振り子的なヘッド主体のスイングでは、クラブもカラダも開きがちでパワーが逃げてしまいます。