ゴルフの飛距離アップ!ドラコン先生の逆転レッスン Vol.5
ドラコン流は「手首を返さず右手で押し出す!」
〝逆転の発想〟で昔から飛ばない人も〝飛距離アップ〟
ドラコン選手として活躍するだけでなく、PGAティーチングプロA級の資格を持ち、ゴルフアカデミーを主催する“飯塚先生”が、逆転の発想で皆さんを飛ばし屋に変身させます!
ドラコン記録422Y
飯塚孝幸
Takayuki Iizuka
1970年6月12日生まれ。180cm、83kg。千葉県出身。2002年にプロ入り。ティーチングプロA級、JPDAツアープロA級。2018年「JAPAN PRODRACON TOUR 2018 in 福岡」優勝。飯塚ゴルフアカデミー主宰
よく言われるのが「インパクトでリストターン」コレが逆!
ドラコン流は「手首を返さず右手で押し出す!」
リストターンする人はインパクトでゆるみやすい
これまで、インパクトまでのスイングの動きを解説してきましたが、今月はインパクト以降の、手元の動き方のイメージを紹介します。
よくインパクトでリストターンすることで、ヘッドが走って飛距離が出るといいますが、リストターンを使うスイングはヘッドが上から入りやすく、インパクトで右手が被りがち。結果、ボールは左に行くことになります。また、これを怖がって左ワキが開くと、フェースは上を向きますが、ヘッドはトゥダウンしているので今度はヒールヒットのスライスになります。
飛ばすには、インパクトでフェースが上を向いていることが鉄則です。それを実現するには、リストターンは不要。インパクト以降もヘッドを真っすぐ前に押し出すイメージで低く遠くに振ってください。
飛距離を出すには最高のインパクトを迎えることに尽きますし、それ以降の動きは惰性であるともいえます。ですが、インパクト以降の動きを意識することで、インパクト以前の動きはかなり変わりますので、ぜひ試してみてください。
ドラコン流は、極端なほど右手でボールを前に押す感覚でインパクトする。
手首をヘッドより先行させてフェースが上を向く軌道に!
インパクトからフォローにかけて、ヘッドではなく手が先行するくらい、右手でボールを押すイメージをもつと、フェースが上を向いてキャリーとランが出るビッグドライブになる。
つかまえようとリストターンするとヒッカケやスライスする
インパクトでヘッドを上から入れて、リストターンでつかまえようとすると、フェースが閉じてヒッカケる。また、それを怖がってヒジを引いてしまいスライスになるパターンも多い。
フェースの開閉は手打ちの証拠!
インパクトで手首が返るリストターンはフェースを開閉する動きになって、手打ちになっている証拠。ドラコンの世界では、フェアウェイをキープすることが記録を出す絶対条件なので、リスキーなスイングと言われている。
GOLF TODAY本誌 No.569 76〜77ページより
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【シリーズ一覧】
vol.1:コンパクトに速くはNG! ゆっくり、大きく振ってフェースに球を乗せるのがドラコン流。
vol.2:ストロンググリップは体の可動域が 広がって、飛ぶ!
vol.3:ドラコン流は「下半身も一緒に回して、体全体をねじる!」
vol.4:ドラコン流は「ツマ先からカカトの足裏で完結!」
vol.5:ドラコン流は「手首を返さず右手で押し出す!」
vol.6:ドラコン流は「体重移動よりも回転力で飛ばす!」
vol.7:ドラコン流は「腰とワキを一緒に回す!」
vol.8:ドラコン流は「パームで握って大きな軌道で飛ばす!」
vol.9:ドラコン流は「インパクトよりもフィニッシュの大きさで飛ばす!」
最終回:ドラコン流は「手の位置によって最適なボール位置に変えよう!」