ゴルフの飛距離アップ!ドラコン先生の逆転レッスン Vol.9
ドラコン流は「インパクトよりもフィニッシュの大きさで飛ばす!」
ドラコン選手として活躍するだけでなく、PGAティーチングプロA級の資格を持ち、ゴルフアカデミーを主催する“飯塚先生”が、逆転の発想で皆さんを飛ばし屋に変身させます!
ドラコン記録422Y
飯塚孝幸
Takayuki Iizuka
1970年6月12日生まれ。180cm、83kg。千葉県出身。2002年にプロ入り。ティーチングプロA級、JPDAツアープロA級。2018年「JAPAN PRODRACON TOUR 2018 in 福岡」優勝。飯塚ゴルフアカデミー主宰
イチ、ニー、サンのリズムで打っちゃダメ!
強いインパクトで飛ばそうと歯を食いしばって振る人を見かけますが、インパクトはほどほどの力加減でかまいません。それよりも大事なのはフィニッシュまで体を回し切ること。実際に飛ぶ人ほどしっかりフィニッシュが決まっています。
アドレス、テークバック、トップ、ダウンスイング、インパクト、フォロー、フィニッシュとスイングをパートで分けて考えがちですが、動き出したら次はフィニッシュというイメージで振りましょう。イチ、ニー、サンのタイミングで振るのではなく、動き出してからフィニッシュまでがイチです。
インパクトを意識しない方が結果的にヘッドは走ります。逆にインパクトで強く叩こうとすれば必ず力が入るし、力が入ると体が止まります。力を入れたら速く走れたり、速いボールを投げられるのか考えてみてください。そんなことはありませんね。ゴルフも同じです。また、インパクトで合わせようとするとボールは曲がります。力まずほどよい力加減で、フィニッシュまで一連の動きでここと決めたところまでしっかり回す練習をしましょう。そうすればスイングが整って自然と速く振れるようになります。
よく言われるのが強いインパクトで飛距離を伸ばす
コレが逆!ドラコン流は「インパクトよりもフィニッシュの大きさで飛ばす!」
インパクトのカタチを意識する人ほど
フィニッシュが前後に乱れる
ボールに当たる瞬間のカタチを意識する人ほど、インパクトで不自然な姿勢になりやすいので、フィニッシュで体が前後に倒れやすくなってしまう。
前後に倒れる人は、頭の位置が動くことが原因になっていることが多いので、まずは頭の位置を動かさないように注意しよう!
インパクトは力み過ぎず、ほど良い力加減にする
アドレスしたときにフィニッシュの位置をイメージする!
力を抜いて打つ方がヘッドが 走ってフィニッシュが大きくなる
インパクトで力んでしまうとヘッドが減速するので、適度に力を抜いてインパクトからフォローまでヘッドを動かす方がフィニッシュが大きくなる。
インパクトで歯を食いしばったり、顔に力が入る人は「涼しい顔」をイメージして振ると力を抜きやすくなる。
アドレスしたときに「フィニッシュはココ!」とイメージしたら、どんなにタイミングがずれてもその位置まで振り切る。
取材協力/ボボスカントリークラブ
GOLF TODAY本誌 No.573 76〜77ページより
【シリーズ一覧】
vol.1:コンパクトに速くはNG! ゆっくり、大きく振ってフェースに球を乗せるのがドラコン流。
vol.2:ストロンググリップは体の可動域が 広がって、飛ぶ!
vol.3:ドラコン流は「下半身も一緒に回して、体全体をねじる!」
vol.4:ドラコン流は「ツマ先からカカトの足裏で完結!」
vol.5:ドラコン流は「手首を返さず右手で押し出す!」
vol.6:ドラコン流は「体重移動よりも回転力で飛ばす!」
vol.7:ドラコン流は「腰とワキを一緒に回す!」
vol.8:ドラコン流は「パームで握って大きな軌道で飛ばす!」
vol.9:ドラコン流は「インパクトよりもフィニッシュの大きさで飛ばす!」
最終回:ドラコン流は「手の位置によって最適なボール位置に変えよう!」
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