ゴルフの飛距離アップ!ドラコン先生の逆転レッスン Vol.8
ドラコン流は「パームで握って大きな軌道で飛ばす!」
〝逆転の発想〟で昔から飛ばない人も〝飛距離アップ〟
ドラコン選手として活躍するだけでなく、PGAティーチングプロA級の資格を持ち、ゴルフアカデミーを主催する“飯塚先生”が、逆転の発想で皆さんを飛ばし屋に変身させます!
ドラコン記録422Y
飯塚孝幸
Takayuki Iizuka
1970年6月12日生まれ。180cm、83kg。千葉県出身。2002年にプロ入り。ティーチングプロA級、JPDAツアープロA級。2018年「JAPAN PRODRACON TOUR 2018 in 福岡」優勝。飯塚ゴルフアカデミー主宰
よく言われるのがフィンガーグリップは飛ばしに有利
コレが逆!ドラコン流は「パームで握って大きな軌道で飛ばす!」
パームグリップにするだけで体とヘッドの距離が長くなる!
正しいパームグリップは、グリップに対し左手を斜め(人差し指第一関節から小指球)に合わせる。手首の折れ方が小さくややハンドアップのかまえになる。
ライ角通りに構えるのが飛ばしの基本
グリップの握り方を少し変えるだけでも、飛距離アップは可能です。
ふつうのレッスンでは手首のコックが使えるフィンガーグリップの方が飛ばしに有利といわれていますが、ぼくはパームグリップをオススメします。ドラコンプロにも女子プロにもパームグリップはけっこういます。理由はスイングアークを大きくできるから。飛ばしで大切なのは手で振ることではなく、できるだけ大きく振ってフェースに球を長くのせることです。
握り方だけでスイングアークを大きくできるのは腕とシャフトの角度が変わるからです。フィンガーグリップは手の先で握るので構えがハンドダウンになりやすくライ角よりもシャフトが寝てしまいます。腕とシャフトの角度が小さくなるので軸からヘッドまでの距離は短くなります。一方、パームグリップはフィンガーよりもグリップの位置が高くライ角通りに構えやすくなります。腕とシャフトの角度が大きくなるので軸からヘッドの距離がヘッド1個分くらい長くなり、その分スイングアークを大きくでき、遠心力とスピードが上がります。
パームグリップにするとややハンドアップ気味の構えで、体とヘッドの距離が長くなるので、スイング軌道が大きくなる。
ハンドダウンを解消して、適度なハンドアップで飛ばそう
インパクトでハンドダウンになるのは飛距離ロスの原因になるので、適度にハンドアップして、大きなスイングアークで飛ばそう!
ドラコンでは、左手が10なら右手は4の強さ
インパクトで左ヒジが曲がらないくらいの強さで握ります。ぼくはドラコン競技の時は左手がマックス10なら、右手4、ラウンドでは左手8なら、右手4くらいで握っています。
フィンガーグリップはスイング軌道が小さい
フィンガーグリップだとシャフトがライ角よりも寝た状態。腕とシャフトの角度が小さく、ヘッドの回転半径は小さくなる。
取材協力/ボボスカントリークラブ
GOLF TODAY本誌 No.572 76〜77ページより
【シリーズ一覧】
vol.1:コンパクトに速くはNG! ゆっくり、大きく振ってフェースに球を乗せるのがドラコン流。
vol.2:ストロンググリップは体の可動域が 広がって、飛ぶ!
vol.3:ドラコン流は「下半身も一緒に回して、体全体をねじる!」
vol.4:ドラコン流は「ツマ先からカカトの足裏で完結!」
vol.5:ドラコン流は「手首を返さず右手で押し出す!」
vol.6:ドラコン流は「体重移動よりも回転力で飛ばす!」
vol.7:ドラコン流は「腰とワキを一緒に回す!」
vol.8:ドラコン流は「パームで握って大きな軌道で飛ばす!」
vol.9:ドラコン流は「インパクトよりもフィニッシュの大きさで飛ばす!」
最終回:ドラコン流は「手の位置によって最適なボール位置に変えよう!」
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