ユーティリティの打ちこなしポイントと練習方法を女子プロがレッスン
よくある疑問を解消します! Q&A大特集・ユーティリティ編
セカンドショットは、スコアをまとめるうえでとても重要な意味を持つ1打だ。その1打のために持つことの多いフェアウェイウッドとユーティリティを打ちこなせるようになることは、スコアアップに直結すると言っても過言ではない。そこで、ここでは佐久間綾女プロによるユーティリティの打ちこなしのコツと効果抜群のドリルを紹介する。ぜひ参考にしていただき、スコアアップに役立ててほしい。
Q. ユーティリティを体の軸回転で真っすぐ飛ばしたい!
A. 左のお尻を後ろに引くイメージで腰を回す!
ダウンスイングは腰の回転がリード
ユーティリティはアイアンよりもやさしいクラブ。ボールが上がりやすく、アイアンよりもシャフトが長いので距離も出ます。でも体の軸回転ができていないとボールが狙った方向に飛びません。
私が意識しているポイントは、切り返しで体重を左のカカトに乗せること。トップでは左足のツマ先側に体重が乗りますが、それをカカト側に移動。左のお尻を後ろに引くイメージです。そうすると結果的に自分の体の前にスペースができ、インパクトが詰まらずクラブがしっかり振り抜けます。これが真っすぐ打つコツだと思いますよ。
軸回転を使ってボールを払い打つ
切り返しから左ツマ先を浮かせる
Q. ユーティリティをフェアウェイ以外でも使いたい!
A. ユーティリティはトラブルにも対応できる!
状況次第で斜面もバンカーもOK
私は3本のユーティリティを入れています。4番がロフト角22度、5番は26度、6番は30度でキャリーはそれぞれ170ヤード、160ヤード、150ヤード。状況に合わせて番手をチョイスしますが、アイアンよりも使い勝手がよくフェアウェイだけでなく、ラフやディボット跡、さらに難しいフェアウェイバンカーや傾斜地でも使えます。
アゴがあまり高くないフェアウェイバンカーならクラブを短く持ち、ベタ足のままでコンパクトにスイングすればOK。左足下がりの斜面の場合は傾斜と平行に立つ感じで構え、フォローを低く止めるのがコツです。
スイングはベタ足感覚
クラブは短く持つ
傾斜と平行に立つ感覚でアドレス
フォローでヘッドを低く出していく
Q. ユーティリティのダウンスイングの軌道を安定させたい!
A. スティックを使ってインサイドから下ろそう!
右腰の高さでクラブ位置を確認
ウンスイングではクラブを鋭角に振り下ろしすぎないのが大切なポイント。クラブをアウトサイドから下ろしてしまうと急角度となるので、私はインサイドから下ろすことを意識します。そのための練習法として、自分の目で適正の角度に見えるポジションと重ねてスティックを地面に置きます。
そして両手とクラブが右腰くらいの高さに下りたハーフウェイダウンでクラブをいったん止めて、シャフトがスティックと平行に重なっているかどうかをチェック。正しい動きが体に馴染んで自然にインサイドから振り下ろせるようになると、ミート率がアップします
スティックを地面に置く
アウトサイドから下ろすのはNG
スティックに沿ってインサイドから下ろす
Q. とにかくユーティリティの方向のブレを解消したい!
A. クラブを左に振ることを心がけよう!
左に振り抜けば体と腕が連動する
球を曲げたくないと思うと、クラブを目標に向かって真っすぐ出したくなりますよね。でも実際は手が先行してヘッドが遅れてしまい、フェースが開いて当たりやすい。以前の私もインサイドアウトに振りすぎて右にプッシュアウトしてしまう癖がありました。両ワキが開いて体と腕の動きがバラバラになっていたのです。
それを矯正するために取り組んだのがボールの先にスティックを真っすぐ置き、スティックよりもクラブを左に振る練習。体重を左カカトに乗せて腰をしっかり回せばクラブが左に振れるようになり、体と腕の動きが整います。
インサイドアウトに振るのはNG
手が先行するとフェースが開く
左ツマ先を浮かせて腰をしっかり回転
フィニッシュまで肩をフルターン
撮影協力/サザンヤードカントリークラブ
撮影/相田克己
GOLF TODAY本誌 No.576 45〜49ページより
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