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ドライバーを曲げずに飛ばす打ち方を8人のプロゴルファーが解説!

Q&A 大特集 ドライバー編

2020/06/01 ゴルフサプリ編集部

もっと飛ばしたい…。OBさえ打たなければ…。
ドライバーショットはスコアを左右してしまうだけに悩みは尽きない。飛距離も欲しいけど曲げたくない! そんなアナタの質問にトッププロ18名が答えます。練習場でも実践できるドリルも盛り沢山。今のうちにライバルに差をつけよう!

ドライバー上手の3ポイント

  • ポイント1:無理な飛距離は求めない
    大事なのは自分のスイングにおける最大の飛距離を求めないこと。無理に飛ばそうとして曲げていては意味がない。7、8割のパワーで飛ばして曲げないスイングを身につける。

  • ポイント2:クラブの動きに身を委ねれば曲がらない
    昨今のクラブは、そのほとんどが『飛んで曲がらない』ようにできている。極端に言えば、曲げないように意識的にクラブを動かそうとするから、曲がるのだ。大事なのはクラブの動きを妨げないこと。

  • ポイント3:アマチュアのミスの9割はアドレスにあり!?
    ターゲットに正しく構えられていない。猫背すぎたり、右肩が前に出すぎていたり……。スイングではなく、そうしたちょっとしたズレを見逃さなくなるだけで、ミスの確率は大幅に減るのだ。

【関連】ドライバーで真っ直ぐ飛ばす!曲げずに飛距離を出すためのコツをプロが解説!

Q.スタンスはどこから合わせればいい?

大里桃子(伊藤園)1988年8月10日生まれ。熊本県出身。ツアー通算1勝。

A.足下から順番に合わせると真っすぐ向けますよ!

最後に左肩が開いていないかを確認しましょう

アドレスのポイントはスタンスラインです。ボールの後方から目標を見てターゲットラインをイメージしたら、そのラインと平行にスタンスをとることに気をつけます。立った時に足をバタバタさせないことが大事で、気になったらスタンスをとり直します。スタンスラインが決まったら、ヒザ、腰、肩と体のラインを下から順に揃えていきます。最後に左肩が開いていないかを確認して、スイングを始動します。

スタンスラインをまず打ちたい方向に合わせることから始めます。

足下から順にラインを合わせる

スタンスラインに対し、ヒザ、腰、肩と下から順に体のラインを合わせる。

Q.目標に対して真っすぐ構えたい

吉本ひかる(マイナビ)1999年2月25日生まれ。滋賀県出身。

A.フェースとスパットを結ぶ線に体を合わせよう

飛球線後方側にもターゲットラインを延長するのが◎

オーソドックスですが、私はまずボールとターゲットを結ぶラインを想定してそれを基準線とし、そのライン上に適当な目印(スパット)を見つけてクラブフェースを向けます。あとはフェースの向きを変えないように、基準線とヒザや腰、肩といった体のラインを平行にセットします。体のラインが合わせやすいように、想定ラインはターゲット方向だけでなく、ボールの飛球線後方側にも伸ばしています

目標ではなく、スパットを見ながら立つと、より目標方向に構えやすくなる。

足下から順にターゲットラインに合わせる

まず基準線に対して足を揃えて立つ。次に両足を広げてスタンスを決める。

フェードとドローを 打ち分けるには?

崔虎星(フリー)1973年9月23日生まれ。韓国出身。ツアー3勝。

フェード
右足一本立ちのフィニッシュを目指してスイングするとフェードが打ちやすい。

ドロー
左足一本立ちのフィニッシュを目指してスイングするとドローが打ちやすい。

インパクト~フォローでフェードは右足体重、ドローは左足体重

練習で大げさに動くと打ち分けられる

フェードを打つ時はインパクトからフォローで右足体重になり、ドローを打つ時は同じタイミングで左足体重になりますね。意図的ではなく自然にそうなっている。私は動きが派手なのでとてもわかりやすいですが、みんなそうなっていると思いますよ。

体重が右に乗っていれば体が開いて左への回転が緩くなります。さらにスイング軌道はカットになるのでフェードが打てる。左に乗れば体が回ってボールがつかまります。目標方向にクラブを放り出すように振る形になるのでドローボールになるわけです。練習で私のように大きく動いてみると感じがつかめるでしょう。

トップまでは同じ動き

トップまで同じように動き、切り返しで体重配分を変えるのが理想。難しければアドレスから体重配分を変えておいてもOK。
  • 右足に体重が残った状態でインパクトし、そのままフィニッシュに向かうイメージ。

  • インパクトからフォローで右足を蹴り上げるイメージで体の左回転をアシストする。

Q.フェードを打つにはどうする?

小鯛竜也(フリー)1990年2月1日生まれ。大阪府出身。ツアー通算1勝。

A.手首のヒンジを使おう

コックを抑えてリリースを早める

フェードを打つには手首を使わないようにします。この場合の「手首を使わない」とはコックを抑えること。コックを使ってダウンスイングでタメを作ると、クラブが下りてくるタイミングが遅くなってドロー系になるので、コックを抑えてリリースを早めるわけです。

それには手を甲と手のヒラ側に折るヒンジを意識して振ります。すなわち、テークバックからバックスイングでは左手を手のヒラ側、右手を甲側に折り、フォローサイドでは左手を甲側、右手を手のヒラ側に折るように使う。こうするとフェースターンが抑えられて、コスらず、つかまりすぎないフェードが打てます。

フェースターンが少なくなる

バックスイング

左手首を手のヒラ側に折りながら上体を右に回す。

フォロー

左手首を甲側に折りながら胸を左に向ける。

Q.右プッシュの止め方は?

大出瑞月(サーフビバレッジ)1997年11月21日生まれ。群馬県出身。

A.左体重でインパクトです!

インパクト時の体重配分とスイング軌道をチェック

右にプッシュが出る時はインサイドアウトのスイング軌道で、右足に体重が残ったままインパクトしていることが多いです。

まずチェックするのはインパクト時の体重の乗り方。体重が右足に残っているケースが多いので、左足に体重が乗ったインパクトの形を作ったのち、素振りをして積極的な体重移動を促します。

次にダウンスイング時のヘッド位置を確認します。体のかなり後側からヘッドが下りてくる形になっているので、体の真ヨコ、もしくはやや外側から下ろすくらいのイメージを持ちます。この2つをやれば右プッシュのミスはなくなるはずです。

ダウンスイングのヘッド位置をチェック

右プッシュする時はダウンスイングでヘッドが過度にインから下りている(右)ので、左写真のあたりからヘッドを下ろすようにする。

右足体重でインパクトするのがプッシュの原因

右足に体重が残ったまま打つと、ヘッドがインから下りてあおり打つ形になり右プッシュになりやすい。

Q.ボールが右にフケたときは?

重永亜斗夢(ホームテック)1988年9月14日生まれ。熊本県出身。右にフケるのはカットのスツアー通算1勝。

クラブをインから下ろせるとフォローでクラブが立つ。カット軌道でもクラブが立てばフケづらくヒッカケも出ない。

A.フォローでシャフトが立つように振る

アウトサイドから下りるとクラブは立たない

ボールが右にフケるのも、ヒッカケ気味に左に飛ぶのも原因は一緒で、ダウンスイングでヘッドが外から下りるから。インに振り抜いて、カットに打つとボールは右にフケ、フェースを返すと左に飛ぶわけです。

ポイントは出球を真っすぐにすることですが、それにはインサイドからクラブを下ろすこと。目標に対してクローズに立つとインから下りやすくなります。

フォローでクラブが立つように振るのも大事。ダウンスイングでアウトサイドからクラブが下りるとクラブは立ちません。立つように振れると手先でフェースを返さなくてもフェースが適度にターンする。体さえしっかり回せば右にはフケません。

クローズに構えるとインから下ろせる

右にフケるのはカットのスイング軌道が原因。クローズに構えることでインサイドからクラブが下りやすくなる。

フェースは返さない

フォローでクラブを立てるように振ると、手先でフェースを返さなくてもボールがつかまる。

フォローでクラブが寝たらNG

カットに振ってボールがつかまらないとフォローでクラブを寝かしがち。こうなるとフケ球もヒッカケも出てしまう。

Q.もっと力強いボールを打ちたい

米山剛 1965年3月15日生まれ。神奈川県出身。ツアー通算6勝。

A.左肩を開かずにダウンスイング

クラブを時計回りに動かすイメージでダウンスイング

飛ばそうとすると力が入ったり速く振ろうとしがちなので、まずはそうならないように心がけます。その前提で気をつけるのは、ダウンスイングで左肩を開かないこと。開くとヘッドが外から入って、コスり球になり飛びません。

左肩を閉じて打つポイントは、おとなしく切り返すこと。下半身リードでグッと踏み込むと開きやすく、手で下ろすとヘッドが外から下りてしまいます。僕はクラブを時計回りに動かすイメージで、ダウンスイングに移ります。手を真下に下ろすようにしてもいいでしょう。

腰は多少開いても肩は開いちゃダメ!

肩が開くと上体が早く左を向いて手が前に出る。これがインパクトでフェースが開く原因。腰は多少開いてもいいが肩は開かない。

Q.ラウンド中のチーピン応急処置

安田彩乃(スリーボンド)1995年6月6日生まれ。神奈川県出身。

A."肩をタテ回転"させて下半身を回そう!

肩がタテ回転すれば下半身はヨコ回転する

私は、球をつかまえにいこうとすると体が止まってしまってアーリーリリースになってしまうことがあります。なので、私はインパクトの時にお腹がすでに目標方向を向くように意識しています。そのために、トップからインパクトにかけて肩をタテに動かすようにするのです。実は、肩をタテに回すのと、お腹を目標方向に向けることは同じ動きなのです。肩をタテに回せば、下半身は自然にヨコ回転するのです。体を止めないように肩をタテに回していくことを意識してみましょう。

肩をヨコ回転でダウンスイングしてしまうと、上半身が起き上がってしまい、フェースが開いてインパクトしてしまう。

体が止まると右肩が下がってリリースが早くなる

球をつかまえにいこうとすると、体が止まって右肩が下がってしまい、アーリーリリースですくい打ってしまう。

撮影トーナメント/日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills、ブリヂストンオープン、NEC軽井沢72ゴルフトーナメント、スタンレーレディスゴルフトーナメント、富士通レディース 2019
※2019年に取材したものも含まれます。

GOLF TODAY本誌 No.576 24〜31ページより

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