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握手を“グータッチ・腕タッチ”に変えて。PGAツアーとともに二部ツアーも再開

二部ツアー「コーンフェリーツアー」の様子をJJタナベがレポート

2020/06/15 ゴルフサプリ 編集部

ハイタッチは自粛。グータッチや腕タッチに変わった。

日本より一足早く再開したPGAツアー。再開後の第1戦は『チャールズシュワブチャレンジ』は、ダニエル・バーガーがコリン・モリカワとのプレーオフを制し、ツアー3勝目を挙げた。そして、アメリカでは二部ツアーも再開。その試合会場の模様を現地で取材を行なっていたゴルフ・フォト・ジャーナリストのJJタナベがレポートする。

事前のウイルス検査や入場時の体温チェックなど厳戒態勢での再開

練習場。奥の建物はTPCソーグラスのクラブハウス。

3月第2週の『プレーヤーズ選手権』2日目が中止になって以来およそ90日、米ツアーがいよいよ再開した。PGAツアーはテキサス州フォートワースで『チャールズシュワブチャレンジ』が開催され、ロリー・マキロイやジョーダン・スピース、ダスティン・ジョンソンなどのビッグネームが出場。ダニエル・バーガーの優勝で幕を閉じた。

そして、二部ツアーであるコーンフェアリーツアーも『コーンフェリーチャレンジ』で再開。舞台となったフロリダ州ポンテベドラ・TPCソーグラスにあるダイズバレーコースは、『プレーヤーズ選手権』が開催されるスタジアムコースに隣接するコースで、クラブハウスや練習場は『プレーヤーズ選手権』と同じだ。

TPCソーブラスはPGAツアーの本部があり、ツアー関係者も“お膝元”とあって移動の必要がなく、再開には最適のロケーションだったことも幸いした。

会場入り口で行われる体温検査。車で来場した関係者に体温チェックを行う様子

しかし、新型コロナによるツアーの中止以前とは様々な面で状況は異なる。再開した6月第2週段階では、州外からフロリダ州を訪れる場合、観光客は2週間の隔離が必要。ビジネス目的の訪問は制限が緩和されていたため、選手や関係者は入境を許されたが、選手は指定ホテルでの宿泊を指示され、ホテル以外のレストランでの食事は自粛が要請された。また、事前のウイルス検査なども実施された。

大会期間中もコースの入り口には体温チェックが実施され、第1段階のチェックで体温が高いと判断されると、医療関係者によるさらなるチェックを受ける。

ここでも“要注意”と判断されるとコース内への立ち入りが禁止されるという措置が取られた。チェックポイントの係員によると、数人が第2段階のチェックを指示されたが、幸いその場で立ち入りを禁止された関係者は出なかったという。

ただし、コーンフェリーツアーが選手とキャディに行っていた簡易検査では、選手一人とキャディ3人が大会前の事前検査で引っかかり、大会への出場を止められた。

毎日8時46分には、警官に殺害されたジョージ・フロイド氏を弔う黙祷が捧げられた。

「無観客でも緊張するね」 再開した二部ツアー、優勝はルーク・リスト

優勝したルーク・リスト。来週から3試合はPGAツアーに出場する。

試合は無観客で行われ、ボランティアやメディアなど来場する関係者の人数も極限まで制限された。選手の家族やマネージャーなどの立ち入りも禁止されたため、過去に行われた無観客試合(悪天候などによる)と比較しても、コース内は閑散としていた。

ローピングもなければリーダーズボードもない。ハイタッチなども自粛要請が出ているため、好ショットをした選手もリアクションはおとなしい限り。ラウンド終了時の握手もグータッチなどに変わっていた。

それでも、約3ヶ月ぶりに試合ができることの喜びを選手たちは感じていたようだ。優勝したルーク・リストは無観客での試合について感想を聞かれると、

「無観客だったとしても、以前と同じように緊張した。この3ヶ月間はトレーニングや地元のコースでの練習などで調整を続けることができたのが幸いだった」と語った。

最終日、コースに隣接する住宅から子供達が選手に声援を送る場面があった。ほとんど鳥の声しか聞こえなかったコース内に、突如響いた子供達からの声援に、緊迫した優勝争いをする選手達の目元が緩んだのは言うまでもない。

早く今回のコロナ禍が収まり、以前までのような大歓声が戻ってくる日を夢見ずにはいられない。

コースの近隣住宅から子供たちの応援があった。


撮影・取材・文/田邉安啓

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