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ショートパットは「スナイパー目線」をキープして絶対カップイン!!

大西翔太コーチが教える「ゴルフスイングのツボ」 VOL.10

2021/01/08 ゴルフサプリ 編集部

理論をわかりやすく展開し、実戦ですぐに役立つレッスンで大人気の大西翔太コーチ。
その大西コーチが、誰も知らなかったゴルフスイングのツボをこっそり教えてくれた。第10回はショートパットを確実に決めるためのコツをレッスン。1〜2メートル以内のパットに自信をつけてグリーン上の大叩きをなくそう。

タイガーのようにカップを狙い撃ちするつもりでストロークするのがコツ!

1メートルのパットも手先で打つのはNG。お腹の小さな回転でストロークしよう

皆さん、こんにちは。ツアープロコーチの大西翔太です。今回はショートパットの打ち方のポイントについてレッスンしていきたいと思います。ショートパットといえばカップまで1〜2メートル以内の距離で、一見して簡単に入りそうな気もしますよね。でも、これがなかなか入ってくれないことは経験を通してよくご存知と思います。10メートルのロングパットを1メートル圏内に寄せるのと、1メートルのパットを一発で沈めるのとでどっちが難しいかといったら、断然1メートルのパットです。

250ヤードのドライバーショットも、1メートルのパットも同じ一打です。パットはそのホールのスコアを決める最後のスイングですから、プロたちはパットをとても丁寧に、慎重に打ちます。ところがアマチュアゴルファーの多くはドライバーをすごく慎重に打とうとするのに、ショートパットは案外無造作に打っています。それが3パットや4パットを招いている要因ではないでしょうか。

まずはアドレスを丁寧に作ることです。1メートルのパットでも多少曲がるラインもありますが、基本的には「真っすぐ」です。フェース面をカップに真っすぐ向けて、パターを真っすぐ振りましょう。重要なポイントは腕や手を使わず、お腹の回転でストロークすること。お腹を回さないで手だけで振ろうとするのはNGです。インパクトで手首をこねてしまいやすく、フェースの向きが変わって1メートルの距離でも入らなくなるからです。

構えた体勢のままでお腹を小さく右に回し、お腹を戻してインパクト。手首の角度は絶対に変えません。お腹の回転を使ってフェース面をカップに向かって真っすぐ押していくイメージです。この感覚をつかむには、アドレスの体勢からテークバックをとらないで、フォロースルーだけでコロがす練習が効果的です。お腹の回転で真っすぐ押せる人は方向が安定しやすくてカップインできますが、手首をこねてしまう人はカップに入りにくくなります。

腕や手を使わず、お腹の小さな回転でテークバックする。
構えたときの手首の角度をキープし、フェースを真っすぐ出す。
1メートルのパットでもお腹を使う「カラダ打ち」のストロークが正確性アップのコツ。
お腹を使わない「手打ち」のストロークでは手首をこねてしまいやすい。

気持ちは「カップを狙い撃ち!」。目線を最後まで見切らないことがもっとも重要

ショートパットでもう一つ大事なのは、目線を絶対に見切らないことです。世界一のプレーヤーといわれるタイガー・ウッズはパットの名手としても知られますが、タイガーはボールを打ち終えたあともフィニッシュの体勢を絶対に崩しませんし、ボールがカップンするまで構えたときの目線をしっかりとキープしています。これはロングパットでも一緒ですが、特に勝負どころの大事なパットを打つときの目線はまるでスナイパーのようです。グリーン上の狙撃手というわけで、タイガーのような「スナイパー目線」こそがカップインの一番のポイントだとボクは思っています。

ショートパットではほとんどのアマチュアゴルファーが、打ってすぐにカラダを起こしたり、顔がカップのほうに流れたりして、構えたときの目線を保てていません。「入るかな?」とか「外したらイヤだな」など不安や迷いがあると目線をすぐに見切ってしまいやすく、ストロークの軌道やフェース面に誤差が生じやすいのです。打ったあとに目でボールを追うのはいいとしても、パターを振り抜いた体勢をキープしたままでカップから目線を見切らないようにしましょう。入る入らないの結果はともかくとして、「カップを狙い撃ちするんだ!」という強い気持ちでストロークするのです。タイガーのようなスナイパー目線をキープすることは心がけ次第でだれにでもできるはずですし、目線を見切らないことを習慣づけるとショートパットだけでなく、ロングパットもどんどんうまくなります。

ショートパットは構えたときにカップが視界に入りやすい。だからこそストローク中に目が泳がせないことが大事だ。
カップインするまで構えたときの目線を絶対に見切らない。パターを振り抜いたフィニッシュの体勢もキープする。
「外したらイヤだな」などの不安や迷いを捨てて、カップを狙い撃ちするつもりでしっかりストロークしよう。
結果を気にしすぎると打った瞬間に目線を見切って、体勢を崩してしまいやすい。

ショートパットを外してしまうことが多いときはボールの位置をチェック!

お腹の回転でフェース面をストレートに動かす。構えたときの目線をカップインまで絶対に見切らない。この2つのポイントでショートパットが入る確率が格段にアップするはずです。それでもカップを外してしまうことが多いようでしたら、ボールの位置をチェックしてみてください。

基本的なボールの位置は左目の真下です。ボールを右に置きすぎるとボールを上から打つことになり、インパクトでフェースがかぶりやすい。ボールを左に置きすぎても、アッパーにとらえすぎることになりやすい。またボールから離れすぎるとテークバックでインサイドに引きすぎるため、インパクトでフェースがかぶりやすい。ボールの近くに立ちすぎた場合は、インパクトでフェースが開きやすい。いずれにしてもフェースの芯を外しやすく、カップインの確率が低下します。ボールの位置は自分の気づかないうちにズレが生じやすいですから、ちょっとおかしなと思ったら、左目からボールを落としてみて、ボールの位置が間違っていないかどうかを確認しましょう。

ショートパットはフェース面をカップに真っすぐ向けて構え、フェース面をカップに向かって真っすぐ出すことが大切なポイントです。そこでフェース面のスクエア感覚を磨くための練習法を紹介しましょう。まず練習グリーンでカップまで1〜1・5メートルくらいの真っすぐなラインを選びます。フェースをカップに真っすぐ向けたら、フェース面と平行となるように、ボールをはさんでティペグを2本指します。2本のティペグはパターヘッドを通せる範囲で間隔をできるだけ狭くしましょう。この練習を多く積むと真っすぐな軌道でストロークし、インパクトでフェース面をスクエアに戻して打つパットの技術が鍛えられます。

パットが入らなくなったときは、左目からボールを落として、ボールの位置を再確認しよう。
ボールのベストポジションは左目の真下だ。この位置を基準と考えよう。
真正面からのアングルで見ればボールの位置はカラダの中心線よりも1個分左となる。
ボールを左に置きすぎると極度のアッパー軌道になる(左)。右に起きすぎた場合はダウンブローに打ってしまう(右)。
ボールから遠く立ちすぎても(左)、近くに立ちすぎても(右)、パターをストレートに振りにくい。
パターヘッドをはさむように2本のティペグをさして練習しよう。
2本のティペグを結ぶラインと平行となるようにフェース面をスクエアにセット。
インパクトでフェース面を構えた位置にスクエアに戻して打つ感覚を磨こう。
フェース面をカップに向かってストレートに出せばカップインの確率がアップ。
お腹の回転でフェース面を真っすぐ押していくのがショートパット上達の秘訣だ。

最後に動画でチェック!

パットもフィニッシュを決めることが大事。特にショートパットでは構えたときの目線をカップインまでキープしよう!

※動画はショット音が流れますので音量にご注意ください。

取材・文/三代 崇
写真/渡辺義孝
協力/船橋カントリークラブ

大西翔太
おおにし・しょうた/1992年6月20日生まれ、千葉県出身。水城高校ゴルフ部を経てティーチングプロの道に進む。日本プロゴルフ協会公認A級の資格を取得。現在はジュニアの育成に尽力する一方で、青木瀬令奈のコーチもつとめる。メンタルやフィジカルの知識も豊富。女子ツアープロの大西葵は実妹。


大西翔太コーチが教える「ゴルフスイングのツボ」

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【シリーズ一覧】
●第1回:テークバックの始動で左前腕部を少し「外旋」させるのが真っすぐ飛ばすコツ
●第2回:バックスイングでは左ヒザをなるべく動かさないように「我慢」しよう
●第3回:手やグリップをカラダから遠ざける感覚でダウンスイングしよう
●第4回:今どきのアイアンは、スイング軌道の最下点でボールをとらえるのがいい
●第5回:タオルを使った練習法でスイング軌道とクラブの入射角を整えよう
●第6回:アプローチの打ち方はシンプルがベスト! 手先に頼った複雑なスイングはもうやめよう
●第7回:歩く動作のナチュラル感覚をアプローチスイングに応用する
●第8回:ボールの1個手前をめがけて、クラブを鈍角に入れるのが今風のバンカーショット
●第9回:カップを大きな円と仮定し、アプローチ感覚でストロークすればタッチが合いやすい
●第10回:タイガーのようにカップを狙い撃ちするつもりでストロークするのがコツ!
●第11回:フェースよりもソールを使うことを意識するとグッドショットの確率アップ

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