売上好調のPINGから発売される「G430」シリーズ
ここ数年、PINGは多くのゴルファーに評価され、毎年数十パーセント増で売り上げも上がっていて非常にいい感じで成長している企業だと思います。コロナ禍になってからはやや成長が鈍化したものの、フェアウェイウッド、ハイブリッドに関しては定番と言っていいほど売れ続け、「i525アイアン」、「G425アイアン」も非常に好調でした。
ドライバーは今年に関して言えばステルスが大ヒットし、「ローグST」も人気でしたからその辺にはちょっとかなわないものの、MAXを中心に堅調に売れていました。
PINGに対するユーザーの期待値もすごく高くなっていた中で、G430は期待以上のものになったんじゃないかなと思います。
実際にコースで試打した感想
先日、コースでG430シリーズを打つ機会があったので、ドライバー、フェアウェイウッド、ハイブリッド、アイアンをいろいろ試させて頂きました。
実際に使ってみて感じたのは、シリーズを通してやっぱりいいな、ということです。高く上がって全然曲がらず直線的な弾道で、気持ちよくコース内に打っていける、そんな特徴があります。
PINGはずっと上がりやすく曲がりにくいという特徴があるんですけど、今回は振りやすさというところが大きく向上しています。とくにMAXに関してはすごく向上していて、それに加えて多くの人が指摘しているように打感・打音がものすごく向上しています。
難しいクラブを持ってラウンドすると、当たるかどうか不安を感じたり、ちょっと気合を入れないと打てなかったり、右に出ないように注意しながら打ったりいろんなことがあると思うんです。
でもPINGの今回のモデルに関してはシリーズ通していい球が出るので、曲がらなくて前に飛んでくれる安心感が大きく、かなりストレスなく気持ちよくプレーできるという特徴があります。プレーのリズムが良くなるようなクラブなんです。
安心感、心地良さ、ストレスフリーというところはPINGが抜きん出ているところだと思います。
ストレスなく打てるともっと気持ちよく振り切れるし、狭いエリアだとしてもあまりプレッシャーを感じず自信を持って打つことができ、好循環が期待できるわけです。
例えば弾道計測器で計測すると、G430よりも飛ぶクラブはおそらくあると思います。そういう意味で言えば飛びの性能がものすごく高いわけではないんですけど、実際にコースに出てアドバンテージを取れるクラブだなと感じます。
もちろん人にもよりますし、スライスがきつい人だと右に曲がることがあるかもしれないですけど、その右の曲がり度合いは小さいと思います。そのくらい直線的にコースを攻めることができるクラブになっていて、それが弾道計測器で測るよりもコースに出て実際に使ってみて感じる安心感が大きいなと感じました。
今回皆さんが非常に良くなったと評価している打感、打音の部分を含めて、あまりレベルを問わず多くのゴルファーが前作と比べてみて進化を感じやすくなっていると思います。使ってみて違いが分かりやすいクラブになっているので、実際にコースで打ってみて改めてその”安定感”・”使いやすさ”・”曲がりにくさ”に好印象を持ちました。
「G430 LST 10.5度 クローム75S」を注文しました
僕が選定したドライバーのヘッドとシャフトの紹介をします。
ヘッドの選定
打つまではLST一択だと思ってたんです。だけど試してみるとMAXが振りやすくなっていてとてもいい。慣性モーメントは前作同様か前作より大きいくらいだという話にもかかわらず、インパクトゾーン前後ぐらいの振りやすさがかなり強調されているんです。
前作は後方に大きいウエイトがついていて、その後方の重さが振りにくさにつながっていたんですけど、それがかなり良くなってます。振り切りやすさがだいぶ向上したなという感じです。
僕は前作に関して言えば重さ、振りにくさを感じてしまって、早い段階でこれはちょっと使いにくいなと候補から外したという経緯があるんです。でも、そこが今回の新作に関してはかなり向上しているなと感じました。
試打をしてみた結果
MAXはLSTと比べて同じロフト角10.5度でも上がりやすく、僕は10.5度を使うと上がりすぎるというか飛距離ロスしてしまう感じがありました。その分曲がらなくて安心なところはあるんですけど。
9度にすると飛距離はまずまず出て、曲がりにくさもそこまで落ちないんです。でも曲がりにくさに圧倒的安心感がある10.5度に対して、9度の方がちょっと曲がりが大きくなる感じで、つかまり感や構えたときのロフトがある安心感は10.5度のほうがありました。
MAXに関しては、もう購入しようかなと思っていたんですけど、9度と10.5度でちょっとスペックが決めきれないところもあって、なんとなく購入まで至らなかったんです。結局、振りやすくてロースピンでしかも曲がりにくさもある「G430 LST」の10.5度に決定しました。
LSTの9度も打ってみたんですけど、前作以上にロースピンになっている感じがしました。ヘッドスピードが早くて球をしっかり上げられる人、打ち出し角が確保できる人にはいいかもしれませんけど、僕はヘッドスピードがあまり早くないのでちょっとしんどかったですね。
シャフトの選定
カスタムシャフトにするのもいいんですけど、今回はPINGツアーのシャフトが数年ぶりに新しくなり、「PING TOUR2.0」のクロームとブラックの2種類が出ているので、これを試したいなと思いました。
ブラックのほうが硬くてクロームはちょっと柔らかい感じです。重さは微妙に違うけどほぼ同じぐらいで、キックポイントも同じ中元調子だけどブラックの方がトルクが絞ってあって硬く感じます。
「PING TOUR」のシャフトはよくあるアフターマーケットのカスタムシャフトと同じぐらいの硬さです。むしろちょっとしっかりしてるぐらい。
タイトリストの最近出た「TSR」のシャフトで、Sよりさらに硬い「TSP310」のツアーSというシャフトがあるんです。ずいぶん硬いんですけどそれをさらにワンフレックス上回るくらいのしっかり感のシャフトが純正でラインナップされているというのがPINGの特徴ですね。幅広くゴルファーに対応できるというのがPINGの非常にいいところの一つだと思います。
実際に打ってみると、意外とブラックの65Sが良かったです。挙動がまあまあクイックで、タイミングも取りやすいんだけど戻りもしっかりあって、操作がしやすくてなかなかよかったです。
カスタムシャフトの中ではもっと鋭敏に戻るものが結構ありますけど、そういうものに比べるとちょっと粘る感じで、ちょっとしなって戻るので打ちやすいと感じる人は結構多いんじゃないでしょうか?
僕はちょっと腰が引けてしまってブラックは難しいかなと思ったので、結局クロームの75Sにしました。先端剛性も65に比べると75の方がしっかりしているという話で、実際に試打してみてもやっぱりこのくらいの重量感が欲しいと思ったので、「G430 LST」の10.5度でクロームの75Sを注文しました。
まだ届いてないですけど、あとは使ってみて、という感じですね。シャフトも手元にあるものもあるので色々試しながらやってみようかなと思います。
タイトリストの「TSR」をこの間購入してやっとコースに持っていけるようになったんですけど、飛びは現時点ではタイトリストかなという感じはします。PINGもまだまだポテンシャルを発揮できそうな感じがあるので、年明けにテーラーメイドとキャロウェイから新作が出るまでは、いろいろ使いながらエースドライバーを決められればいいかなと思っています。
「G430」は幅広いゴルファーにマッチする感じなので、価格が高くなりましたけど僕はシリーズ全部おすすめできると思いますので、購入する際の参考にしてみてください。
PING ツアーシャフトの振動数を測ってみた話、ハイブリッドの選定の話もしています。
ぜひ動画もチェックしてみてください!
コヤマカズヒロ
2012年、フリーに転身し、ゴルフ用品からツアー情報まで、幅広く執筆するゴルフライターとしてゴルフトゥデイやゴルフサプリといった各種ゴルフメディアなどを通じて活動を開始。2018年にはYouTubeチャンネル「試打ラボ しだるTV」を開設。1974年生まれ。




