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良いスイングにとって大切なのは、やり方よりもむしろフィジカル?

【ゴルフトレンドウォッチャー】コヤマカズヒロのYouTubeをチラ見せ!

2023/01/20 ゴルフサプリ編集部

プランク

各種ゴルフメディアはもちろんYouTuberとしても活躍中のゴルフトレンドウォッチャー、コヤマ・カズヒロ氏の人気YouTubeチャンネル「コヤマカズヒロのYouTube【ゴルフトレンドウォッチャー】」を記事化!
ゴルフ業界の旬なネタ、ゴルフ経験値が高まりそうな話、ギア関連のマニアックな話などなど。コヤマ・カズヒロ氏の一人語りをチラッとお見せします!

理想的なスイングにはフィジカルな能力が必要

コヤマカズヒロ

今回は、「いいスイングのためにはフィジカル能力が必要」という話をしたいと思います。
もうちょっと突っ込んだ表現をすると、「身体的な能力が低いと理想的なゴルフスイングはなかなか難しいんじゃないか」というお話です。

レッスン記事でもYouTube動画でも、「ここを意識してこう動けば良くなる」というような内容のものが多いですよね。「ここが基本です、これがスイングの肝です、これを知らないからうまくいかない」というようなことをいろいろ言われるわけです。

ぼくらはそれを聞いて、「よし、じゃあこれをやっていいスイングにするぞ」と思うんですけど、実際はなかなかそんな風にはうまくいかないんですよね。

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大きな理由のひとつとして、「理想的な動きができる身体的な条件がそろってない」ということがあります。特にぼくと同世代かそれよりもちょっと上の世代、一回り二回り上の世代に言えることです。

身体的な条件とは何かというと、肩甲骨の動きや股関節の可動域も重要ですし、筋力や柔軟性もある程度必要です。そして自分の体を自分の意図通りに、自分の動かしたいように動かす能力が必要なんです。思ったように自分の体を動かすことができるかどうかということが重要になってきます。

肩甲骨だったり股関節だったり、骨盤周りとか胸郭と言われてる部分が意外とカチカチで動かないということが起きてるんじゃないかなと思うんです。思うように体が動かせない、理想的なゴルフスイングをしようとしてもできないという人がかなり多いんじゃないかなという気がします。

体が硬すぎて柔軟性がない人や、女性だと筋力が絶対的に不足してる人もいます。筋力差も大きいですね。同じ女性という枠の中でも筋力のある人とない人がいるし、細身の人でも体幹はしっかりしていたりバネがある人もいます。男性もそうですけど、身体能力の差が大きいんです。

その差をクラブの使い方やスイングのやり方で埋めようとしてる人が結構います。「あの人うまいな、俺はこうしたらよくなるんじゃないか」といろいろなやり方をしますよね。だけど問題はそこではなく、フィジカルな能力の差があって思うような動きができないというところにあるわけです。

特にゴルフは肩甲骨周りの柔らかさと股関節の柔らかさが大事です。石川遼選手なんかは柔らかいですよね。ゴルファーとして恵まれた身体能力があります。

肩甲骨はスイング中にトップで背中に寄ります。そうすると「ストレッチショートニングサイクル」なんて言ったりしますけど、筋肉の伸張反射と呼ばれる現象が起きます。一回伸びたものが無意識に戻ってくる、その力をゴルフスイングは利用してるんですね。

肩甲骨周りがカチカチで胴体とくっついてしまっていると、そういう好ましいスイングができない、難しいということになるんです。股関節が硬いとまた大変で、スイング中あらゆるスウェーが起きるし、傾斜にまったく対応ができなくなるんです。

傾斜ではある程度自分の軸をしっかり保ったまま下半身で調節したいんです。そのためには膝をフレックスに使いたいんですけど、股関節が硬いと傾斜にまったく対応ができなくなってしまうという悲しい現実があるわけです。

こういう嫌な話はあんまりしたくないですけど、でもやっぱり大事なんです。こういう話自体あんまり人気がなくて、フィジカルの可動域を広げようとか柔軟性を高めようとかという話はウケないんです。

ゴルフ雑誌で可動域を広げるストレッチの記事を作ったりしても、関心もなければ見ておもしろくもないという現実があるわけです。仕方ないことですけど、「こうしたら飛ぶ」というような話のほうがウケるんですよね。

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そもそもゴルフスイングは体によくないんじゃないかという気がするんです。よくないというと語弊があると思うんですけど、仮に体に負担の少ない理想的なゴルフスイングができていたとしても、体にはそれなりに負担がかかると思います。

ゴルフスイングは左右均等ではなく、前傾して一方向にものすごく力を入れて強く捻じるという動きをしています。さらに、そこそこ重い道具を持つことでものすごい遠心力がかかり、ボールをガツンと打つインパクトの衝撃やターフを取ったり地面をたたく衝撃を受けるわけです。

ぼくは右手の薬指がばね指になったんですけど、指なんかまさにそうで、それだけ強い衝撃を指の弱い関節、弱い筋肉が受けているんです。基本的にクラブは指で握っていて、手のひらで握っているわけではないんですよね。

そこのクラブさばきで勝負しているので、絶対指で握りたいんです。でも何かの拍子に地面をたたいたりボールをたたいたり、木の根に当たったりしたその衝撃で腫れてしまったり炎症が起きてばね指になった、というようなことがきっとあったんじゃないかと思うんです。

指という繊細な関節、筋肉にものすごい力と衝撃が加わって、しかも酷使するわけです。体に優しいはずはないですよね。痛めて当然かなという気がします。

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可動域が狭かったり筋力が不足していると、自分が動かしやすいところへ強く動く傾向があるので、体を痛めやすくなってしまいます。

人間は骨格も全員違いますし、付いてる筋肉の量も質も違います。出せるパワーも、柔軟性も違います。千差万別なんです。そういう身体的な条件を自分で認識して、許される範囲で好ましいスイングを目指せるといいんじゃないかなと思います。でも難しいですよね。ぼくら素人が考えるには難しいと思います。

頑張って練習するとかえって痛めやすいということもあるので、まずは無理しないようにすることが大事。そしてフィジカルコンディションを上げるのは無理でも、せめて維持できるくらいの運動をしたほうがいんじゃないかなと思います。

余裕のある人はウォーキングやランニングをして心肺機能を上げたり、体のバランスを整えたりするといいんじゃないでしょうか。

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スイング理論より大事なことはフィジカルコンディションを上げること

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多くの人がフィジカル能力の重要性を内心分かっていながら目を逸らしていて、何かゴルフ的なやり方、クラブの使い方や体の動かし方を知れば改善できるんじゃないかと錯覚している人が多いと思うんです。

だけど残念ながらこれまで説明してきたように、身体能力、フィジカル条件がゴルフというスポーツの土台なんです。まずそれがあっての技術です。絶対的にその身体能力を高めないといけないのに、意外とその土台を無視していることでうまくいっていないケースが多いんじゃないかなと思います。

あんまり耳障りのいい話ではないし、体が硬い人には嫌な話だと思います。だけど体が硬いまま、カチカチのまま無理して動かすとすぐ体を痛めてしまうんです。ちょっとでいいのでストレッチをやったりちょっとずつフィジカルコンディションを上げることが、スイング理論やスイングのやり方を学ぶよりもずっと大事なことだと思います。

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ストレッチのやり方はネット上にいくらでもあります。みなさんレッスンものをたくさん見てると思うんですけど、そういうものよりもむしろストレッチなどを見て自分に必要かなと思うものをやってみたり、できそうなものをやってみたりして、ちょっとずつ体を動かしたほうがいいんじゃないかなと思います。これを言ってもみんなやってくれないんですけどね(笑)

だけど、フィジカルのコンディションが上がるとゴルフももちろん良くなるし、身体的な能力が高くないとある程度思った動きができないんです。普段の生活でも体が軽くなったり体調がよくなったり、体が動く喜びを感じることもできます。

できる範囲でいいので、フィジカルのコンディションをあげる努力をぼくたちアマチュアゴルファーもしたほうがいいんじゃないかなと思います。みんなでフィジカルトレーニングを頑張りましょう!

大本研太郎プロのレッスンの話や、石井忍プロの「フィジカル能力のチェックシート」の話もしています。
ぜひ動画をチェックしてみてください!

コヤマカズヒロ

2012年、フリーに転身し、ゴルフ用品からツアー情報まで、幅広く執筆するゴルフライターとしてゴルフトゥデイやゴルフサプリといった各種ゴルフメディアなどを通じて活動を開始。2018年にはYouTubeチャンネル「試打ラボ しだるTV」を開設。1974年生まれ。


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