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ゴルフ上達関節調律師が解説「スイングが改善するカラダの使い方」|第10回 動作の癖を意識する

2019/10/17 ゴルフサプリ 編集部

「もっとゴルフのスコアを伸ばしたい!」と日々練習を重ね、スイングに悩まれているゴルファーの皆様、スイングの時に骨や関節がどのように動いているか、考えたことはありますか?

実は、体の構造や動かし方の「知識」を得て「意識」して動くことで、スイングが変化し飛距離が伸び、痛みなく楽にクラブを振ることができるようになるのです。

スイングが改善する体の使い方の専門家として、個人サロンで「1回で平均15ヤード飛距離が伸びる施術」を行っている「ゴルフ上達関節調律師」の山本優子さんに、スイング改善のためのエクササイズや、日常生活での体の動かし方について連載でレクチャーしていただきます!

第1回:ゴルフ解剖学
第2回:『胸椎バンザイ』エクササイズ
第3回:『胸椎でんでん』エクササイズ
第4回:『頚椎くるくる』エクササイズ
第5回:『仙骨ごろりん』エクササイズ
第6回:目かくしゴルフ
第7回:少しの「知識」と少しの「意識」で体は変わる!
第8回:脱力を意識する
第9回:呼吸を意識する
第10回:動作の癖を意識する

無意識にしていることを意識する

こんにちは。ゴルフ上達関節調律師の山本優子です。
少しの「知識」と少しの「意識」で体が変わることをお伝えしていますが、最終回では「かみしめ癖・歯ぎしり・座る」といった癖になってしまったり、癖が出やすい日常の動作と、ゴルフの動作の関係についてご紹介いたします。

私のメソッド・脱力関節調律®についてや、ゴルフをする上で知っていただきたい体の構造については「第1回:ゴルフ解剖学」をぜひご覧ください。

噛みしめ癖、歯ぎしりがある

無意識に噛みしめたり、歯ぎしりしたりしていませんか?

日常生活で噛みしめや歯ぎしりをしている方はとても多く、無意識にしてしまう方がほとんどではないでしょうか。私のお客様も、治療中に噛みしめていたり、ゴルフの指導中も食いしばりながらスイングしたりしています。

このような方は、いつも力みがちでスイングも手打ちになりやすかったりします。
また、頭痛や首のこり、肩こりをお持ちのことが多いです。

無意識に噛みしめてしまっている男性のお客様に
「噛みしめていると思ったら、すぐに奥歯と奥歯を少し離すように心がけてみてください」
とお伝えして、噛みしめる癖に意識を向けていただくと、
「常に奥歯を離し続けないといけないくらい、今まで噛みしめ続けていました」
とおっしゃっていました。

この方は、この心がけで首が回るようになり、頭痛が改善されたそうです。
そしてなんと、娘さんに怒る回数が減ったとそうです。
「奥歯と奥歯を離していると、怒れない」とのこと…。
娘さんともより良好な関係になり、表情も柔らかくやさしいお顔になられ、あまりの変化に私も驚いたことを覚えています。

噛みしめや歯ぎしりをする方の特徴

噛みしめていると力みがちなスイングに

噛みしめ癖があったり、歯ぎしりをしたりする方にはどんな特徴があるかというと、力みがちだったり、緊張状態が続いたりしている状態です。つまり、脱力が苦手な方です。

ゴルフに限らず、他のスポーツ、ピアノなどの楽器の演奏に関しても「もっと力を抜いて」「脱力して」とアドバイスされることがあると思います。

「脱力と言われても、どうしたら脱力できるのかわからない」
「どのように脱力を促すことができるかわからない」
と指導者にアドバイスを求めることもあるのではないでしょうか。

そこで、手っ取り早いのが「奥歯と奥歯を少し離してみる」ことです。
脱力が苦手ということは、スイングする際も力いっぱいクラブを持ち上げてスイングします。
こうなると、疲れやすく、手打ちになりやすいのです。さらに呼吸も浅くなっているはずです。

また、噛みしめる時には咀嚼に使う筋肉(咬筋、側頭筋、外側翼突筋)を強く収縮させて、同時に首のアウターの筋肉である胸鎖乳突筋や斜角筋も補助的に収縮します。

これらの筋肉を収縮させていると、背骨のうち回旋の最も得意な頚椎の1番、2番の骨で構成されている環軸関節の動き(第4回記事参照)が出づらくなります。
そうすると、ゴルフで大切な背骨の軸回旋が制限され、スイングも気持ち良く振り切れません。

背骨は24個の椎骨で構成されている

頚椎の1番、2番の骨である環軸関節

実際に強く噛みしめながら首を回すのと、奥歯と奥歯の間を少し離しながら首を回すのを比べていただくと、可動域に差があり、動きのスムーズさも違うことを実感できるのではないかと思います。

噛みしめずに首の回旋運動ができるようになることで、ゴルフのスイングも改善され、飛距離を伸ばすことができます。

楽に美しく座りましょう

座り方の癖で不調になる場合があります

座っている時間が長い方は多いと思いますが、座っている時の姿勢に癖はありませんか?
癖があるせいで腰を痛めてしまったり、肩こりや首のこりを悪化させてしまったりするケースは少なくありません。
座り方も、ポイントさえ掴めば簡単に、姿勢よく楽に座ることができます。

良い姿勢を作ろうとすると疲れてしまう、という方がいらっしゃいます。
疲れるということは、体に無駄な力が入っているからです。
力が入らずに体を保てるところに、体を置けば良いのです。

どのようにするかというと、お尻の下に手のひらを置いてみてください。
触ると、お尻の下にグリグリとした骨がありませんか?

このグリグリが「坐骨」という骨で骨盤の底辺に当たる部分です。
この坐骨が座面に突き刺さるように座っていれば、骨盤の位置が安定します。

坐骨が座面に突き刺さるようなイメージ

土台である骨盤が安定すれば、その上に乗る24個の椎骨で構成された「柱」である背骨も自然と良い位置にくるのです。

お尻のグリグリの骨を探し、座面に突き刺さるように置いて、上半身、背骨周りを脱力させれば、楽な座り方の完成です。

ゴルフに向かう車の中や、お仕事中にもぜひ意識して座ってみてください。
「座る」という毎日の動作も、普段から意識して楽に座ることで、ゴルフをする時にも自然と脱力でき、パフォーマンスが上がります。


監修:ゴルフ上達関節調律師 山本優子(やまもとゆうこ)

1992年生まれ、神奈川県出身。大学で医療と運動指導について学び、柔道整復師と日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーを取得。大学卒業後、パーソナルトレーナーなどの経験を経て、脱力関節調律®︎を独自に開発。2018年に個人サロンnaturacaを設立し独立。口コミだけで年間1000件以上の指導実績がある。2019年4月に自著『目かくしゴルフ』を出版し、一般社団法人日本脱力関節調律協会を設立、代表理事に就任。

naturaca

一般社団法人日本脱力関節調律協会

取材・編集/ゴルフサプリ編集部 坂本緑


ゴルフ上達関節調律師が解説「スイングが改善するカラダの使い方」・完

 第9回(前回)へ

関連リンク
第1回:ゴルフ解剖学
第2回:『胸椎バンザイ』エクササイズ
第3回:『胸椎でんでん』エクササイズ
第4回:『頚椎くるくる』エクササイズ
第5回:『仙骨ごろりん』エクササイズ
第6回:目かくしゴルフ
第7回:少しの「知識」と少しの「意識」で体は変わる!
第8回:脱力を意識する
第9回:呼吸を意識する
第10回:動作の癖を意識する

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