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ヨコシン(横田真一)と小技は遊びながら上手くなる vol.2

2020/01/20 ゴルフサプリ編集部

子供の野球やサッカーは最初は遊びから上手くなっていったんだから、大人がやるゴルフだって遊び感覚でやった方が上手くなれるはず。
そこで、奇才・ヨコシン(横田真一)のショートゲームにおける“遊びの流儀”を短期連載します。

横田真一

1972年生まれ。
ツアー2勝。専修大学卒業。順天大学医学部研究科の都内の修士号を取得。
自ら監修の都内の練習場『YOKOTA GOLF BASE』では、レッシュ4スタンス理論に基づくタイプ別レッスンを行っている。

ヨコシン(横田真一)と小技は遊びながら上手くなる|『上げる』で遊んでみる

ヒジでリズムをとって、フェースを水平に保ってね

─今回は、SWでボールを上げる遊びの『リフティング』です。

横田 SWでの遊びの定番ですね。

─リフティングが出来ると、初心者卒業って感じがありますよね。

横田 実際、コレが出来るようになればフェース使いが分かり、結果、ゴルフが上手くなるんですよ。

─では、コツを教えて下さい。

横田 コツは、いかにフェースを水平に保っていられるかにかかっています。
重力の法則によって、ボールが落下するときは真下(地面に対して90度)に落ちる。
落ちてきたボールに対して、フェースを水平に保っていれば、落下してきたボールは真上(地面に対して90度に)上がり、そして再び真下に落下してくる。
リフティングはこの繰り返しなんです。

─ぜひ、フェース面を水平に保つコツを教えて下さい。

横田 リフティングが出来ない人は、フェースコントロールを器用な手首でやろうとするけれど、これは変な力が入るので逆にフェース面が水平を保てなくなってしまう。
じゃあどうするかと言うと、肩と手首を固定して、その中間のヒジを使う感じかな。

─見ていると、ショックアブソーバーやバネのようにヒジを使ってリズムをとる感じですね。

横田 そう。力なんて要らない。リラックスしてやってみよう。
上半身を固定して、ヒザを使うのも有りですよ。

今回の遊びはSWでリフティング

フェース面を水平に保つことがポイント!

リフティングを成功させるための最大のポイントは、SWのフェース面を水平に保つことが出来るかどうかということ。

重力の法則って知ってるよね。

ニュートンの『万有引力の法則』によれば、物体は地面に真っすぐ落ちて来る、真っすぐ落ちてきたボールを水平なSWのフェース面で受ければ真っすぐに上がり、そしてまた真っすぐ落ちてくる。

余分な力なんて加えなくても、自然にボールは上がってくれるぞ。

ヒジがショックアブソーバー

フェース面を水平に保ちたいから、手首と肩を完全ロック。

この状態でヒジを柔らかくしておいて、ボールの上下に合わせてリズムをとるように、ヒジを微妙に動かしていく。出来るかな?

コレも有り!ヒザでリズムを刻む

ヒジが上手く緩まないというなら、上半身とフェース面は完全に固めてしまい、ヒザをバネのようにつかってリズムを作るのもOK。

ヨコシン(横田真一)と遊んで分かったこと|ロブショットは『乗せる』

ゴルフにまつわる“遊び”にヨコシンがレッスンを加えることで小技を学んでしまおうというこの連載。今回は、SWのリフティングを通じてロブショットをゲット!

ロブショット、インパクトでヒジをスッと持ち上げれば、出来るよ!

─リフティングが出来れば、本当にゴルフが上手くなるんですか。

横田 フェース使いがわかってくるので、ショットからアプローチまで格段に上達しますよ。例えば、一般的なロブショットのイメージは、ボールを“切る”ように打つイメージが有りますよね。

─そうですね。モノ凄いカットに打つイメージが有ります。

横田 その打ち方は、ヘッドがボールの下を潜って『だるま落し』になってしまいます。プロはそんな確率の悪い打ち方はしません。

─じゃあ、どう打つのですか。

横田 さっきやった、リフティングですよ。

─エッ! どうやるんですか?
すよ。

横田 リフティングでは、肩と手首を固めておいて、落ちてきたボールがSWのフェースに当たるタイミグがSWのフェースに当たるタイミグでヒジを緩めてポーンとボールを真上に上げていきましたよね。
ロブもあれと同じ要領で、インパクトでボールに当たる瞬間に、ヒジを自分の体の方にちょっと引き寄せる感じで、ヘッドを浮き上がらせるんです。
そうすることでSWのフェースがボールに対して90度に持ち上がるので、ボールがフェースに乗って、スピン量が抑えられ、距離が無いアプローチとかで、落ちたところでピタッと止まる球が打てますよ。

上げるために、“乗せる”。

ボールとフェース面の関係は90度。

フワッと上げるロブショットのような球は、インパクトの瞬間にフェース面を90度に持ち上げるような動きを入れる。

コレがプロ技だ。

ロブのインパクトは、リフティングと一緒だよ

フワッと高く上がってポトリと止まる憧れの『ロブショット』。

実は、これは先ほど言った、リフティングを応用すれば簡単にゲットできるのだ。

そう、肩と手首をロックして、インパクトの瞬間にヒジを自分の体の方に、クッと引き寄せることで球はフワッと上がるのだ。

ボールとフェース面の角度は90度

フワッと上げるアプローチで、一番効率が良いのは、ヘッドを下からボールに対して90度に当てる打ち方です。

これなら、体の動きは最小で、球は上がって、しかも落ちてからピタリと止まります。

凄いカット軌道はNG!

フワリとした球を打つには、ボールを極端にカットに打っていくという人がいますが、これは確率的にNG。

上手くいけばフワっといくけど、失敗すると全く飛ばない達磨落としになります。

(練習場でやってみよう)ロブショット

普段はなかなか練習が出来ない『ロブショット』ですが、練習場でもできますよ。
まず、ちょっとティを高めにセットします。
 ↓
SWのヘッドはややアンダー目から入ってきています。
 ↓
インパクト直前から、ヒジを自分の体の方に引き寄せることで、ヘッドをボールに対して90度に当て、フワッとした弾道になる。

ヨコシン(横田真一)コラム|スコアメイクにとって、アプローチこそ最重要という話し

まず、僕が調べた距離別にパッティングが入る確率ですが、プロの場合、1mならほぼ100%、2mは90%、ところが3mになると40%に急激に下がります。

つまり、いかに少ない打数で3m以内につけるかがスコアメイクの鍵です。

そこで、ショットメーカーとアプローチ巧者を比較します。ツアーでパーオン率がトップクラスの選手でも確率は70%です。単純に10回に3回はグリーンを外します。一方、パーオン率が悪い人は60%で、10回に4回はグリーンを外します。パー4ホールの場合、2打目で3m以内につけられる確率は低いですから、勝負は3打目のアプローチにかかってきます。

つまり、飛距離が出ずにパーオン率が悪くてもグリーンを外した4回で確実に3m以内につけられるアプローチ巧者であれば、ショットメーカーを凌ぐことができるのです。

GOLF TODAY本誌 No.559 150~153ページより


ヨコシン(横田真一)と小技は遊びながら上手くなる

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●vol.5:<砂場>で遊んでみる
●vol.6:荒れた<砂場>で遊ぶ
●vol.7:<激スピン>で遊ぶ
●vol.8:<モノマネ>で遊ぶ
●vol.9:<クラブを替えて>遊ぶ
●vol.10:<傾けて>遊ぶ
●vol.11:ピンを<差して>遊ぶ
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●vol.13:<傾斜>で遊ぶ