ヨコシン(横田真一)と小技は遊びながら上手くなる vol.5
子供が何でも遊びから覚えていくように、ゴルフも遊び感覚で覚えるのが上達への近道。
奇才・ヨコシン(横田真一)のショートゲームの“遊びの流儀”を大公開!
横田真一
1972年生まれ。
ツアー2勝。専修大学卒業。順天大学医学部研究科の都内の修士号を取得。
自ら監修の都内の練習場『YOKOTA GOLF BASE』では、レッシュ4スタンス理論に基づくタイプ別レッスンを行っている。
ヨコシン(横田真一)と小技は遊びながら上手くなる|砂場で遊んでみる
今回の遊びはバンカーに線を引いて連続打ち
バンカーショットが下手な人は、ボールの下の砂をすくおうとか、掻き出そうとしますが、それではボールは出てくれません。バンカーショットはボールの手前の砂をSWのソールで叩き爆発させることで砂ごと叩き出すのポイントです。
バンカーに線を引き、線の左側の砂だけを打っていく
─バンカーショットが上手くなる遊びを教えて下さい。
横田 それは、一日中、バンカー内に居ることですよ。僕らがジュニアの頃はそうでした。
─大人には無理ですよ。
横田 じゃあ、ゴルフ場やドライビングレンジでバンカー練習ができる時に教えましょう。
─お願いします。
横田 砂の上に直線を引き︑その線が真ん中にくるように跨いで構えます。そしてサンドウェッジで線の左側の砂を取るように連続打ちをするんです。線の右側の砂を叩いた時は失敗です。これを何回も繰り返すことで、バンカーショットの基本的な打ち方が身に付きます。
─バンカーで練習できない場合は、座布団の上に浴衣の帯とかを伸ばして置いて、帯にウェッジが振れないように振るっていうのもいいですか。
横田 まあ、良いでしょう。線や紐の左側を打つにはどういう打ち方をしたらいいか、考えながら練習をしてくださいね。
コレでバンカーショットの基本が分かります
線の左側の砂だけを取る打ち方をひたすらやる。それで、左の砂を取る確率が高くなるようになれば、バンカーショットの基本的な打ち方が分かりますとヨコシンは言う。
SWのソールで砂を叩くがコツ
線の左に対してSWの刃(リーディングエッジ)を入れようとすると、まず失敗する。ソールの部分を線の左側目がけて打ち込んでいくのがポイントだよ。
慣れてきたら『連続打ち』に挑戦!
線の左側を打つ練習に慣れてきたら、実際にバンカー内にボールをつくらい置いて、連続で打ってみよう。連続して打つことで自然に軌道も一定になり正確にボールの手前にヘッドを落とせるようになる。
ヨコシン(横田真一)と遊んで分かったこと|バンカーショットは上から下
ゴルフにまつわる“遊び”にヨコシンがレッスンを加えることで小技を学ぶこの連載。
今回は、バンカーショットの基本技をゲット!
バンカーはアウトに上げてカットに打つ
バンカーショットの基本は、バックスウイングを高めのアウトサイドに上げ、インサイド目がけてカットに打つ。
砂を爆発させるには上からカットに打つことがポイントだよ
横田 線の左側の砂だけを取る遊びをすることで、どんなことが分りましたか?
─線の左側にクラブヘッドを入れる一番良い方法は、線の真上からドスンとクラブヘッドを落とすことだということです。
横田 そう。それをバンカーショットに当て嵌めていけばいんです。そうすると、線の左を打つためには、クラブヘッドを上から下にアウトサイドインに振ることが一番良いんだと分かります。逆に、下から上にインサイドアウトに振ると線の右側の砂を取ることになり、この打ち方は実際のバンカーショットではほぼミスになります。
─この打ち方を応用して、バンカーショットは、どういうイメージで
で打てばいいのですか。
横田 ボールのセンチくらい手前に線があると思って、クラブヘッドをカットに上から下にドンと落とせばいいのですが、あくまで落として行くのはソールです。ソールから落とすことが難しと言う人は、バックスウィングでコックを使ってやればダウンでストンとソールを落としやすくなりますよ。
バンカーショットはアウトサイドインでクラブヘッドを上から下に落とす
インサイドアウトはダフるよ
バンカーショットで球を上げようとすると、クラブがインサイドの低い位置から入り手前の砂をダフることになりやすい。
上げるイメージはNG
上げようとすると肩が下がり手前をダフる。
バンカーではこんなイメージでやってみよう
バンカーショットはコックを使うと簡単だよ
テークバックの直後から手首を使ってコックを入れてクラブを上げていく。
トンカチを叩く時に手首を折るように、上から叩きたいバンカーショットは積極的にコックを使ってみよう。上から下というクラブヘッドの軌道に勢いが増して簡単に脱出することが出来る。
ヨコシン(横田真一)コラム|僕は重たいサンドウェッジをオススメします
僕はアマチュアの人に、クラブはある程度の重量のあるものを勧めています。例えばテニスボールのラリーの時に、テニスのラケットよりも軽いバドミントンのラケットで球を打ったらどうでしょう。球の重さに負けて打ち返すことが難しいですよね。
今、アマチュアの人は振りやすいとかヘッドスピードが出るということで、軽いクラブを使う人が増えています。ただちょっと考えてください。昔と比べて芝や砂の重さは変わっていませんよね。それなのにクラブの方だけ軽くするのって、不均衡じゃないですか。特にサンドウェッジは土も砂も削っていかなないといけないクラブですから、当たり負けしないためにも、少し重めのものを使ってみてはどうでしょう。
GOLF TODAY本誌 No.564 82~85ページより
【シリーズ一覧】
●vol.1:<拾う>で遊んでみる
●vol.2:<上げる>で遊んでみる
●vol.3:<刃で打つ>で遊んでみる
●vol.4:<林の中>で遊んでみる
●vol.5:<砂場>で遊んでみる
●vol.6:荒れた<砂場>で遊ぶ
●vol.7:<激スピン>で遊ぶ
●vol.8:<モノマネ>で遊ぶ
●vol.9:<クラブを替えて>遊ぶ
●vol.10:<傾けて>遊ぶ
●vol.11:ピンを<差して>遊ぶ
●vol.12:ピンを<トラックマン>で遊ぶ
●vol.13:<傾斜>で遊ぶ