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ヨコシン(横田真一)と小技は遊びながら上手くなる vol.9

2020/02/17 ゴルフサプリ編集部

子供が何でも遊びから覚えていくように、ゴルフも遊び感覚で覚えるのが上達への近道。奇才・ヨコシンのショートゲームの“遊びの流儀”を大公開!

横田真一

1972年生まれ。
ツアー2勝。専修大学卒業。順天大学医学部研究科の都内の修士号を取得。
自ら監修の都内の練習場『YOKOTA GOLF BASE』では、レッシュ4スタンス理論に基づくタイプ別レッスンを行っている。

ヨコシン(横田真一)と小技は遊びながら上手くなる|クラブを『替えて』遊ぶ

グリーン周りは、『9I』『7I』『5I』『FW』でコロがしてみよう

凄く近いときはFW

エッジから1mくらいならFWを選択。キャリーは50㎝くらいで計算。

エッジから近いときは5I

エッジから2mくらいなら5Iを選択。キャリーは1mくらいで計算。

やや距離があるときは7I

エッジから3mくらいなら7Iを選択。キャリーは1.5mくらいで計算。

距離があるときは9I

エッジから4mくらいなら9Iを選択。キャリーは2mくらいで計算。

飛び出しでポンと上がるクラブで芝の抵抗を軽減する

――グリーン周りからのアプローチでスコアを崩す人ってけっこう多いですよね。

横田 それは、アプローチは何でもウェッジを使おうとするからですよ。アマチュアゴルファーは、グリーン周りからのアプローチはコロがした方が簡単だし、ミスが少なくなりますよ。

――グリーンエッジからなら、パターを使ってコロがしたりはしますけれど。

横田 それでもいいんだけど、でもパターだと最初から芝の抵抗があり過ぎて、距離感が難しくなるからミスが多くなりますよね。芝の抵抗を少なくするためには、打ち出しの時にキャリーを出すということが必要になるので、パター以外のクラブを使う方がいいんですよ。

――何番を使うんですか。

横田 いやいや。何番とか決めずに、FW、5I、7I、9Iの4本を使って、エッジからの距離によって使い分ければいいんですよ。これなら、距離が長いほどロフトの多いクラブでキャリーを多く出せばいいだけで、打ち方はほとんどパターと同じですから、ミスは少なくなります。それこそ、遊び感覚で練習してみてください。

芝の抵抗が少ないクラブ選択がポイント

コロがしのメリットは、芝の抵抗を抑えてミスを少なくできること。短いクラブになるほどボールを右足寄りにセットし、ハンドファーストの形を作って振っていくように意識すれば、芝の抵抗を受けずにすむ。

ヨコシン(横田真一)と遊んで分かったこと|コロがしは『構え』が命

ゴルフにまつわる “遊び”にヨコシンがレッスンを加えることで小技が学べる、この連載。
今回は、コロがしの極意をゲット!

コロがしは、『構え』も『打ち方』も ほぼほぼ『パターと一緒』

7番アイアンくらいからバックスイングでコックが入る

――コロがしの場合、4本とも打ち方は一緒なんですか。

横田 基本的には一緒です。だから、アドレスの形を作ってしまえば、後はパターのようにショルダーストロークで振っていけばいいので、ミスが出にくいわけです。

――では、そのアドレスの基本を教えてください。

横田 4本とも基本、パターよりも長いので短く持ちます。吊る感じでハンドアップに構えたいので、グリップもパターっぽく、手のヒラに斜めに当たるように握ります。ボール位置は、FWは真ん中で、クラブが短くなるにつれて右足寄りになっていきます。ボールが右足寄りになった分だけ、構えた時にハンドファーストになっていきます。

――あとは、パターと同じように振るわけですね。

横田 そうです。ただ、7番アイアンからはロフトが多くなるので、バックスイングの時に少しだけコックを入れていくと、インパクトでレートヒット気味に当たってくれるのでトップやダフリのミスが防げます。ただその時も、打ち方はパターと同じです。肩で真っすぐストロークをして、ロフトの角度で出球が上がってキャリーが出るということが基本です。

クラブは短く持つのが基本

FWだけじゃなく、9Iまで4本ともシャフトに手が掛かるくらい短く握るのが基本。


(左上) 手のヒラに斜めに当たるように振る。

打ち方はパターと一緒

クラブを吊り気味に構え、肩のストロークで打っていく。球は最初にポンと浮いた後にツーッとコロがっていく。

ややハンドファーストに構える

ボール位置は真ん中よりもやや右足寄りで、ハンドファーストに構える。

ボールの位置がやや中に入るだけで打ち方はほぼパターと同じ、肩のストロークで打つ。

少しだけコックが入る

さらにボールが右足寄りになり、ハンドファーストが強くなる。バックスイングで少しだけコックを入れていく。

キャリーの距離が延びる

バックスイングでコックを入れた分だけ、インパクトが強くなるのでキャリーの距離が伸びてくる。

ハンドファーストを崩さない

ボールが右足寄りになり、ハンドファーストがかなり強くなる。この形を崩さないようにしながら、パターのように振っていく。

ロフトでボールを上げる

2mのキャリーになると、ボールを上げにいく動きを入れたくなるが、あくまでパターのように振り、ロフトで球が自然に上がることを覚えておこう。

ヨコシン(横田真一)コラム|ほとんどのアマチュアはアプローチをショートする

アプローチではザックリとかトップとかのミスがよく出ますが、実は、確率的にもっと多いミスが『ショート』です。アマチュアの多くの人が30ヤードのアプローチをすると4~5mはショートをします。ただ皆さんは、これをミスだと思わないんです。というのも、左右に5mもズレたら、「フェースが開いた」とか「被った」と反省をしますが、ショートの場合は「短かったか」と思うだけで、反省はしない。だから何故ショートをしたのか、理由を探そうとせず、次も、その次もショートをするわけです。

では何故ショートするのでしょう。

それは、30ヤードくらいならバックスイングは普通、右腰の下辺りになるので、「こんな小さなトップで届くかな」と不安がよぎります。そこでダウンスイングで力を入れてクラブを加速させようとします。この加速を手元や体ごと使ってやるために、体とフェースが開いて入ってしまい、しっかりインパクトが出来なくなり、ショートするのです。

このカラクリを覚えておき、次からは加速させずにユックリと振ってみてください。

GOLF TODAY本誌 No.569 140~143ページより


ヨコシン(横田真一)と小技は遊びながら上手くなる

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