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ゴルフスイング。腕は「振る」でも「返す」でもない「ネジる」が正解|ゴルフ新理論「グラビティメソッド」

カラダが喜ぶ、グラビティメソッド 第6回

2020/02/27 ゴルフサプリ編集部

人が本来備わっているバランスセンサーを生かし、スイング中の重心を整える「グラビティメソッド」。再現性を高め、飛距離も方向性もアップするゴルフ新理論を公開!

大本研太郎
(おおもと・けんたろう)
レッシュプロジェクト・マスター級トレーナー資格を所持し、データと理論に基づくレッスンに定評がある。新理論「グラビティメソッド」で、2018年PGAティーチングアワード最優秀賞。「GPC恵比寿」主宰。1974年生まれ。

前腕のネジりがパワーと安定を生む

プロの連続写真を見ると、フォローで手首を大きく返しているように見えますが、実際には手首は使っておらず、前腕を「ネジる」ように使っています。

フェースローテーションを意識すると、腕を「振る」動きや手首を「返す」動きをしがちですが、それらはスイング中のバランスを崩す要因になるのです。腕を「ネジる(=回旋)」ことができるかどうかが、プロとアマの大きな違いとも言えるでしょう。フェースのローテーションは「ネジる」ことで生まれるのです。

腕を「ネジる」と左にいきそうだと感じるゴルファーは多いでしょう。たしかに、フォローでクラブが手よりも左に入ってしまうとひっかかりやすくなります。思い切り腕をネジっても、手の位置が適正になればヒッカケのミスは出なくなります。

腕を正しく「ネジる」ことができれば、ヘッドスピードが上がり、ボールも強くなるので飛距離アップにつながります。

「振る」でも「返す」でもない腕は「ネジる」が正解

腕を「ネジる」とカラダはグラつかない

腕を「振る」と、カラダがグラつきやすいことを体感するには、イスに座って足を地面から少し浮かせた状態で試すとわかりやすい。上の写真のように、腕をネジる動きなら、カラダを安定させたまま行える。しかし、下の写真のように腕を「振る」と連動して下半身も動き、バランスを失いやすい。

腕を「ネジる」とカラダは安定しやすい
腕を「振る」とカラダが動き、グラつきやすい

クラブを持たずに「ネジり」をマスターする

アマチュアはインパクト前後で手首を返してしまいがちだが、それでは再現性が低くなり、腱鞘炎になりやすいリスクもある。クラブを持たずに、前腕をネジる(=回旋)動きを練習してみよう。

思い切って「ネジる」と、プレッシャーに強くなる

切り返しからフォローに向かって、思い切って前腕を「ネジる」。ヘッドスピードが上がり、インパクトへの意識が減るためプレッシャーにも強くなる。

正しい「ネジり」は、フォローでチェックする

腕をネジりながら左に振ってしまうと、ボールは強いフックにしかならない。

腕を「ネジった」ときの形を目線の高さで確認する

腕を「ネジる(=回旋)」と、どのような形になるのか。まず、胸の高さで両腕を真っすぐに伸ばし、右腕は内側に、左腕は外側に「ネジる」。これでフォローでの正しい手と腕の形が確認できる。

右手は手の甲が見えるようにする

左手は手のひらが自分の顔を向くように

GOLF TODAY本誌 No.560 76〜77ページより


カラダが喜ぶ、グラビティメソッド ―Season1―

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【シリーズ一覧】カラダが喜ぶ、グラビティメソッド ―Season1―
第1回 人間にとって『自然な動きが、スイングを良くする』
第2回 アドレスは50:50が正解!
第3回 スイングのイメージは、パッティングから作る
第4回 20ヤードのアプローチをフルスイングにつなげる
第5回 回転運動のアプローチから時間差のあるフルスイングへ
第6回 「振る」でも「返す」でもない腕は「ネジる」が正解
第7回 遠心力を管理すれば、フルショットが安定する
第8回 お尻を抜いたアドレスがパットの成功率を高める

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