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クラブの「テコ」が使えると、ゴルフは簡単になる|ゴルフ新理論「グラビティメソッド」

カラダが喜ぶ、グラビティメソッド Season2 第9回

2020/03/28 ゴルフサプリ編集部

スイング中の重心を整え、再現性を高める「グラビティメソッド」。
基礎編を終え、いよいよ今月から実践編がスタート!

大本研太郎
(おおもと・けんたろう)
レッシュプロジェクト・マスター級トレーナー資格を所持し、データと理論に基づくレッスンに定評がある。新理論「グラビティメソッド」で、2018年PGAティーチングアワード最優秀賞。「GPC恵比寿」主宰。1974年生まれ。

クラブの「テコ」が使えると、ゴルフは簡単になる

スイング中、クラブのフェースを適切に開閉させるには、
テコの活用が効果的。テコを使ったクラブの使いかたを習得しよう。

ゴルフスイングでは、クラブを持つ右手が「支点」になる。「力点」は左手となり、指で押すだけの小さな力でも、テコの力で「作用点」であるクラブヘッドは大きく動く。

初動でテコが入ると、分離も開閉もスムーズ

これまでカラダの左右、上下、前後の分離が重要であることを説明してきました。また、ゴルフクラブの特性上、フェースの開閉が自然に起こることも理解していただけたと思います。そのクラブの特性を生かし、スイング中に「閉→開→閉」となるようにフェースを使うのが、クラブの正しい使い方です。

それらを上手く使うコツが、「テコ」を利用することです。具体的には、右手を「支点」、左手を「力点」、クラブヘッドを「作用点」と考えて、スイングの初動を「テコ」で開始するのです。左手で力を下に加えると、右手が支点となり、小さな力でクラブヘッドが高い位置まで動くのがわかります。

これができると、左右の腕が分離して逆方向に動き、縦回転する上半身に対して、下半身が横回転しやすくなります。これが上半身と下半身の分離動作です。また、腕をネジるなどの力を加えないので、フェースが自然と「閉→開→閉」の動きになりやすくなるのです。

スイング中は、フェースが開閉するように、クラブを使いたいのですが、腕が揃って同じ方向に動いてしまっては、それが難しくなります。まず両手を離したスプリットハンドで、テコの原理を体感してみてください。

両手を離して握り、正しい「テコ」を習得しよう

両手を離したスプリットハンドにすると、「テコ」を感じやすい。
まずは右手が「支点」、左手が「力点」になる感覚を身に着けよう。

クラブフェースは腰の高さで、フェースが少し下を向く程度。つかまりを増したいときは、フェースが下を向く度合いを増やすのも有効。
右手は「支点」なので動かさず、「力点」である左手で力を下に加える。腕をネジらないように、わずかなテコの力だけでテークバックが完成する。

「テコ」が働いた正しいテークバック

歩くとき、手足は交互に動くのが自然なカラダの動き。左右の手足は逆方向に動き、カラダのバランスは保たれる。
「テコ」を使うと、左右の腕は分離して動く。さらに、上半身と下半身も分離して動くので、捻転差を作ることができる。

スイングの初動で「テコ」が使えると、左右、上下を分離して動かしやすい

「テコ」が働かない間違ったテークバック

両腕を揃えてテークバックするのは、両手を同じ方向に動かして歩こうとするようなもので、スムーズな動きができず、バランスも崩しやすい。
「テコ」がなく、両腕が同じ方向に動くとスエーしやすい。上半身と下半身も分離しにくいので、捻転差が作れず、カット打ちになりやすい。

GOLF TODAY本誌 No.572 78〜79ページより


カラダが喜ぶ、グラビティメソッド ―Season2―

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【シリーズ一覧】カラダが喜ぶ、グラビティメソッド ―Season2―
第1回 “杉原輝雄ドリル”で究極の安定を体感する!
第2回 “かめはめ波ドリル”で飛距離アップ!
第3回 “グーチョキパードリル”でクラブの使い方を習得する!
第4回 上下、左右、前後を分離してバランスをキープする
第5回 トッププロのスイングから上下、左右、前後の分離を学ぶ
第6回 基本はパッティングにあり!ゴルフクラブの特性を理解する
第7回 ゴルフは三次元振り子フェースは自然に開閉する
第8回 クラブの特性を理解して、「閉→開→閉」をマスターする
第9回 クラブの「テコ」が使えると、ゴルフは簡単になる
第10回 ダウンスイングの「テコ」がヘッドを走らせる!
第11回 ヘッドを加速させるには、右手の「引き」が必要!
第12回 自然で再現性の高いスイング
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