ゴルフスイングQ&A|第9回「正しい頭の残し方」
長年ゴルフをやっててもうまくならないあなたへ!
ティーチングプロの三浦氏が、長年ゴルフをやっててもうまくならないあなたのために、即効&簡単な解決法をレクチャー。第9回のテーマは「正しい頭の残し方」。「ビハインド・ザ・ボール」(頭を残す)はゴルフの基本中の基本だ。しかし、長年やってもうまくならない人はそれが正しくできていない。その原因とは?
●第 1 回:スイングの順番と手の通り道
●第 2 回:迷路にハマらないスイングの考え方
●第 3 回:発想の転換で上達の道を探そう
●第 4 回:ヘッド中心のスイング作り
●第 5 回:アドレスでのよくあるカン違い
●第 6 回:体の開きを止めよう
●第 7 回:振り遅れの原因と対策
●第 8 回:チーピンの意外な原因とは?
●第 9 回:正しい頭の残し方
●第10回:飛ばしのカン違い
●第11回:ドライバーの苦手克服術
●第12回:上達のカギは切り返しにあり!
●第13回:一番大事なのはインパクト!
●第14回:スイングの良し悪しを知る
●第15回:シンプルなクラブの振り方
●第16回:迷わないクラブの上げ方
●第17回:腕とクラブの理想の角度
●第18回:オーバースイングを修正
●第19回:厄介なチーピンを直す
●第20回:頭はどこまで残すのか?
第9回 テーマ「正しい頭の残し方」
Q. 頭を残そうと思っても、動いてしまうのはなぜ?
A. 胸が早く開くと頭は残らない。 ダウンスイングで胸が動く前に腕を振ろう!
インパクトで「ビハインド・ザ・ボール」を意識して頭をしっかり残しているつもりでも、実際は左にスエーしたり右肩が落ちたりして、頭もボールの先まで動いてしまう。長年うまくならない人は、この「頭の残し方」に問題があるかもしれません。頭を残そうとしても動いてしまうのは、胸が早く開くからです。胸が左(目標側)を向いた瞬間に、顔が上がってヘッドアップになってしまう。無理に残すと、右肩が落ちてしまうわけです。
このタイプの人は、胸が動く前に腕を振ることが大切。切り返しで左足を踏み込んだら、体を回すことより、腕を振ることを優先しましょう。「胸の面を右に向けたまま振る」という感覚を持てば、胸の開きが抑えられて、頭が正しく残りますよ。
胸の面を右に向けたまま腕を振る!
トップでの胸の向きをキープしたままフォローまで振り抜いてみよう。実際は体の回転によって胸の向きは変化していくが、頭が動いてしまう人にはこのイメージが効果的。
胸が開くと頭が動いてしまいスライスに!
体を回そうとするほど、胸が早く開いて頭が動いてしまうので注意。ビハインド・ザ・ボールの形をキープできず、スライスやプッシュアウトのミスが出る。
ティーチングプロ
三浦辰施
1975年生まれ。「ゴルフでやせる」方法を独自に編み出し、2年で約60キロのダイエットに成功した異色のプロ。上達と健康を両立させたレッスンが注目を集めている。
取材協力/井山ゴルフ練習場
GOLF TODAY本誌 No.541 170、171ページより
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