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ドライバーのプッシュアウトで飛距離が伸びない理由と対策方法|内藤雄士のゴルフクリニック

2018/10/29 ゴルフサプリ 編集部

悩めるゴルファーにパーソナルな処方箋を提供する「内藤雄士のゴルフクリニック」のコーナー。今回はプッシュアウトを頻発してしまいスコアが安定しないというアマチュアゴルファーの浅野さんの悩みを解決していきます。

【内藤雄士 プロコーチ】
1969年9月18日生まれ。東京都出身。米サンディエゴゴルフアカデミーやデイブ・ペルツショートゲームスクールなどで最新理論を習得して帰国。ラーニングゴルフクラブ(LGC)を設立し1998年からツアープロコーチとなる。現在は平塚哲二、矢野東らを指導。http://www.naitoyuji.com/

プッシュアウトが止まらないんです……。

野球経験者の浅野さんは、「飛距離は出るが、安定感に欠ける」と悩みを打ち明けた。

  • 名前:浅野勝得さん
  • 生年月日:1975年8月27日
  • ゴルフ歴15年
  • 平均スコア:90
  • ベストスコア:82
  • 練習:月に2回
  • 使用クラブ:(RODDIOチューニング、ディアマナX 60X 、ロフト10.5度)、 アイアン(三浦技研CB1008、DG-X100)
  • 他スポーツ歴:野球12年
  • 現在の球:フック系

【浅野さんの悩み】
ウッド・アイアンともにプッシュアウトする。アプローチイップスに悩んでいます。

プッシュアウトしてしまうことが多くてスコアがまとまらない…

内藤:それでは早速、悩みをお聞きしましょう。浅野さんは野球をされていたんですね。

浅野:はい、高校時代は、県立岐阜商業高校で甲子園を目指して真剣に野球をしていました。ですので飛距離は出るほうだと自負してます。でも狙ったところより右にプッシュアウトしてしまうことが多くて、狭いホールだとOBまで行っちゃってスコアがガタガタに……。レッスンはこれまでほとんど受けたことがなくて、ラウンドで上手な方と回って教えていただく程度でした。練習場のスクールにも通っていた時期があったんですけど、グループレッスンだとあまりスイングも改善できなかったので、ほぼ自己流でここまでやってきたんです。

内藤:わかりました!ベストが82ということですけど、以前野球をされていて、ゴルフも真剣に15年以上努力されているということであれば、もっといいスコアが出ていてもおかしくないですよね。スイングを拝見すると、一見して体が強いのがわかります。インパクトでも体がまったくブレていませんし……。それにクラブを躍動的に振れています。球技をやってこなかった初心者だと、まずヘッドでボールに「当てよう」という意識から入ってしまうので、最初はスイングが小さくなってしまうんですが、浅野さんの場合はそれがなく、しっかり大きく振れています。それというのも、野球をされていたからですね

浅野:正直、「当てる」ことに関しては戸惑ったことはありません、最初はスライスばっかりでしたが、それが直って80台が出るようになると、「なんだ、ゴルフってこんなもんか」とナメてしまったようなところもありました。そうしたらドライバーのプッシュアウトとアプローチのイップスで、現在は鼻をへし折られてしまった感じです(笑)。

プッシュアウトは、アドレス時の猫背により、トップで右に体重が乗らないことが原因です。

内藤:プロ野球選手も何人かレッスンさせて頂いたことがありますが、共通しているのは、肩が回り切らずに、腕でテークバックしがちなんですね。例えばトッププロは、正面から見たときにトップで右の肩甲骨が見えるんです。

しかもこれだけ肩を回しているのに、顔が正面を向いたまま微動だにしない。野球とは違い、ゴルフはボールが止まっているので、頭を動かしてしまうとズレが生じ、球を正確にとらえることができません。顔が動かないと、首の筋肉がトップで引っ張られ、それがダウンスイングで解けるときに、パワーになる。それらを踏まえて浅野さんのスイングを拝見すると、やはり腕で無理にクラブを上げてしまっていて、肩の回転が不十分なことがわかります。しかも腕を上げるとともに顔も動いてしまっています。トップで体重が右の股関節に乗っておらず、フォローで左にも乗らないので、いわゆるギッタンバッコンスイングの状態に……。だからプッシュアウトが出るんです。腕でクラブを持ち上げているというのはそのとおりで、だからトップでどこに上げればいいのか迷ってしまうようなところもありました。ドライバーだと270ヤードは飛ぶんですが、効率的なスイングではないので、パワーもまだロスしていて、つかまっていない感じもしています。スイングを正してもっと飛ばしたいです。

浅野:なるほど……。

内藤:背の高い人に多いんですが、浅野さんの場合もアドレスで少し猫背気味なんですね。背中を丸めて首が前に入り込み、さらに骨盤を寝かせてしまった状態になっている。猫背の姿勢で立つと、そもそも肩が回りにくいので、背筋をピンッと伸ばしてアドレスするだけでも、自然と肩が回しやすくなって、正しい軌道で打てるようになります。それと同時に、バックスイングのときに両腕を伸ばし、グリップエンドを遠くに上げていくイメージも大切。腕を上げて腕で打ちにいくのではなく、大きく体を使って打ちましょう。これだけでも、プッシュアウトなどのミスがかなり改善されると思います。次のページから、アプローチイップスのことも含めて、より具体的にレッスンしていきましょう。

▼顔が正面を向いたまま微動だにしない。それがトッププロの真骨頂。

参考にして欲しいのは、インパクト以降も決して頭を動かさずにフォローを迎えている点。まるで体から首だけが切り離されているようだ。写真は松山英樹。

プッシュアウトの原因と対策

<プッシュアウトの原因>
アドレス時の猫背により、トップで右股関節に体重が乗らないから、ギッタンバッコンスイングに。猫背で構えると、テークバック以降、肩の回転が正しく行えず、トップでも左足体重になってしまう。

<プッシュアウトの対策と結果>
背筋を伸ばして構えれば、肩の回転が正しくなり、トップで右股関節に体重が乗るようになる。→プッシュアウトが出なくなる。

アドレス時の姿勢を正すだけで、自然と肩の回転や体重移動が正しくなるので、プッシュアウトは意外と簡単に直ります!

ショット&アプローチ:プッシュアウト撲滅3ポイント

①猫背はやめて、背筋を伸ばすこと。
②肩を回してテークバックし、体重を右股関節に乗せること。
③アプローチでも背筋を伸ばし、肩を回してゆったり振ること。


さあ、早速確認していきましょう!

アドレス:背筋を伸ばすだけでインパクトでスクエアヒットできる。

猫背を直すには、こんなに棒立ちでいいの?というぐらい、ボールから視線を遠ざけて立ってみるのも効果的。

まずは、ゴムボールを両腕に挟んでアドレスしてみましょう。その際、浅野さんの場合は地面の球をよく見ようとするあまり、首が前に出過ぎ、頭が背骨の上に乗っていませんでした。すでにこの時点で、肩を回すことができず、腕でクラブを上げざるを得ない姿勢だったのです。

背後から背筋に棒を当ててもらい、首と背骨が真っすぐになるよう構え、両腕に挟んだゴムボールを腕で上げるのではなく、グリップエンドを遠くへ動かすイメージで、しっかり肩を回しながらテークバックしましょう。アドレスを見直すだけでも、プッシュアウトは激減しますよ。

前傾はする時、背筋をピンと伸ばしていることが大切。これにより、しっかり肩を回してテークバックできる。

<BEFORE>

背が高い人の傾向として、球をよく見ようとするあまり、猫背になり、首が前に出過ぎてしまう。これだといわゆる「手打ち」になりやすい。しかも手で持ち上げるようなトップになってしまう。

<AFTER>

背筋を伸ばして肩を十分に回し、頭は動かさない。これで自然とトップの位置での手の位置も決まる。

トップ:手でかつぎ上げたり左足体重はプッシュのもと。

(左)首が前に出過ぎ、手でかつぎ上げるトップ。体重も右股関節に乗っておらず、ギッタンバッコンスイングに。(右)インパクトでは頭が後ろに引けてしまい、体重が左に乗っていかないので、ボールにパワーが伝わらない上にフェースが開いてスライスに。

浅野さんはアドレスで猫背になっていたため、トップでも首が前に出過ぎている状態でした。これではインパクトでは逆に頭が引けてしまい、頭を前後に激しく動かす不安定なスイングに。さらに、トップで体重が右の股関節に乗り切らず、反対にインパクト以降では左に乗り切らない「ギッタンバッコンスイング」も問題でした。

アドレスで首と背骨を真っすぐにし、テークバックでは首の付け根に意識を置き、手でクラブをかつぎ上げるのではなく、あくまでも肩を回してトップへと移行していくこと。これによりスムーズな体重移動にもつながるので、今までよりも球がつかまり、飛ぶようになります。

肩を十分に回し、フォローで左へとしっかり体重移動。これで球がつかまるようになり、プッシュが激減。

右肩甲骨が見えるほど、肩を回している全盛期のタイガーのトップ。

アプローチ:背筋を伸ばしてトップでいったん間を作ろう!

急いで手で打ちにいかず、アプローチであっても肩を回してゆったり振る。トップでいったん間を作るくらいでちょうどいい。写真のように大きなボールを挟んでスイングすると効果的。

浅野さんはアプローチイップスにも悩んでいましたが、それは精神面よりも、姿勢で解決できました。アプローチはシャフトが短いこともあって、球をのぞき込む姿勢がより強調され、猫背がキツくなりますが、これでは肩を回せず、手打ちに……。アプローチでも背筋を伸ばし、手先でなく、肩を回して打つ意識を忘れないことが大切です。

GOLF TODAY本誌 No.548 68〜71ページより

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