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ゴルフのメンタルに強くなるコツを北野正之が伝授【VOL.10】

ゴルフのメンタルに強くなるコツを北野正之が伝授【VOL.10】

2020/04/13　ゴルフサプリ編集部

「ゴルフはメンタルのスポーツ」とよくいわれるように、技術はちゃんと備わっていても、心理面のコントロールがうまくいかないとスコアがまとまりにくい。どうすればメンタルに強くなれるのだろうか。ゴルファーたちの悩みを北野正之プロが解消！

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北野正之
（きたの・まさゆき）
1966年5月18日生まれ。93年プロ入り。松原ゴルフガーデン（埼玉県草加市）やサザンヤードGC（茨城県水戸市）などで多くのアマチュアをレッスン。

Q「集中力が18ホール持たず、
突然ミスが出てしまいます」
A「集中力の“予算”を考えて
気持ちの余裕を維持しましょう！」

集中力の「無駄遣い」を
なくすことから始めてみよう

　ご質問は集中力が18ホール持たないということですが、プロやシングルゴルファーたちだって集中力を18ホールも維持するなんて到底できません。
　ハーフを終えた後の昼食を抜きにしても、1ラウンドには4時間とちょっと要します。プレー中はほとんどカートに乗っているか歩いているかで、ショットにかける時間はとても短いもの。ゴルフの上手な人たちはインターバルの間に気分をリフレッシュして、ショットを打つときには集中力を高めています。要は気持ちのオンとオフの切り替えがうまいのです。
　集中力を維持しやすくするには発想を変えることも大事。どういうことかというと、集中力にも「予算」があると考えるのです。「今日のお小遣いはこれだけだよ」とスタート前にお金を渡されたとしましょう。途中でこれも買ったりあれも買ったりで、無駄遣いばかりしていると最後まで持ちませんよね。ゴルフプレーも一緒です。

集中しすぎないことも
大事だと頭に入れておこう

　たとえばスタートして2ホール目に4メートルのパーパットが残ったとします。スタートホールはボギーで、次はパーセーブのチャンス。ここでは何とか入れようとしてラインをじっくり読み、時間をかけて打とうとしませんか？
　4メートルのパットは入る確率が低いのですから、「入ったら儲けもの」くらいに考えるほうがいいと思います。そこで集中力を高めて打って外してしまったら、集中した割には見返りが何もなくて、それこそ集中力の無駄遣いです。
「ボギーでいいや」と割り切ってラインをちょっと読み、ポンと打ってカップの近くに寄せて、「お先に」とすぐに入れれば集中力をほとんど使わなくて済みます。
　プレーの内容に合わせて集中力のペース配分を考えることで、集中力をキープしやすくなるのです。

集中したい場面では役者に
なったつもりでプレーするといい

　パー、ボギーときて、次のホールで2メートルのバーディパットという絶好のチャンス。こうした場面では集中力を高めたいところです。
　プロたちは「自分にスポットライトを向けさせてから打つ」とよく口にしますが、集中のしどころではそんな雰囲気を醸し出して、「随分真剣だな」と相手に思わせましょう。有名なプレーヤーを演じるくらいの気持ちになるのもとてもいいことです。
　プレー運びが全部均等なゴルファーは、肝心な場面でスポットライトがまだ自分に向けられていないうちに打ってしまいがち。集中力が散漫になり、雑なプレーから凡ミスが生じやすいのです。
　特に上がりの3ホールでスコアを崩しやすい人は、集中力のペース配分を考えましょう。スコアがまとまる人は集中力の散財が少ないということを知ってください。