ゴルフのメンタルに強くなるコツを北野正之が伝授【VOL.2】
「ゴルフはメンタルのスポーツ」とよくいわれるように、技術はちゃんと備わっていても、心理面のコントロールがうまくいかないとスコアがまとまりにくい。どうすればメンタルに強くなれるのだろうか。ゴルファーたちの悩みを北野正之プロが解消!
北野正之
(きたの・まさゆき)
1966年5月18日生まれ。93年プロ入り。松原ゴルフガーデン(埼玉県草加市)やサザンヤードCC(茨城県水戸市)などで多くのアマチュアをレッスン。
Q「ミスを次のホールまで
引きずってしまうのですが…」
A「ここからがスタートと
考えましょう!」
いつまでもミスを悔いていると
ミスを繰り返すことになりやすい
1度ミスが出るとミスが続いたり、次のホールでもミスを引きずったりするケースはよくありますよね。これはミスを悔いてばかりで次のプレーに意識がいかず、集中力が散漫になるからです。
こんな場面を想像してみてください。営業マンのあなたは取引先の会社まで電車で出かけています。ところがスマホに夢中になり、途中で乗り換える駅を乗り過ごしてしまいました。さあ大変です。あなたはどうしますか?
とりあえず次の駅ですぐ降りて、目的地までのルートを修正しないといけませんよね。その時点で予定を組み替えることが大事で、速やかに予定変更のできる人が時間のロスを最小限に食い止められます。
ゴルフには軌道修正しながら
プレーすることが大事
これはゴルフも一緒です。「今日はこんなプレーをしよう」と予定を立てても、予定どおりには運ばないものですが、ミスしたら、「ここからがスタートだ!」と考えて、すぐに気持ちを切り替えましょう。
終わったことは、もう取り返しがつかないのです。そこからどう立て直すかを考えるべきところなのに、ミスを引きずってしまう人は「あそこでミスしなければ」とか「何でミスしたのだろう」などと過ぎたことに意識がいき、悔いてばかりいます。
電車の例でいえば、「なんでスマホに夢中になったのだろう」といつまでも悔いて、予定変更がなかなかできない人です。
ミスの立て直しから再スタートの
気持ちでプレーを続行しよう
コースプレーでティショットを林の中に打ち込んだなら、林の中からのスタートと思えばいいのです。「そこから何打で上がりたいのか?」とか「ショットをどうつなげるべきか?」などを考えて、プレーの軌道修正に全力をあげましょう。
次のホールにきたら、前のホールのミスを取り返そうなどと思わずに、そのホールをどう攻めるかを考えましょう。
気持ちの切り替えはなかなか難しいことですが、済んだことはキッパリと捨てて前を向くように心掛けてみてください。
〈まとめ〉
・一度ミスしたことは忘れて、気持ちを入れ替えよう
・スタート前の計画も大事だが、プレー中の軌道修正も必要だ
・ミスした後からがスタートだとポジティブに考える
取材・文/三代 崇 協力/サザンヤードCC
【シリーズ一覧】
●VOL.1:感情のコントロールがうまくできません。どうすればいい?
●VOL.2:ミスを次のホールまで引きずってしまうのですが…
●VOL.3:バンカーショットでいつも失敗ばかり。どうすれば?
●VOL.4:ミスショットが続くと、すぐにキレてしまいます
●VOL.5:バンカーショットでいつも失敗ばかり。どうすれば?
●VOL.6:プレー中に助言を受けるとボロボロになってしまいます
●VOL.7:番手選びで迷い、失敗してガッカリの連続です
●VOL.8:ナイスショットの後にミスが出てしまうのはナゼ?
●VOL.9:球が曲がると次のショットも曲がりそうで怖くなります
●VOL.10:集中力が18ホール持たず、突然ミスが出てしまいます
●VOL.11:ネガティブな思考が抜けず、自分に自信が持てません
●VOL.12:待ち時間のあるときはイライラしてしまうのですが…
●VOL.13:好・不調の波が激しいです。対処法を教えてください
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