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ゴルフのメンタルに強くなるコツを北野正之が伝授【VOL.3】

ゴルフのメンタルに強くなるコツを北野正之が伝授【VOL.3】

90を切るための思考法を学ぼう！

2020/03/05　ゴルフサプリ編集部

「ゴルフはメンタルのスポーツ」とよくいわれるように、技術はちゃんと備わっていても、心理面のコントロールがうまくいかないとスコアがまとまりにくい。どうすればメンタルに強くなれるのだろうか。ゴルファーたちの悩みを北野正之プロが解消！

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北野正之
（きたの・まさゆき）
1966年5月18日生まれ。93年プロ入り。松原ゴルフガーデン（埼玉県草加市）やサザンヤードCC（茨城県水戸市）などで多くのアマチュアをレッスン。

Q「バンカーショットで
いつも失敗ばかり。どうすれば？」

A「プレーの質を上げるには
“良い記憶装置”が肝心です！」

何かあるごとに「いつも…」と
口にしてばかりいませんか？

　バンカーショットが大の苦手というのなら、練習を積んで自信をつけるしか方向はないでしょう。技術面を磨くことももちろん大事ですが、ここではバンカーに強くなるためのメンタルの持ち方についてお話をしたいと思います。
　バンカーでいつも失敗してしまうとのことですが、ゴルファーの皆さんは「いつも……」とよく口にするんですよね。
「午後のスタートでいつもミスしてしまう」、「右がOBのホールでいつもスライスが出る」「池があるホールでいつも池ポチャする」。思い出してみると、「いつも」がつい口に出ていませんか？

自分の負の圧力をかけさせるような
記憶を払拭させよう

　バンカーでよく失敗する人は「いつも」と思っているかもしれませんが、決してバンカーから出せないわけではないでしょう。1回では出せなくても、2回目や3回目で成功した体験が必ずあるはずです。
　それなのに「いつも」とか「全然ダメだった」などと嘆く人は、ミスの記憶しか残っていないのです。ナイスショットもあるはずなのに、それを忘れてしまっています。
　結局のところ、「記憶装置」のシステムが良くないわけです。自分の記憶の棚にミスショットばかり並べ立てていると、似たような場面でまた同じミスを繰り返すことになります。
　そんな人に限って、「いつも意地悪される」とか「自分は無視されている」「人からいつも嫌われる」など、普段から思考がネガティブな方向に走りがちな傾向があるという、いくつかのエピソードも耳にしたことがあります。

ナイスショットの記憶を増やしていくと
ゴルフのレベルも自然に上がる

　これからはミスしたときのことは忘れて、ナイスショットした場面を自分の記憶の棚にどんどん飾っていきましょう。
　記憶装置のシステムが良くなってくれば、プレッシャーのかかる場面でもポジティブな思考が働きやすくなります。
　バンカーショットや右サイドがOBのホールなどを迎えても、「いつもこんなショットが打てる」という具合に、ポジティブな「いつも…」を口に出せるようになれば大きな進歩です。
　ゴルフの上手な人ほどメンタル面で良い記憶装置を備えていて、プレーのパフォーマンスを上げるコツを心得ているのです。