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“振り切るスイング”のお手本!石川遼のドライバースイングを写真で解説

飛距離と方向性の両立を目指すなら、参考ポイント盛りだくさん!

2020/06/08 ゴルフサプリ 編集部

アマチュアゴルファーにとってツアープロのスイングは、見ているだけでも勉強になること間違いなし。

そこで、日本男子ツアーの実力者たちのドライバースイング写真を長岡良実プロによる細かな解説とともに、じっくりと堪能していただきたい。

すべてを真似ることはできないとは思うが、参考にすべきポイントは多々ある。継続的に見返すことで、良いスイングイメージが頭に刷り込まれていくことは間違いない。

飽くなき追求心で理想のスイングを目指す石川遼。2019年もそのスイングには変化があった。そして「日本プロ選手権」「長嶋茂雄招待セガサミー杯」での2週連続V、さらには最終戦「JTカップ」を制したことで、スイングの変化は進化であったことが証明された。また、2019年シーズンを終えた時点で、史上最年少の28歳2カ月21日での生涯獲得賞金10億円を突破した。そんな石川遼の進化したスイングを解説する。

振り切るから飛んで曲がらない石川遼のスイング

石川選手のスイングの素晴らしいポイントは打つ前にしっかりと打ちたい球筋を明確に決めて構えたら、躊躇せずに振り切るところです。

そして、そのスイングはリズム良く大きなスイングアークで、誰が見ても美しいスイングだと思うはずです。

その理由は、人間の歩行動作のように、足から連動して自然な力の伝達でスイングしているからです。アマチュアの方も、でんでん太鼓のように力の伝達をイメージしてスイングしてみましょう。

石川遼のドライバースイング|アドレス

アドレス写真から伺えるのは、狙うポイントに対してしっかりとアドレスが取れ「100%振れる準備」ができていて、力が漲っています。アマチュアの方も、アライメント(方向)をしっかり取れるように心掛けましょう。

石川遼のドライバースイング|バックスイング①

最近の石川選手はアドレス時に小刻みに足踏みするような仕草をします。プロデビューの頃に比べ、左右への大きな体重移動は少なくなりましたが、スタンス枠内での体重移動を意識しているのだと思います。左足から右足に体重が乗った瞬間にテークバックしています。アマチュアの方が参考にしてほしいのは、この足踏み。体が回転し、腕とクラブが振られるという流れを足踏みによってイメージするだけでもリズムが良くなります。

石川遼のドライバースイング|バックスイング②

右足でしっかりとバックスイングによる勢いを受け止めながら、手首も使わず大きくワイドにバックスイングしていきます。このP2ポジションでアマチュアの方が参考にしてほしいのは、フェースの傾きと前傾姿勢が平行になっていることです。手首を使ったり、腕がローテーションしてしまうと、フェースが開いたりしやすいので注意しましょう。

石川遼のドライバースイング|バックスイング③

この辺りで、腰をあまり回さず、上半身をしっかりと回して捻転差を大きくする理論がありますが、石川選手は右足が外側に流れないようにして腰と胸を深く回しています。おそらく石川選手は、バックスイングのこの瞬間辺りで、すでにトップのイメージだと思います。

石川遼のドライバースイング|トップ(切り返し)

この写真を見てトップと思われる方が多いと思いますが、実は下半身はすでに切り返して右足に乗せた体重を左に戻し始めています。ひとつ前の写真の手の位置より腕やクラブは上がっていますが惰性で上がっているだけなのです。でんでん太鼓のように下半身は切り返しが始まっていて、上半身や腕・クラブは上がっていくことで、ラグ(時間差)が生まれます。この下半身リードの切り返しは難しそうに見えますが、ハーフスイングで足踏みしながら、上半身をリラックスすると、時間差を作る感覚がわかります。

石川遼のドライバースイング|ダウンスイング①

石川選手のスイングで大きく変わったと思うのは、以前は切り返しからの左への体重移動が大きく、いわゆるバンプ的な動きがあった点です。最近では、しっかり体重移動しつつ、その左へと移動する幅が少なくなりました。結果、横へのスエーが減ったので、スイングの安定感が増したと思います。腰が先行し、胸はまだ右を向いていて、タメもしっかり入って強く叩ける格好です。

石川遼のドライバースイング|ダウンスイング②

ここでもコックがほどけず、タメがあります。ビハインド・ザ・ボールの状態で頭がしっかり残っています。アマチュアの方は、この瞬間頭が左へ流れる方が多いので注意しましょう。このとき(写真)のスイングでは、少しヒザが割れ、腰がボール方向にアーリーエクステンションしています。昨年、石川選手は前傾姿勢を低くキープし、手元をなるべく低く下ろすシャドースイングをよくやっていました。そのシャドースイングのイメージに近いスイングができたら、さらに強い選手になると思います。

石川遼のドライバースイング|インパクト

アドレス時に比べて頭位置は低くなりますが、以前のスイングに比べて頭が極端に右側に倒れることなく軸をキープしています。カメラングルが若干左斜めからなのでわかりにくいかもしれませんが、明らかにハンドファーストになっいてます。アッパーブローというより、レベルブローっぽくインパクトすることでスピン量を減らしている感じです。石川選手はヘッドスピードが速いので、アッパーブローに打つとスピン量が増えて逆に飛距離ロスになると思います。参考にすべき点は、ビハインド・ザ・ボールのインパクトイメージです。

石川遼のドライバースイング|フォロー①

左サイドのリードによって、右腕が気持ち良くリリースされています。ですが、手首はコネて返しているわけではありません。右手を見てもらうと分かるように、右手首が掌側に返っていませんし、クラブヘッドの返り具合も自然で大きなローテーションが起こっているようには見えません。この辺りが、速いヘッドスピードで飛距離を出しつつ、方向性も両立している要因です。

石川遼のドライバースイング|フォロー②

この時点でも体の回転スピードの減速が感じられません。ヘッドスピードが減速せずに、大きなフォローアークでダイナミックに飛ばす。ここも石川選手の素晴らしいポイントであり、参考にしてもらいたい部分です。

石川遼のドライバースイング|フィニッシュ

石川選手のフィニッシュはどの角度から見ても、美しくバランスがとれています。強く強振しても、フィニッシュで形が崩れない体の強さと柔軟性が伺えます。アマチュアの方も左カカトの上に下半身、上半身が乗ってくるフィニッシュを目指してみましょう。


石川遼(CASIO)。いしかわ・りょう。2019シーズン、2連勝を含む3勝を挙げてついに完全復活。ツアー通算17勝。 1991年9月17日生まれ。 埼玉県出身。
解説:長岡良実。ながおか・よしみ。1972年生まれ。茨城県出身。習志野CCの研修生となり林由郎に師事し1999年にプロテスト合格。動画で受講できる「長岡プロのゴルフの知識」では高い技術と理論をもとにわかりやすいレッスンを展開中。また、Youtubeチャンネル「長岡プロのゴルフレッスン」も好評。

撮影/相田克己(JTカップ2019)

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