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体重移動は控えめ。エネルギー効率の良さで飛ばす臼井麗香のドライバースイングを写真で解説

体重移動は控えめ。エネルギー効率の良さで飛ばす臼井麗香のドライバースイングを写真で解説

2020/11/28　ゴルフサプリ編集部

アマチュアゴルファーにとってツアープロのスイングは、見ているだけでも勉強になること間違いなし。

そこで、日本女子ツアーの実力者たちのドライバースイング写真を長岡良実プロによる細かな解説とともに、じっくりと堪能していただきたい。

すべてを真似ることはできないとは思うが、参考にすべきポイントは多々ある。継続的に見返すことで、良いスイングイメージが頭に刷り込まれていくことは間違いない。

今回は近年、メキメキと実力を向上させてきている臼井麗香のスイングを解説する。

縦方向の足使いで効率よくパワーを伝えて飛ばす

臼井麗香選手のスイングは、大きな体重移動をしているようには見えません。体の回転でしっかりと捻転を作り、インパクトでは足を使って縦方向の力を使って効率よくパワーを引き出しています。決して体格が大きい選手ではありませんが、そのようにして飛距離を出しています。それでは、臼井選手の効率よくパワーを生み出すスイングを細かく見ていきましょう。

臼井麗香のドライバースイング｜アドレス

まず目に付くのは、ポールポジションです。他の選手に比べると、かなりスタンス中央寄りにセットしています。これが、臼井選手にとってのスピン量や入射角などが最適になるポジションなのでしょう。

臼井麗香のドライバースイング｜バックスイング

右腰が後方へ深く回転し始め、腕とクラブで形成された角度をキープしたまま体の回転でテーククバックしていきます。手をまったく使ってないので、このハーフウェイバックポジションでの手元の高さや位置は参考になるでしょう。

臼井麗香のドライバースイング｜トップ

右へのスライドがなく、右腰が後方へしっかり回り、左肩は深く回って右の背中が見えるほど捻転されています。右足のツマ先を見ていただくと、めくれているのが分かると思います。ブレずに、その場でしっかり捻転が行われている証拠です。

臼井麗香のドライバースイング｜ダウンスイング

切り返しで左足を踏み込み、捻転差をキープしながら胸を右サイドに向けながらダウンスイングしています。左腰や左肩の高さが変わっておらず、上下のブレもほとんどないところは参考にすべきポイントです。

臼井麗香のドライバースイング｜インパクト

強く踏み込んだ左足を縦方向へ一気に蹴り上げ、地面反力を活用しています。そして臼井選手の特徴的な部分のひとつですが、頭がしっかり残ってビハインドザボールをキープ。地面反力を使いつつも、右足はベタ足で重心が浮かず、安定した下半身の動きがなされています。

臼井麗香のドライバースイング｜フォロー①

左足が縦方向へ伸びて左サイドの壁ができています。右足は少しカカトが浮くぐらいで、まだ粘っています。そして右腕とクラブが一直線になり、大きなフォロースルーを実現しています。

臼井麗香のドライバースイング｜フォロー②

ここでも右足は粘りつつ、左サイドの壁に右腰、右肩が回転してきて、しっかり左サイドにウェイトが乗っていきます。アマチュアの方が参考にしてほしいポイントは臼井選手のようにフォローで大きなスイングアーク、あおり打ちにならず、体をターンさせている点です。

臼井麗香のドライバースイング｜フィニッシュ

その場で強烈な捻転、足の蹴りを使って分厚いインパクトをし、目標方向へ大きなフォロースルーをとっています。ですが、重心の高さが変わらず、コンパクトなフィニッシュをとっていくところから、飛距離と方向性を両立させていることがわかります。

臼井麗香（ディライトワークス）
うすい・れいか。1998年12月7日生まれ。栃木県出身。158cm。9歳からゴルフを始める。小学6年生時には「世界ジュニア」日本代表に選出されるほど成長。プロテスト合格は2018年。黄金世代の一人であり、その美貌でも注目される。まだレギュラーツアーでの優勝はないが、これからの活躍が期待される選手の一人として注目されている。