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80台でまわるには、大タタキに繋がる“ドミス”をなくそう!一度練習場で“ノック“の要領で打ってみては?

100切りなんて簡単だ!エージシューターの極意 第17回

2022/10/14 ゴルフサプリ編集部 高橋健二

ゴルフ場

100切りを目指すビギナーから、つねに80台前半で回りたいと思うアベレージまで、ゴルフが上手くなりたい人は必見!エイジシューターがやっている練習法や体調管理、スコアメイク術からホール攻略法まで詳しく紹介します。

アマチュアがしてしまう極端なミスとは

ひと昔前、プロゴルファーは絶対にミスショットをしないものと思い込んでいました。でも最近になって、プロゴルファーもけっこうミスするじゃん、と思うようになりました。

そう思うようになったのは、CS放送の「とことん1番ホール生中継」や「ステップアップツアー」を見るようになってからです。地上波のトーナメント番組は、優勝争いをしている選手を中心に編集して放映します。つまり、その試合で一番調子のよかった人たちだけが映るのです。当然、いいショットの連続で、地上波のトーナメント番組を見て、私は「プロはミスしない」と思っていたわけです。

一方のCS放送は、成績が下位のプロも含めて全選手のプレーを放送します。その週に調子のよくなかった人も否応なしに映るわけで、結果、「な~んだ、プロもけっこうミスするじゃん」となったわけです。

ただし、プロのミスと、アマチュアのミスとは、同じミスでも内容に雲泥の差があるように感じます。プロのミスは、たとえばピンが左に切ってあるグリーンの右端に乗せたとか、奥のピンに対して手前にオンしたというケースをミスショットと称しています。

一方で私も含めてアマチュアの皆さんがいうミスは、ピンまで残り120ヤードのフェアウェイの、いいライからザックリやチョロをしたとか、入れたらほぼダブルボギーになるとわかっている深いガードバンカーにつかまったといった極端なミスが多いように思います。

そこで、こうした極端なミスは、この際“ドミス”と名付けて、プロのいうミスと区別しようと思います。いうまでもなく“ドミス”は、技術的に未熟なために出るミス。これが出ないように気を付ければ、少なくとも80台では回れるはず、と思っています。では、どうすれば“ドミス”は防げるのでしょうか?

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野球のノックの要領で打てば、ドライバーはショットをコントロールできる

先日、高松志門プロと話をしてきました。志門プロは若い頃、南海ホークス(当時)の入団テストを受けたほどの野球少年だったそうです。残念ながらテストは不合格。それゆえ、その後、プロゴルファーへの道に進むことになるのですが、ほどなくしてドライバーショットをコントロールする方法を独学で会得します。

野球少年だった頃に、監督やコーチに代わってやった“ノック”の要領で打てばいいんだ、と思ったというのです。「野球のノックと同じやね。相手がグローブを持って待ち構えているところにポーンと上げてやればええと。それでちゃんとフェアウェイキープできるんですわ」

話を聞いて、私は自分の練習法を志門プロに聞いてもらいました。多くの人は練習場で、短いアイアンから打ち始めますが、私はドライバーから打ち始めます。ドライバーでウォーミングアップをする代わりに100ヤード、150ヤード、200ヤードと打ち分けて体をほぐし、それから本格的な練習に進むのです。その150ヤード、200ヤードのドライバーショットが、まさに野球の“ノック”と同じ感覚だと思えたので、そう伝えてみたのです。

「おお。そうや、そうや。それがドライバーショットをコントロールする感覚なのよ」志門プロは、曲打ちまがいのショットをしてみせることで知られていますが、曲打ちは卓越したヘッドコントロールなしにはできません。あの卓越したヘッドコントロールが、野球のノックからスタートしていたとは…。

ノンプロ野球出身のAさん“ドミス”が起きてしまう要因とは

ゴルファーの中には、子供の頃、野球少年だった人も多いと思います。もしあなたが野球少年だったとして、いまドライバーショットのドミスで悩んでいたら、一度練習場で“ノック“の要領で打ってみたらどうでしょうか。

前振りが長くなりましたが、じつは先日、ノンプロ野球出身のAさんとラウンドしました。Aさんは180センチ・100キロの恵まれた体格でヘッドスピードがものすごく速く、60歳を過ぎたいまもドライバーは当たると、私より40~50ヤード先に飛ばします。

でも、「当たると」という接頭語を付けたことでもわかるように、なかなか当たらない。会心の当たりで270ヤード飛ばしたかと思うと、次のホールではドスライスやチーピンを打つ。まさに、右に、左に、飛んでいきます。

あまりにも速いヘッドスピードで、毎回マン振りするために、インパクトエリアでドライバーのフェースをコントロールできていないのです。しかも、超のつくアプローチ下手。

先日も432ヤードのパー4で、2打目をグリーン奥のカラーから2メートルのところまで飛ばしながら、3打目をザックリチョロ、4打目をハーフトップして5オン2パットのトリプルボギー。3~4打目が文字通りの「ドミス」で、これではスコアはまとまりません。

対する私は3オン1パットのパー、という状況だから、Aさんとのラウンドは楽しくてたまらない。毎回、チョコレートをいただきっぱなしなので、ゴルフ場からの帰り道に練習場に寄って、ドミスの解消法を一緒に考えました。

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ドライバーは練習で100ヤードを打つことでミート率がアップ。アプローチはヘッドを低く動かせばミスがなくなる

ゴルフ練習場,ドライバー

練習場では例によって、ドライバーでウォーミングアップをします。最初に100ヤードを打ちます。振り幅は、9時〜3時で、インパクトエリアでフェース面がスクエアになっているのを確認しながら打つ。

これで真っ直ぐなボールで狙った100ヤードを10発中7発打てるようになったら、次は150ヤード。振り幅は10時〜2時です。これも10発中7発打てたら最後に200ヤードを打つ。振り幅は11時〜1時。

こうして振り幅とヘッドスピードをコントロールして150~200ヤードを真っ直ぐな弾道で打ち分ける練習をすると、芯に当たる確率が高まります。逆にいうと、芯に当たらないと150~200ヤードの距離は左右にバラケて真っ直ぐ飛びません。Aさんは元ノンプロ選手だけあって、「ノックの要領で」というとすぐに、この練習法を会得しました。

次は、ラウンド中に悔しい思いをしたアプローチのザックリチョロの解消法です。やり方は次の2点。

●テークバックでヘッドを上げない。
●インパクトエリアのヘッドの高さをコントロールする。

以前にも書いたと思いますが、飛行機が墜落するのはなぜか?答えは飛行機が空中に飛び上がるから、ですね。
空中に上がらず、滑走路をぐるぐる回っていれば、飛行機は絶対に墜落しません。アプローチのザックリチョロもこれと同じです。

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それにはどうするか。ヘッドをインサイドに引けばいいのです。ターゲットラインに沿って、真っすぐ後方に引くからヘッドは高く上がる。そうではなくてインサイドに引き、「インーアウト」の軌道でストロークする。そうすればヘッドは芝生の先をこすりながら低く、低く、動きます。

その際、フェース面をターゲットに向けておけば、球はターゲットに向かって飛び出します。ボール位置は右足前。ややハンドファーストに構え、ヘッドが低く、低く、動くよう、イン―アウトにストロークするのです。

そして、ストローク中、芝生すれすれにヘッドが移動するよう「高さ」をキープする。つまり2番目の「ヘッドの高さをコントロールする」ように意識してストロークすることが大事です。これならザックリチョロのドミスは、まず出ません。

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実際の練習場でも、Aさんはラウンド中とは人が変わったように、ザックリもハーフトップもなく、ボールだけを拾って、見事なアプローチショットを繰り返していました。それまでのAさんは、いつも練習場の人工マットで「ドン」という音を立てていました。ヘッドを上から下に打ちつけていたのです。

練習場で「ドン」という音が出るショットは、コースではザックリになる危険性が高いです。Aさんのアプローチがまさにその“ドミス”でした。

アプローチのストローク中のヘッドの高さをコントロールするには、ティアップしたボールや、マットの右端に置いたボールを打つ練習も効果的です。アプローチは振り幅が小さく、ヘッドスピードがゆるいので、ほんの少しヘッドの位置が低くなっても、ダルマ落としになったり、ヘッドがマットにつっかかったりします。

フェースの開き方をチェックしながら低く、低く、ストロークして、どうすればソールのバウンスが滑るか、自分なりに発見してほしいのです。

Aさんは、ドライバーとアプローチの“ドミス”がなくなれば、俄然、270ヤードの飛距離が生きてきます。ニギる相手の私にとっては、チョコレートをゲットする楽しみが減りますが、強敵になってくれればこれから先もよきライバルとして長く競い合えます。Aさんが一皮むけてどれだけ変身するか、次回のラウンドがいまから楽しみです。

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高橋健二

高橋健二

ノンフィクションライター。1948年生まれ。

企業ものノンフィクション「スーパーファミコン任天堂の陰謀」などを多数執筆。趣味はゴルフ。エイジシュート達成者(エージシューター)を100人以上取材し、自身も68歳のとき1度達成している。

なお、エージシューターとは1ラウンド(18ホール)のゴルフで自分の年齢以下のスコアを出したゴルファーのこと。生涯で達成できるゴルファーは非常に少なく、ゴルファーにとっての究極の目標でもある。


100切りなんて簡単だ!エージシューターの極意

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