ゴルフ新理論「グラビティメソッド」|Q.バンカーが苦手です A.特別な打ち方をしようとしすぎていませんか?
カラダが喜ぶ、グラビティメソッド Season3 vol.5

スイング中の重心を整え、再現性を高める「グラビティメソッド」。シーズン3では、ゴルファーの具体的な悩みを解決していきます。
GOLF TODAY本誌 No.581 118〜119ページより

大本研太郎
(おおもと・けんたろう)
レッシュプロジェクト・マスター級トレーナー資格を所持し、データと理論に基づくレッスンに定評がある。新理論「グラビティメソッド」で、2018年PGAティーチングアワード最優秀賞。「GPC恵比寿」主宰。1974年生まれ。
Q.バンカーが苦手です A.特別な打ち方をしようとしすぎていませんか?


バウンスが使えると、バンカーは簡単になる
バンカーショットが苦手というゴルファーは少なくありません。ボールのはるか手前をダフってまったく飛ばなかったり、トップやホームランなどの大きなミスが出る経験をしてしまうと、どうしても苦手意識が芽生えてしまいます。
そのため無意識にボールを上げようとして、目線が上がったり、打ち込もうとしすぎて、目線が下がったりしますが、これらの目線のブレが大きなミスの原因です。ミスが出るときは、こうしていつもと違う動きをしてしまいがちです。
バンカーでは、特別な打ち方をする必要はありません。前回で紹介したフェースを開いて閉じるアプローチの打ち方をバンカーでも行えば、簡単に脱出できます。この打ち方だと、まずソールから接地し、バウンス効果を使いながらボールを飛ばす、基本的なバンカーショットになるからです。バンカーだからと特別意識せず、クラブの重みを感じて、フェースが自然に開閉する打ち方を試してみてください。
バンカーでもクラブの重みでフェースを開閉させる
アプローチ

テークバックで開いたフェースを、クラブの重みによって自然に閉じるように使うのがアプローチの基本。バウンス効果が働いて、地面に刺さらなくなる。バンカーでも、このアプローチの基本を思い出そう。
バンカーは、バウンスから接地する

アプローチとバンカーの打ち方は同じでいい!
バンカー

前回のアプローチ編で紹介した、フェースを開いて閉じる使い方ができれば、バンカーでも同じ打ち方で脱出できる。アドレス時のフェース向きもスクエアでOK。同じ振り幅でも、バンカーショットの距離はアプローチの半分以下になるので、その距離感は把握しておこう。
体重配分は左右50:50


左足荷重は一般的なバンカーショットのセオリーだが、人間は重心が偏ると、転びたくないという指令が脳から発せられる。そのためホームランやザックリなど思わぬミスが出やすくなる。
硬い砂、柔らかい砂は、ボール位置で対応する

ボール位置を変えることで、砂の硬さに対応できる。硬い砂の場合は、ボールは右寄りに置き、リーディングエッジ(歯)から入れるようなイメージを持つ。やわらかい砂の場合は、ボールは左に置き、バウンスから砂に当たるように打つ。
【シリーズ一覧】カラダが喜ぶ、グラビティメソッド ―Season3―
●Vol.1 Q.スライスが直りません A.フェースの「開閉順序」が逆になっています
●Vol.2 Q.フックが治りません A.フックグリップが強すぎるのでは?
●Vol.3 Q.ダフリ・チャックリが出ます A.フェースが開閉すれば地面に刺さりません
●Vol.4 Q.飛距離が出ないんです A.フェースが開いてエネルギーをロスしています
●Vol.5 Q.バンカーが苦手です A.特別な打ち方をしようとしすぎていませんか?
●Vol.6 Q.打ち上げ、打ち下ろしでミスが出ます A.ミスを誘発するアドレスになっています
カラダが喜ぶ、グラビティメソッド これまでのシーズン
●カラダが喜ぶ、グラビティメソッド ―Season1―第1回 へ
●カラダが喜ぶ、グラビティメソッド ―Season2―第1回 へ
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