Q.飛距離が出ないんです A.フェースが開いてエネルギーをロスしています|ゴルフ新理論「グラビティメソッド」
カラダが喜ぶ、グラビティメソッド Season3 vol.4
スイング中の重心を整え、再現性を高める「グラビティメソッド」。シーズン3では、ゴルファーの具体的な悩みを解決していきます。
GOLF TODAY本誌 No.579 118〜119ページより
大本研太郎
(おおもと・けんたろう)
レッシュプロジェクト・マスター級トレーナー資格を所持し、データと理論に基づくレッスンに定評がある。新理論「グラビティメソッド」で、2018年PGAティーチングアワード最優秀賞。「GPC恵比寿」主宰。1974年生まれ。
Q.飛距離が出ないんです A.フェースが開いてエネルギーをロスしています
ボールをつかまえるのが飛距離アップのキモ
飛距離が出ないと悩んでいる方のほとんどは、フェースが開いた状態でインパクトを迎えています。フェースが開くと、インパクト効率の悪いコスリ球となり、スピン量も増えてしまいます。逆にドローボール以外はフック打ちで飛んでいない人はいません。ボールをしっかりとつかまえて、強い弾道にすることが飛距離アップではもっとも大切なことです。
もうひとつ指摘したいのが、飛ばそうとするあまり腕を振りすぎてしまうこと。進行方向に腕を振ると、ヘッドはむしろ減速する方向に動きます。
飛距離アップのポイントは、フェースが開閉するというクラブ本来の特性を生かして、ボールをつかまえること。そして、フォローでクラブとカラダが引っ張り合うように動いて、ヘッドを加速させることです。腕を振るのではなく、“ネジる”ように使うことで、それが行いやすくなります。「スプリットハンドドリル」で、腕のネジりとフェースが閉じる感覚を養いましょう。
前腕をネジって、ボールをとらえる
効率よくインパクトするには、腕を振るのではなく、前腕をネジって使うことが必要だ。
右手薬指を意識して、フォローに向かって、積極的にネジってみよう。
腕を振ると、クラブは減速する
腕をネジる感覚を養うスプリットハンドドリル
【シリーズ一覧】カラダが喜ぶ、グラビティメソッド ―Season3―
●Vol.1 Q.スライスが直りません A.フェースの「開閉順序」が逆になっています
●Vol.2 Q.フックが治りません A.フックグリップが強すぎるのでは?
●Vol.3 Q.ダフリ・チャックリが出ます A.フェースが開閉すれば地面に刺さりません
●Vol.4 Q.飛距離が出ないんです A.フェースが開いてエネルギーをロスしています
●Vol.5 Q.バンカーが苦手です A.特別な打ち方をしようとしすぎていませんか?
●Vol.6 Q.打ち上げ、打ち下ろしでミスが出ます A.ミスを誘発するアドレスになっています
●Vol.7 Q.ティショットで緊張します A.時間をかけすぎています。7秒以内で打つことを目指しましょう
●Vol.8 Q.ティショットで大きなミスが出ます A.ミスを避ける方法を身につけましょう
●Vol.9 Q.ドライバーでテンプラが出ます A.左右の動きを抑えてみましょう
●Vol.10 Q.ヘッドスピードが遅いんです A.クラブとカラダのひっぱり合いが必要です
●Vol.11 Q.パッティングが苦手です A.まずはグリーンの傾斜に敏感になりましょう
●Vol.12 Q.シャンクが止まりません A.ヘッドを真っすぐ動かしていませんか?
●Vol.13 Q.傾斜地が苦手です A.50:50で立ってみましょう
●Vol.14 Q.ボールを上げようとしていませんか? A.ボールを上げようとしていませんか?
●Vol.15 Q.100ヤード以内の距離感が出ません A.シンプルな距離の基準を作りましょう
●Vol.16 Q.傾斜地のアプローチが苦手です A.自然に立てるポジションで打ちましょう
●Vol.17 Q.ロブショットを打ちたいです A.十分高さが出て、止まるハーフ・ロブがオススメです
●Vol.18 Q.転がしのアプローチが苦手です A.9番アイアンでのランニングを使いましょう
●Vol.19 Q.逆目のラフからはお手上げです A.ボールを左に置きましょう
カラダが喜ぶ、グラビティメソッド これまでのシーズン
●カラダが喜ぶ、グラビティメソッド ―Season1―第1回 へ
●カラダが喜ぶ、グラビティメソッド ―Season2―第1回 へ