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Q.飛距離が出ないんです  A.フェースが開いてエネルギーをロスしています|ゴルフ新理論「グラビティメソッド」

カラダが喜ぶ、グラビティメソッド Season3 vol.4

2020/10/09 ゴルフサプリ編集部

スイング中の重心を整え、再現性を高める「グラビティメソッド」。シーズン3では、ゴルファーの具体的な悩みを解決していきます。

GOLF TODAY本誌 No.579 118〜119ページより

大本研太郎
(おおもと・けんたろう)
レッシュプロジェクト・マスター級トレーナー資格を所持し、データと理論に基づくレッスンに定評がある。新理論「グラビティメソッド」で、2018年PGAティーチングアワード最優秀賞。「GPC恵比寿」主宰。1974年生まれ。

Q.飛距離が出ないんです  A.フェースが開いてエネルギーをロスしています

飛距離が出ない人の多くが、フェースが開いたインパクトになっている。これではエネルギー効率が悪く、スピン量も増えてスライスしやすい。

ボールをつかまえるのが飛距離アップのキモ

飛距離が出ないと悩んでいる方のほとんどは、フェースが開いた状態でインパクトを迎えています。フェースが開くと、インパクト効率の悪いコスリ球となり、スピン量も増えてしまいます。逆にドローボール以外はフック打ちで飛んでいない人はいません。ボールをしっかりとつかまえて、強い弾道にすることが飛距離アップではもっとも大切なことです。

もうひとつ指摘したいのが、飛ばそうとするあまり腕を振りすぎてしまうこと。進行方向に腕を振ると、ヘッドはむしろ減速する方向に動きます。

飛距離アップのポイントは、フェースが開閉するというクラブ本来の特性を生かして、ボールをつかまえること。そして、フォローでクラブとカラダが引っ張り合うように動いて、ヘッドを加速させることです。腕を振るのではなく、“ネジる”ように使うことで、それが行いやすくなります。「スプリットハンドドリル」で、腕のネジりとフェースが閉じる感覚を養いましょう。

前腕をネジって、ボールをとらえる

効率よくインパクトするには、腕を振るのではなく、前腕をネジって使うことが必要だ。
右手薬指を意識して、フォローに向かって、積極的にネジってみよう。

効率よくインパクトするには、腕を振るのではなく、前腕をネジって使うことが必要だ。右手薬指を意識して、フォローに向かって、積極的にネジってみよう。

腕を振ると、クラブは減速する

腕を振る(=進行方向に出す)と、クラブヘッドは逆方向に向かい、加速が失われるため、飛距離が出せなくなる。
腕をネジり、クラブヘッドと首のつけ根が引っ張り合うように動かせれば、ヘッドが加速する。
腕を振ると、ヘッドが減速するだけでなく、フェースも開きやすい。

腕をネジる感覚を養うスプリットハンドドリル

両手を離してグリップする「スプリットハンド」だと、腕をネジる感覚がつかみやすい。フェースが開閉し、ボールをとらえることができる。


カラダが喜ぶ、グラビティメソッド ―Season3―

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【シリーズ一覧】カラダが喜ぶ、グラビティメソッド ―Season3―
Vol.1 Q.スライスが直りません A.フェースの「開閉順序」が逆になっています
Vol.2 Q.フックが治りません  A.フックグリップが強すぎるのでは?
Vol.3 Q.ダフリ・チャックリが出ます  A.フェースが開閉すれば地面に刺さりません
Vol.4 Q.飛距離が出ないんです  A.フェースが開いてエネルギーをロスしています
Vol.5 Q.バンカーが苦手です A.特別な打ち方をしようとしすぎていませんか?
Vol.6 Q.打ち上げ、打ち下ろしでミスが出ます A.ミスを誘発するアドレスになっています
Vol.7 Q.ティショットで緊張します A.時間をかけすぎています。7秒以内で打つことを目指しましょう
Vol.8 Q.ティショットで大きなミスが出ます A.ミスを避ける方法を身につけましょう
Vol.9 Q.ドライバーでテンプラが出ます A.左右の動きを抑えてみましょう
Vol.10 Q.ヘッドスピードが遅いんです A.クラブとカラダのひっぱり合いが必要です
Vol.11 Q.パッティングが苦手です A.まずはグリーンの傾斜に敏感になりましょう
Vol.12 Q.シャンクが止まりません A.ヘッドを真っすぐ動かしていませんか?
Vol.13 Q.傾斜地が苦手です A.50:50で立ってみましょう
Vol.14 Q.ボールを上げようとしていませんか? A.ボールを上げようとしていませんか?
Vol.15 Q.100ヤード以内の距離感が出ません A.シンプルな距離の基準を作りましょう
Vol.16 Q.傾斜地のアプローチが苦手です A.自然に立てるポジションで打ちましょう
Vol.17 Q.ロブショットを打ちたいです A.十分高さが出て、止まるハーフ・ロブがオススメです
Vol.18 Q.転がしのアプローチが苦手です A.9番アイアンでのランニングを使いましょう
Vol.19 Q.逆目のラフからはお手上げです A.ボールを左に置きましょう

カラダが喜ぶ、グラビティメソッド これまでのシーズン
カラダが喜ぶ、グラビティメソッド ―Season1―第1回 へ
カラダが喜ぶ、グラビティメソッド ―Season2―第1回 へ