Q.パッティングが苦手です A.まずはグリーンの傾斜に敏感になりましょう|ゴルフ新理論「グラビティメソッド」
カラダが喜ぶ、グラビティメソッド Season3 vol.11
スイング中の重心を整え、再現性を高める「グラビティメソッド」。シーズン3では、ゴルファーの具体的な悩みを解決していきます。
GOLF TODAY本誌 No.587 110〜111ページより
Q.パッティングが苦手です
A.まずはグリーンの傾斜に敏感になりましょう
一番低い位置を探して、全体の傾斜を把握する。
グリーンの傾斜を知るには、なるべく遠くから見て、全体の傾斜を把握することが重要。一番低い位置を探すと、大まかなパッティングラインがわかる。
傾斜をつかむことが、ゴルフにとって重要
苦手な人は多いですが、パッティングはゴルフを組み立てて、プレーのリズムを作るためにも重要です。そして、ラインがなかなか読めないと悩む人も多いと思いますが、コース設計家は傾斜を錯覚するように作っているので、見た目だけではわかりにくいというのは当然のことなのです。
ラインが読めないという人は、まずは遠くからグリーンを見て、大きな傾斜を把握するようにしましょう。例えば、登山中の山が、どんな形なのかはわかりませんが、遠くから見れば、その山の形状はわかりますよね。
グリーンも同様で、できるだけ遠くから全体を見て、一番低い位置を探すことが大切です。低い位置がわかると、大まかなパッティングのラインが分かるようになります。
そして、足裏=土踏まずで傾斜を感じます。これは目の錯覚を防ぐ意味があります。前後左右の体重配分を50:50で立つようにすると、人間が本来持っているバランスセンサーが働き、ヒザが自然に曲がるので、傾斜を体感することができます。もしくは、高い位置にあるほうの足裏に圧が感じられたりもします。
ゴルフでは本当に平らなところというのはほぼありません。ですから、パッティングに限らず、傾斜に敏感になることが大切です。
ショートパットはフェースがカップを向いていれば、ほぼカップインするものです。右肩が前に出るなどの、大きなエラーが起きないように、心理的な不安要素を減らすことで、ショートパットの成功率を上げることができます。
足裏から傾斜を感じ取る
大まかな傾斜を把握したら、できるだけ目線を低くして、自分のラインの細かなアンジュレーションを見る。足裏で傾斜を感じることも有効だ。
50:50の意識でヒザで傾斜を感じる
ショートパットを外さないコツ
スコアの最後の仕上げがショートパット。意外と入らないカップインのコツを紹介しよう。
ショートパットの許容範囲は大きい
大きなエラーがなければ、ショートパットは決まる
フェース面がカップに向いていれば、ショートパットはほぼ決めることが出来る。外れるのは、カラダが動くなど大きなエラーが発生しているためだ。
大本研太郎
(おおもと・けんたろう)
レッシュプロジェクト・マスター級トレーナー資格を所持し、データと理論に基づくレッスンに定評がある。新理論「グラビティメソッド」で、2018年PGAティーチングアワード最優秀賞。「GPC恵比寿」主宰。1974年生まれ。
【シリーズ一覧】カラダが喜ぶ、グラビティメソッド ―Season3―
●Vol.1 Q.スライスが直りません A.フェースの「開閉順序」が逆になっています
●Vol.2 Q.フックが治りません A.フックグリップが強すぎるのでは?
●Vol.3 Q.ダフリ・チャックリが出ます A.フェースが開閉すれば地面に刺さりません
●Vol.4 Q.飛距離が出ないんです A.フェースが開いてエネルギーをロスしています
●Vol.5 Q.バンカーが苦手です A.特別な打ち方をしようとしすぎていませんか?
●Vol.6 Q.打ち上げ、打ち下ろしでミスが出ます A.ミスを誘発するアドレスになっています
●Vol.7 Q.ティショットで緊張します A.時間をかけすぎています。7秒以内で打つことを目指しましょう
●Vol.8 Q.ティショットで大きなミスが出ます A.ミスを避ける方法を身につけましょう
●Vol.9 Q.ドライバーでテンプラが出ます A.左右の動きを抑えてみましょう
●Vol.10 Q.ヘッドスピードが遅いんです A.クラブとカラダのひっぱり合いが必要です
●Vol.11 Q.パッティングが苦手です A.まずはグリーンの傾斜に敏感になりましょう
●Vol.12 Q.シャンクが止まりません A.ヘッドを真っすぐ動かしていませんか?
●Vol.13 Q.傾斜地が苦手です A.50:50で立ってみましょう
●Vol.14 Q.ボールを上げようとしていませんか? A.ボールを上げようとしていませんか?
●Vol.15 Q.100ヤード以内の距離感が出ません A.シンプルな距離の基準を作りましょう
●Vol.16 Q.傾斜地のアプローチが苦手です A.自然に立てるポジションで打ちましょう
●Vol.17 Q.ロブショットを打ちたいです A.十分高さが出て、止まるハーフ・ロブがオススメです
●Vol.18 Q.転がしのアプローチが苦手です A.9番アイアンでのランニングを使いましょう
●Vol.19 Q.逆目のラフからはお手上げです A.ボールを左に置きましょう
カラダが喜ぶ、グラビティメソッド これまでのシーズン
●カラダが喜ぶ、グラビティメソッド ―Season1―第1回 へ
●カラダが喜ぶ、グラビティメソッド ―Season2―第1回 へ