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Q.パッティングが苦手です A.まずはグリーンの傾斜に敏感になりましょう|ゴルフ新理論「グラビティメソッド」

カラダが喜ぶ、グラビティメソッド Season3 vol.11

2021/05/13 ゴルフサプリ編集部

スイング中の重心を整え、再現性を高める「グラビティメソッド」。シーズン3では、ゴルファーの具体的な悩みを解決していきます。

GOLF TODAY本誌 No.587 110〜111ページより

Q.パッティングが苦手です 

A.まずはグリーンの傾斜に敏感になりましょう

遠目からグリーン全体を見れば高さの違いがわかりやすい

一番低い位置を探して、全体の傾斜を把握する。

グリーンの傾斜を知るには、なるべく遠くから見て、全体の傾斜を把握することが重要。一番低い位置を探すと、大まかなパッティングラインがわかる。

傾斜をつかむことが、ゴルフにとって重要

苦手な人は多いですが、パッティングはゴルフを組み立てて、プレーのリズムを作るためにも重要です。そして、ラインがなかなか読めないと悩む人も多いと思いますが、コース設計家は傾斜を錯覚するように作っているので、見た目だけではわかりにくいというのは当然のことなのです。

ラインが読めないという人は、まずは遠くからグリーンを見て、大きな傾斜を把握するようにしましょう。例えば、登山中の山が、どんな形なのかはわかりませんが、遠くから見れば、その山の形状はわかりますよね。

グリーンも同様で、できるだけ遠くから全体を見て、一番低い位置を探すことが大切です。低い位置がわかると、大まかなパッティングのラインが分かるようになります。

そして、足裏=土踏まずで傾斜を感じます。これは目の錯覚を防ぐ意味があります。前後左右の体重配分を50:50で立つようにすると、人間が本来持っているバランスセンサーが働き、ヒザが自然に曲がるので、傾斜を体感することができます。もしくは、高い位置にあるほうの足裏に圧が感じられたりもします。

ゴルフでは本当に平らなところというのはほぼありません。ですから、パッティングに限らず、傾斜に敏感になることが大切です。

ショートパットはフェースがカップを向いていれば、ほぼカップインするものです。右肩が前に出るなどの、大きなエラーが起きないように、心理的な不安要素を減らすことで、ショートパットの成功率を上げることができます。

足裏から傾斜を感じ取る

大まかな傾斜を把握したら、できるだけ目線を低くして、自分のラインの細かなアンジュレーションを見る。足裏で傾斜を感じることも有効だ。

ツアープロは傾斜計を使って、自分が感じる傾斜が何%くらいなのかを練習で把握する。トーナメントの硬くて速いグリーンでは、3%以上の傾斜ではカップは切れない。プロは、3%以内の傾斜をシビアに感じることが出来る。

50:50の意識でヒザで傾斜を感じる

ボールの後ろに立ったり、ラインを跨いだりして、傾斜を知ることが出来る。前後左右の体重配分を50:50にするよう意識すると、人間のバランスセンサーによって、左右どちらかのヒザが曲がるので、傾斜を感じられる。足幅は肩幅程度にする。

ショートパットを外さないコツ

スコアの最後の仕上げがショートパット。意外と入らないカップインのコツを紹介しよう。

ショートパットの許容範囲は大きい

ボールから、カップの縁に棒を置いたところ。カップインするには、カップの先にあるエリアに止まるボールを打てばいい。その許容範囲は決して小さくなく、エリアをイメージすることで安心感を得られる。
多くの人がイメージするショートパット。許容範囲が狭く、右も左もミスが許されない雰囲気がある。結果として、緊張が増し、成功率が下がる。
許容範囲である「カップインエリア」内に打っているパット。やや右に押し出しているが、問題なくカップインする。

大きなエラーがなければ、ショートパットは決まる

フェース面がカップに向いていれば、ショートパットはほぼ決めることが出来る。外れるのは、カラダが動くなど大きなエラーが発生しているためだ。

ショートパットの典型的なミス。結果を気にするあまり頭が動いてしまい、右肩が出て、ひっかけてしまう。
ひっかけることが続くと、それを嫌がって右に押し出してしまうミスが出る。

大本研太郎

(おおもと・けんたろう)
レッシュプロジェクト・マスター級トレーナー資格を所持し、データと理論に基づくレッスンに定評がある。新理論「グラビティメソッド」で、2018年PGAティーチングアワード最優秀賞。「GPC恵比寿」主宰。1974年生まれ。


カラダが喜ぶ、グラビティメソッド ―Season3―

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シリーズ一覧

【シリーズ一覧】カラダが喜ぶ、グラビティメソッド ―Season3―
Vol.1 Q.スライスが直りません A.フェースの「開閉順序」が逆になっています
Vol.2 Q.フックが治りません  A.フックグリップが強すぎるのでは?
Vol.3 Q.ダフリ・チャックリが出ます  A.フェースが開閉すれば地面に刺さりません
Vol.4 Q.飛距離が出ないんです  A.フェースが開いてエネルギーをロスしています
Vol.5 Q.バンカーが苦手です A.特別な打ち方をしようとしすぎていませんか?
Vol.6 Q.打ち上げ、打ち下ろしでミスが出ます A.ミスを誘発するアドレスになっています
Vol.7 Q.ティショットで緊張します A.時間をかけすぎています。7秒以内で打つことを目指しましょう
Vol.8 Q.ティショットで大きなミスが出ます A.ミスを避ける方法を身につけましょう
Vol.9 Q.ドライバーでテンプラが出ます A.左右の動きを抑えてみましょう
Vol.10 Q.ヘッドスピードが遅いんです A.クラブとカラダのひっぱり合いが必要です
Vol.11 Q.パッティングが苦手です A.まずはグリーンの傾斜に敏感になりましょう
Vol.12 Q.シャンクが止まりません A.ヘッドを真っすぐ動かしていませんか?
Vol.13 Q.傾斜地が苦手です A.50:50で立ってみましょう
Vol.14 Q.ボールを上げようとしていませんか? A.ボールを上げようとしていませんか?
Vol.15 Q.100ヤード以内の距離感が出ません A.シンプルな距離の基準を作りましょう
Vol.16 Q.傾斜地のアプローチが苦手です A.自然に立てるポジションで打ちましょう
Vol.17 Q.ロブショットを打ちたいです A.十分高さが出て、止まるハーフ・ロブがオススメです
Vol.18 Q.転がしのアプローチが苦手です A.9番アイアンでのランニングを使いましょう
Vol.19 Q.逆目のラフからはお手上げです A.ボールを左に置きましょう

カラダが喜ぶ、グラビティメソッド これまでのシーズン
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